祈るような期待に応えられたとき
あなたはどんな表情をしているんだろう
SUPER BEAVER『生きがい』より

とうとうこの減量チャレンジ、最初のマイルストーンを迎えた今回の減量チャレンジ。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さっそく今週の体重推移を。
月初の報告なんで月次も出しときますね。


2026年8月 平均102.14kg (-3.98)
11週目 104.06kg (-0.20)
12週目 103.00kg (-1.06)
13週目 102.40kg (-0.60)
14週目 100.39kg (-2.01)
15週目 99.19kg (-1.20)
とうとう週平均でも二桁の範疇になりました。
目標までのこり10キロを切った。ここからはじわりじわりと這ってでも進む。
さて、今週はともかくも8/30の栗山巧引退試合について。
この減量チャレンジ最初のマイルストーン。この日にシュッとした形で栗山さんのTシャツを着て現地にいるということが最初の目標だったわけ。
当初、現地チケットが取れなくて絶望のなかにいて、一時期この減量チャレンジも停滞期があったりしましたが…。
ベルーナドーム横のトレーニングセンターではライブビューイングが発表され、「これを逃したらもうおしまいだ…」と悲壮な決意ポストをXでしていたところに、チケットに余裕があるという方が声をかけてくださって、なんと当日現地に行けることになったわけです。
地獄から天国…という喜びもありましたが、同時にいよいよやってくるその日に向けて、ソワソワだかフワフワだかなんとも現実感のない日々を送っていたという実感もあります。
なんにせよ迎えた8/30の栗山巧引退試合。
開場前から球場はかつてない熱気に包まれていたと思います。
この日を"所沢が泣く日"とセンセーショナルに銘打った記事もありました。実際に池袋駅などの西武鉄道駅では特別仕様になり、栗山巧仕様の電車は走り、所沢市役所では感謝のメッセージコーナーが設置され…。
そんな街に向かうファンもまた一様に、それぞれの特別な感情を抱えて向かっていました。
当日西武球場前駅に向かうために西所沢駅を利用したのですが、ここでもホーム1つ贅沢に使って栗山さんのインタビュー掲示がドカンと設置されていました。
電車の来ないその1番ホームに、多くの西武ファンが立ち寄ってメッセージを読む。自分もその一人。読みながらにしてジーンと熱いものが込み上げてくる。
そんなリアクションをとっているのは自分だけではなくて、あちらこちらですすり上げたり、タオルで顔を抑える人がいる。
誰も彼もが熱い思いを胸に、ベルーナドームへ向かったのです。
私は一塁側の座席に座り、その試合を見ていました。
6番DHでスタメン出場の栗山さんの第一打席は2回裏。
相手投手はかつての同僚岸孝之。その4球目、142キロの直球を捉えた打球はレフトフライ。
入団から3年間、当時コーチの田辺さんにみっちり鍛えられたセンターから逆方向への打球。当たりは悪くなかったものの、打球はレフト中島大輔のグラブへ。
ファンはため息の後に第一打席への拍手。この試合が最終ゲームであることを分かっています。もはや一打席一打席がともに過ごす貴重な時間なのです。
第二打席は二死一二塁のチャンスで迎えます。
この日、西口監督は試合前に「チャンスで回って来やすい打順」でのスタメン起用を示唆していました。そのとおりにチャンスで回ってきたこの打席。
その初球は142キロの直球。打球は再びレフトへ。
良い角度、打球速で上がったように見える打球にファンは期待の大歓声。私も一塁側から「いけ!いけ!」と声が出てしまいましたがウォーニングトラック手前までレフトが下がって捕球。
この感じで流した打球には覚えがあって2017年の炎獅子ユニフォームの最終戦、サヨナラホームランをレフトにぶち込んだ打球がよぎりました。
引退試合にありがちな「全盛期ならホームランか?」という感想を持ちつつも、あと何打席あるだろうかと思いを巡らせます。
この直後ライオンズは3点を先制し、リード。9裏の攻撃がない可能性を考えると、もしかしたら第三打席が最後になるかもしれない…という。
第三打席は投手変わって西口直人。6回裏一死一塁で迎えます。
フルカウントから叩いたのはストレート。
レフト方向で駄目なら、右方向へと言わんばかりのセカンドから一塁寄りへの当たり。これ村林が好プレイで二塁封殺。ランナー入れ替わり。
この時「代走とか出すまいな…?」とよぎりましたが、西口監督動かず。この時2点リードの6回裏二死一塁。もう一打席回るだろうか…。
遡ることこの日の朝9時、栗山さんは引退会見を行っています。
この時の一問一答で現役ベストプレーを聞かれたときにこのように答えました。
「数多くてこれがベストはなかなか選べないですけど、今季1本しかまだヒット出てないですけど、あのセンター前と。プロ入りして1本目ですかね、初めての1本と。一番は今日打つヒットになると思うんですけど(場内から拍手)」
【引退会見一問一答】栗山巧が振り返るプロ生活25年。ラストゲームへの決意語る - スポーツナビ
そして、レフトスタンドのファンが掲げている栗山さんの通算安打示すクリメーターについて、今日カウントは進むかと聞かれた際には
「絶対進みます」
と力強く。
栗山巧、最後の有言実行を。そしてベルーナドーム今シーズン初ヒットを、なんとか見たい。
この日、栗山さんの打席において球場ではある異変が起きていました。
ビール、ソフトドリンクの売り子がそのタイミングでは客席からいなくなっていたのです。自分も途中からその異変に気が付きました。
事情を直接聞いたファン曰く、栗山さんの打席ともし守備についたらそのタイミングでは観客の視線を遮らない待機場所での退避が厳命されているとのこと。
実際、自分もネビンの打席が終わった辺りでスタッフさんが売り子さんを呼び戻しに言っているのを見ました。
球場としてもその瞬間を見損じないように最大限配慮をしてくれていたのです。
8回裏は3番長谷川から始まる打順。一人でなければ6番まで回らない。
その先頭打者の長谷川が引っ張った高め直球はレフトスタンドへ。ポールを巻いたかどうかの判定で一旦ファールとなったものの、審判競技でリプレイ検証へ。
追加点が入るかどうかの話ではない、栗山巧に四打席目が回るかどうかの話なんだと。
一塁側から「入ったことにしてくれ!」と叫んでいました。点はこの際いらない。栗山さんに回せ。
結果を受け取った主審は右手を回しホームランのジェスチャー。ダイヤモンドを回り始めた長谷川は二塁を蹴ったところでレフトスタンドへガッツポーズ。それは自分の繋いだ一打がどういう意味を持つかを知っているもののリアクションでした。
ミスターレオ、ライオンズの伝説にもう一打席を!
ネビン凡退後、林安可に代打がコールされます。代打、中村剛也。栗山さんの同期にして、獅子の牙。
NPBの歴史上、最も長い期間を同じチームで過ごしたドラフト同期。
代打中村のコールの時、ベルーナドームは爆発せんばかりの大歓声。獅子の骨と牙はこれが見納め。その感慨が球場を包んでいました。
そして、いよいよ迎える栗山巧最終打席。
スタジアムDJのRisukeさんの「6番指名打者栗山巧」のコール。
流れ始める出囃子はクレイジーケンバンドの『あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。』
幾度なく見た、見慣れた光景。それらすべてが最後であることを分かっていました。
出囃子がアウトフェードし、球場各所から「栗山!」「栗山さん!」という声援が飛ぶ。
なんとか…なんとか一本。
このときの様子をよく覚えています。
あちこちから栗山さんへの声援が飛んだ数瞬。外野応援団は応援歌のコールを始めない。全員固唾を飲んでこの打席を見守っています。
その緊張は瞬時に全体へ広がりました。喩えるなら弓を引き絞ったような、緊張の糸。伴っての静寂。
祈るような気持ちで全員が最終打席を見つめていたのでしょう。
2万7000人が詰めかけているとは思えないその静寂の中、実によく音が聞こえました。
バットが芯を食った音。
快音残して、白球は…。
通算9076打席目は有言実行の2152安打目となるセンター前ヒットでした。
あの、誰ともなく発生した静けさ。あれは凄まじかった。
youtu.be
文化放送斉藤一美アナは、起きた事象をすぐさま言葉にするラジオ実況の特徴なのか、「静まり返った!」と驚きが口をついて出ています。
中継映像や、他の人がXに挙げている動画、いろいろ見たのですが、自分の座席からみたあの風景、景色、記憶ほど自分の実感に即しているものはありません。
あのスーッと…全員の祈りが栗山さんの最終打席に向けられたかのような静謐は。まさしく体感したものでした。
打球がセンター前に抜けたのを見た私は慟哭にも似た歓喜の声をあげていました。
そして、そこからさきはもう言葉にならない。
万感の栗山コールを受け、代走ランナーと交代してベンチに引き上げる。これで本当に…。
その後試合は9回をクローザー甲斐野が抑え、引退試合に華を添えました。
そして試合後に行われた引退セレモニー。
岸、銀仁朗、中村、片岡、中島というかつての日本一メンバーと恩人の野茂英雄から花束を受け取り、最後の栗山さんのスピーチ。
そのスピーチの中で、栗山さんが体をレフトスタンドに向くようにマイクスタンドを置き直して語ります。
ライオンズファンのみなさん、苦しいときも、楽しいときも、支えてくださって本当にありがとうございました。色々とあたたかい言葉をかけていただき、熱い眼差しをむけられ、そのたびにここで一本打ちたいと執念を燃やしてきました。
「今もこれからもライオンズの栗山です」栗山巧引退セレモニー全文|パ・リーグ.com|プロ野球
「温かい言葉をかけていただき」「熱い眼差しを向けられ」
心当たりがあります。これらはみんな栗山さんが自分たちライオンズファンにしてくれたことです。
応援していた選手が基本的にはみんないなくなってしまう時期に「ライオンズでプレーしたい」と言葉にして、持ってると不安に思うならと選手の権利であるFA権をわざわざ使っての残留。
ファンサービスの際には一人ひとりをまっすぐに目を見て接してくれる。自分も覚えがあります。
自分が栗山さんからいただいたと思っていたものを、実のところ栗山さんも我々ファンから受け取っていたと感じてくれていたのだろうか。
自分が思っている以上に、ファンと栗山さんは相思相愛だったのだと。
さらばミスターレオ…いや、伝説はきっと再び幕が上がる。
「これからもライオンズの栗山です」というその言葉を信じて、これからも変わらずレフトスタンドで熱い青炎を燃やしていく。
そして、今次減量チャレンジにおいて、最初のマイルストーンである栗山さんの引退試合が終わりました。
この日に、栗山さんのTシャツを着れるように痩せていく。
ビフォー・アフターの写真を貼っておきます。
ビフォー(6/30)

アフター(8/30)

見た目以上に着たときの実感。苦しくない、着苦しくない。
少なくとも試合を見ていてキツイなあみたいなことを感じることがまったくなかった。
よくよくここまで痩せたものだ…。ひとまずは。
引退試合のチケット取れなかったときに自棄になりきらずによかった。
「それでも…」と根性を燃やし続けてよかった。
今次減量チャレンジを始めたときに、目標達成した場合の達成報酬を、書き、封じ手として糊付けた封筒に、最初の体重ログを書き込みました。

勝利に向かって、進め今こそ。
生み出せ、チャンスを。いざ栗山。
8/30時点の体重は98.8キロ。これは、自分のスマホに残っている体重ログで最も低い数字です。
現状を打破するチャンスを、栗山さんにここまで手伝ってもらいました。
栗山さんに今回の減量チャレンジを手伝ってもらうのはここまで。
ここから先はもう一つのマイルストーンと最後の目標に向けて、あと二人に助力を貰いながら進めていきます。
なんにせよ…、ここまで手伝ってもらったのだから、折れるわけにはいかない理由がまた一つ増えたということです。
来週からも魂燃やして頑張っていきましょう。
そうそう。この引退試合の裏で、仕事増やしてます。根性。