人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

だから僕たちみんな野球場へ行こう ~青山美夏人を軸に振り返る開幕3連戦~

こ、こいつ…今シーズン初勝利を飾った途端気合い入れてブログ記事書き始めてやがる…。なんて面の皮の厚さだ…。

いや、ホント先週から昨日にかけては「ブログ記事どころじゃねえ!」みたいな日々だったんですよ。勝つまでは…勝つまでは…。

 

まず、開幕金曜日。19時に退勤を決め込んで一球速報を起動。

髙橋光成がバリバリに抑えているのと、栗山さんの先制打を確認。帰りの電車の中で延々一球速報を確認し続けながら、同点の終盤、愛斗の一発で勝ち越しを決めるわけですよ。よーっしゃ!よっしゃ!といいながら晩飯を買って家に帰り着く。

サクサク試合が進んでいたので、テレビをつけると程なく最終回でした。

すると最終回のマウンドに登板したのは、ルーキーの青山美夏人。増田ではないんだという驚きはありましたが、ええいままよ!と頑張れ頑張れとテレビ越しに応援しておりました。3番、4番と抑えて9回二死出迎えるはバファローズの背番号4。

まぁ、この背番号4の選手に関してはちょっと別記事にするとして…。

なんかバットにあたったボールが、どういうわけかライトスタンドに放り込まれ、仕組みはわからないけども安全進塁権4つが与えられ同点に追いつかれていました。な、何が起こったんだ…。

その後、延長10回にティノコも宗選手に一発をくらい開幕戦は黒星スタートとなりました。

 

いやー…。現地で見てなくて良かったな!?これ!

ほんと俺がこれレフトスタンドで見ていたらぶっ倒れて、医務室送りでしょ…。

 

試合後松井監督のコメントで継投の理由は明らかになりました。

full-count.jp

 青山はオープン戦で5試合に登板し、計5イニング無失点の好成績を残していた。松井監督は今季のクローザーについて「その時の状況、状態に応じ、なるべく連投をさせない中で、青山はもちろん、増田も投げていく」と説明した上で「今日は青山でいくと初めから決めていました」と言い切った。その理由として「彼の気持ちの強さ、球の強さ」を挙げた。

 

確かにいつまでも増田におんぶにだっこではいけないクローザー問題。現場の松井監督、豊田コーチがいけると判断したのであればそれが一番いいでしょう。

しかし、打たれた相手が相手だけに、なんともこう…寝付きの悪い夜を過ごすこととなりました。

そして迎える土曜日、開幕二戦目…。

 

いえーい!今シーズン初現地!!待ってたぜベルーナドーム!!

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今シーズンはオープン戦も我慢して、この開幕カードで初現地というわけですよ!

なんといっても今シーズンはとうとう声出し応援の解禁!レフトスタンドに立ちのぼる無敵の青炎をご覧あれ!ってな具合でレフトスタンド外野指定Bで応援だ!

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エンスが初回にいきなり2点を失い、3回にも失策が絡んで4失点。序盤を0-6の苦しい展開で折り返すわけですが。

迎えた4回、山川、中村、愛斗とあれよあれよと3連打。満塁のチャンスに…チャンテ4だあああああああ!!

歓声浴びていざゆけ~魅せろ熱き獅子の魂~ラ~ララ~ラ~ラ頼むぞ~今だ柘~植世~那~♪

柘植世那の名前チャンテ4に乗せるの難しいなと思いながら、柘植もタイムリーで1点、更にその後金子侑司もタイムリーでもう1点。4点ビハインドに追い上げるわけです。

いやー、このチャンテ4楽しかったっすねえ…。これこれ、このためにレフトスタンドにきているのよ。

この日試合前のDAZNデッキでスタジアムサポーターのゆーまろさんが言ってました。「我々にはチームを勝たせることはできないけども、勝つための雰囲気を作っていくことはできる」そうなんですよね、ファンにできることってそのくらいなんですが、ただ、そのために血道を上げる無敵の青炎がここにある…。

 

その後試合はビハインドのまま続き、9回には増田が追加点を奪われ、大差の敗戦とあいなりました。

さらっと書いてますが、久しぶりのレフトスタンド声出し応援、タフでしたねえ…。

いや、声出しってことなら2月の東京ドームの合同ライブでコールが復活していたこともあり「今日が初めてじゃあるめえし、大丈夫っしょ」と思っていたんですが、数分歌い続ける攻撃時の応援はコールとはまた別物ですね…。チャンテ4も外崎応援歌も息も絶え絶えになりながらでした。次回までの課題ですね。

 

ちなみにこの日の試合後は、フィールドウォークに参加せず帰ったのですが、フィールドウォークと並行して行われていた親子ベースランニングに青山投手が登場。その時の様子が記事になっています。

www.nikkansports.com

「ちょっと複雑といえば複雑というか…」

前日3月31日の開幕戦、1点差の9回にクローザーとして抜てきされ、同点にされた。チームは延長戦の末、敗れた。

それでもしっかり胸を張り、いつもの笑顔を見せ、ベースランニングに出発する子どもたち、親子連れにエアハイタッチを重ねる。

約500人。声を掛けたり、掛けられたり。「応援してます」「抑え、頼むぞ!」。

心にじーんと響く。「ファンの皆さんに、すごく応援されているなというのをあらためて感じることができました。なんか、勇気をもらった気がします」。

打たれた。敗れた。青山のココロは。

「すぐ投げたいです。すぐリベンジしたいです。今日にでも、そのシチュエーションになればと思っていました」

思いがけず受け取った勇気が、プロ初セーブを後押しする。【金子真仁】

こういうイベントもまた、今シーズンから帰ってきたことだ。

このイベントは親子連れを対象にしていたので、自分には参加権がなく「いいなあー」と見送っていたものだったけど、接近イベント復活の恩恵は案外早く自分にもやってきた。

 

明けて日曜日。

この日は友人二人とフィールドビューシート観戦の予定。

朝一で所沢駅で用事を済ませると、まだ集合時間には余裕があったのだけど特にやることもないので早めに西武球場前駅へ。

到着後、構内アナウンスで「ただいま開幕記念乗車券を販売中です」と案内が。そういえばそんなこと昨日も言ってたなあとおもったら、「現在、元埼玉西武ライオンズ投手の高橋朋己さんが販売ブースにいらっしゃってます」と。

 

えっ!?!?高橋朋己!?!?

私が高橋朋己のファンであったことはこの記事に詳しい。このブログを始めた当初からずっと高橋朋己の復活を望んでいた時期があったのだ。

keepbeats.hatenablog.com

そして、この記事はこのように締めくくられている。

最後に。

高橋朋己投手。素晴らしいストレート、全力プレーの数々をありがとうございました。

あの気持ちの良いストレートを忘れません。

そして、長きに渡る怪我との戦いお疲れさまでした。もう、投げなくても大丈夫です。左肩も左肘も右足首も十分に労ってあげてください。

ライオンズファンを続けていたときに、またどこかでお会いできることがあれば大変嬉しく思います。

 

どこかで会える日が来ると…3年前の俺は信じていたが、その日はとうとうやってきたらしい。

高橋朋己さんと感激のツーショットです。トモミーは変わらんなあ…。お元気そうで何よりだ…。

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ひとしきり感激した後。友人たちと合流してベルドに突撃。

この日はフィールドビューシート、しかも前から3列目という劇席!いやー、よくぞ当ててくれました。持つべきものは座席運○の友人。

座席に座ると、眼の前をネコさんが通る!栗山さんが準備をしている!山川が!平良が!やっばあ……。

 

いかんいかん、試合に集中!今日は内野席だから気楽に見ようってなもんですよ。

 

本日の先発は、高橋朋己の友達代表その1平良海馬。

今シーズンから先発転向を直訴したこの剛腕は、危なげなく0を重ねていく。

一方相手先発は山岡泰輔投手。なかなか攻めあぐね、こちらも0が流れていくが…。

6回の裏、マキノンのホームランで先制!返す刀で7回表ゴンザレスのホームランで同点!いやー、ホームランは野球の華ではありますよね。現地で見るホームランはやはり格別のものがあります。

 

再び試合が流れ始め8回の裏。

マキノン四球、外崎犠打、山川ヒットでチャンスを作って流れ始めるチャンテ4。この最大音量のなか、栗山の次の打者、鈴木がライト線へスリーベースヒット!!

youtu.be

 

ああ~~~~!!鈴木将平!!!!!!!

 

よく打った!よく走った!お前がラストピースじゃああ!!

スリーベースヒットは野球における尤もエキサイティングな時間と言っている人がいました。そう思います。

この三塁打後のガッツポーズ、かつて栗山さん、ネコさんがやっていたシーンを思い出しますね。受け継がれる獅子外野手の系譜…。

 

そして、その後パスボールで1点を追加し、3点リードというこの上ないセーブシチュエーション。

 

9回表を迎えるにあたり、ブルペンの様子が見える座席から始まり、外野席、内野席から声が飛ぶ。「がんばれ美夏人ー!」「青山ーー!!」と。そう、もう声を出していい試合です。思いっきり応援しましょう。

わたしもFV席横のブルペンからマウンドに向かう青山に向かって「青山ーー!!いけーー!」と叫んでおりました。

 

リベンジを果たしに向かう青山。先頭宗にヒットを打たれたものの、続くゴンザレスはセンターフライ。どっこい福田に四球を与えて、一死一二塁。ホームランで同点のシチュエーションになりましたが、ここでレフトスタンドのみならず、球場全体からの「頑張れ!頑張れ!青山!」コール。これなんすよね…これ…。声出し応援が可能ってこういうことよ…。

サードの佐藤龍世、セカンドの副キャプテン外崎も青山に声をかけに行く。

正直、ここでサードの佐藤が外崎に先んじて声をかけに言ったシーン、ちょっとジーンときましたね。いろいろあったけど、こういうシーン見ちゃうとね…どうしてもね…。佐藤が一球ごとに三塁付近の土の部分を触っていたの、あとで見た有識者の人のツイート曰く、土を均しているっていうことらしい。真摯に野球をやることでしか取り戻せない信頼がある。こういうのを見つけられるのも現地観戦の醍醐味なんですよね。

 

青山の座右の銘は「最後は気持ち」

迎える茶野をレフトフライ、ラストバッター野口が打ち上げた打球はドラフト同期の児玉が守るショートのグラブに収まりゲームセット!

いやー…産みの苦しみはありましたがこれにて2023年、そして松井稼頭央監督初勝利でございます!!

流れる松崎しげるの歌声に、勝利を噛みしめる日曜日の夕方。このために生きてんだなあ…。

 

ヒーローインタビューの鈴木、青山を見送って。満足のうちに帰路につく。この時間がね…いいんすよね…。全能感っていうか…世界はすべてうまく回っているっていうか…。いーい気持ちだ…。

 

しかし、振り返ってみるとこの開幕3戦目。野球場っていいかも!と思ってもらうのに、めちゃくちゃいい試合だった気がするんですよね。

わかりやすくすごいボールを投げる先発投手。野球の華であるホームランも見られたし、三盗やスリーベースヒットといったスピード感のあるシーンも有り、またリクエストという3万人によるリプレイ鑑賞会もありました。ボルテージMAXの試合の終盤に勝ち越し、最後の投手がアウトを3つ取って締める。

いい試合でしたねえ…。

 

今年は次戦の予定は未定でチケットもまだ取ってないんですが、やっぱりちょくちょくベルド、野球場に行きたいなって思う試合でした…。現地観戦はいいぞ…って話。

 

最後に今朝明らかになった、昨日の青山投手についてのある状況の記事を。

www.nikkansports.com

 

開幕戦の9回、同点弾を浴びた。「早く投げたい。早くリベンジしたい」。悔しさは出さずとも、ボールには確かに乗り移った。

しかし。

悲しみだけは、誰にも見せなかった。

 

お祖母ちゃんを亡くしたその日、リベンジを賭けてマウンドに上がる。

プロ野球選手とは過酷な職業だなと思います。

明日からは仙台での試合だけど、移動前に実家に寄る時間はあったのだろうか。もしくは試合流してもいいから本人の希望通りにやってくれたらいいなとも思います。

 

一試合を逃したとても、これから長いシーズン、長いプロ野球選手としての時間が始まります。

トーナメントではないプロ野球、負けても終わりではないが、やり返さないとプロ野球選手では居続けられない。

リベンジを果たした昨日、青山美夏人投手がプロ野球選手となった瞬間に時間を共有できたこと、嬉しく思います。

 

さあ、残り140試合。野球の熱さ、無限大でやっていきましょうNPB

 

124.8