人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

深夜バスの思い出

水曜どうでしょうのネトフリ配信分を昨日からずっと見ていて、サイコロの旅1~6を一斉に見ておりました。

サイコロの旅はやはり深夜バスがハイライトなんですねぇ…

というか俺の友人ズが僻地への行き方にやたら詳しかったの、これも一因だな?

 

なんでみんなはかた号とか知ってるんだ…福岡にそんな用事ありましたっけ?と思っていたけど、こういうことか。

フェリー日本海もね、俺は自分の北海道旅行計画だったり、中二病でも恋がしたい!の劇場版でやっと知ったけども彼らはずっと前にこれで履修済みだったわけだよ。

これは国内長距離移動の教科書として義務教育内に見せておくべきじゃないかい?僕はね、そんなことも知らずに初めて深夜バスに乗ったときは、それはもうえらい思いをしたんだわ。

 

そんなわけで今日は自分の人生史における深夜バスとのファーストコンタクトのお話。

 

 

人生初の深夜バスは高校の卒業式を終えて3週間ほど。来月から通う大学も決まり、さてじゃあ住むところ探しに行かないとね。ということで上京手段を探す。

今でこそ、ドライブ、飛行機、新幹線、鈍行、深夜バスなんでもござれの長距離移動フェチと化している俺だけども、当時は東京に行ったのは高校の修学旅行で一度だけ。その時は、学校主導で飛行機を使って行ったわけだ。自前で東京に行くのなどこのとき初めてなわけだ。

そんな中、「本番は入学式なわけだし、部屋を探しに行くだけで新幹線とか使う必要はないだろ」とネットで探していたら、見つけました。東予エリア発新宿着の夜行バス。片道1万円を切る値段に感激しまして、それで上京することに。

時を同じくして関東エリアへの進学が決まっていた友人にも「深夜バスめっちゃ安いで」という話をして、結局自分と友人。それぞれの母君という計4人で上京を決め込むこととなりました。

勘の良い愛媛県民の皆様ならもうお気づきでしょう。ええ、愛媛から東京まで1万円をきる夜行バス、それは安い方なんです。つまり4列シートなんですね。3列シートなら普通に1万円を越えます、そういうものです。

そんなことも露知らず「これから帰省するときもこのバスつかえば、安く帰ってこれるな!」みたいな感想をいだきながら予約。当日やってくるバスに乗り込んだ自分は11時間ほどの地獄を見ることになったわけだ。

4列シート特有の隣接する人の暑さがもろにやってくる距離感、単純に狭いし、朝6時くらいになると愛媛東予になんの用事があったんだ君は、という外国人旅行客が携帯電話で普通に会話をしはじめて叩き起こされた。

熱い中座って、眠ることもできず、スマホで時間つぶしもできず、ただただエンジン音と振動、シーズン末期の花粉症に耐えながら、ひたすら東に進んでいく。標識もなにも見えないから、今どこにいるのかもわからない。通り過ぎるICでもSAでも見えれば気持ちの上でもわかるのに、そんな夜を越えて到着した新宿。感慨も何もあったものではなく、「寝られたもんじゃなかったね…」と話しながら、各々特急あずさと湘南新宿ラインに乗り込む。

深夜バスデビューは散々なものだった…。ただ、この深夜バスを喜び勇んで往復で予約していたために、12時間後には再びこのバスに乗り込まないといけない。今晩再び相まみえることに成るピンク色の棺桶を見送りながら、特急あずさに乗り込む。

 

結局これ以降4列シートの夜行バスには乗っていない。

いよいよ山梨に乗り込むぞというタイミングのときは3列シートのオレンジライナーを予約したし、その後折に触れて深夜バスを使わないといけないタイミングでもすべて独立3列シート、ないしは2列の高級シートしか使っていない。いいか、デブが4列シートになど乗るものではない。あれはちびっこの乗り物だ。

 

水どうでは4列シートしんどい!って話がシーズン4とかそのあたりで出てきたんだっけ?

自分はまっさきにそれを経験してしまったから、後に3列シートに乗ったときに感動する、って経験の順番になっていた。ものは考えようだね。ただ、それ18きっぷで大月から帰ってきたり、大宮から自分で運転して帰ってくる人間が、極力深夜バスを使って上京しようとしないあたり、最初期に与えられた「深夜バスしんどい」のイメージがいかに強固かということですよ。僕はね、もう深夜バスはできたら乗りたくないんだよ。

 

ところで、水どうサイコロの旅が終わって続いてはベトナム原付縦断の旅を見ている。この番組、長距離移動フェチにとっては天国みたいな番組だな。なんでもっと早く履修していなかったのか…。うーむ、大学時代の自分には是非ともおすすめしたいんだが。後悔先に立たず。

 

104.6