人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

全銀ネット復旧してよかったね…

www3.nhk.or.jp

 

今週頭の連休明けから一部金融機関で他行宛振込みができないなどの事象が発生しており、その原因となっていた全銀ネットの不具合、本日8時30分のオンライン取引から通常通りの取引ができ、滞留していた取引についても本日午前中までに全て完了したとのことです。

まずもって…お疲れ様でございました。

 

このニュース、どうしても同情心が先に出てしまう。

引用したニュースの中に登場する利用者の皆さんは「困るよこれじゃ」「改善してほしい」との声が取り上げられていて、そしてこと金融機関のシステムに関しては、信用を担保しないといけないという点でおっしゃるとおりとも思うのですが…。

 

いやしかし…。ちょいと話しをつまみ聞くだに怖ろしい。

個人的には11日会見での一問一答の恐ろしさ。

 

xtech.nikkei.com

プログラム修正の対応について、切り戻しの判断はなかったのか? 

 両方を検討した上でプログラム修正の選択に至った。切り戻しは選択肢の一つ。しかし、14の金融機関全てで切り戻し作業を行う必要があることを考慮するとリスクが高く、プログラム修正が良いと判断した。

 

切り戻しよりもプログラム修正のほうがリスクが低いと判断した理由は?

 切り戻しをする場合、14行全ての金融機関に対応を要請する必要がある。トラブルが生じていない銀行もある中で、その銀行も一緒に切り戻しを行わなければならない点を考慮すると、プログラム修正の方がリスクが低いと感じた。ベンダーの意見も踏まえて対応に至った。

 

切り戻し。

なにかを更改して障害発生したときは、更改前の状態に戻してしまえ、ということ。

 

ところが今回は全銀ネット側だけではなくて対象金融機関全てにも同様に切り戻てくれを要請する必要があり、その中にはエラーを吐いていないところもあるという…。

いやぁ…これ切り戻しじゃなく、さらなるPG回収でいく!と判断を下した人…いや、こういう規模感だと個人というよりはチーム、部、サービス提供企業とかのレベルでの意思決定プロセスを踏んでいるんだろうけど、そのフローに関わった人の胃痛たるや…。

 

なんとなく日中積み上がっていくエラー取引件数。

そのプレッシャーの中で修正、試験、切替…。10日営業開始から、今朝まで48時間。想像するしか無いですが、担当部署、提供企業の皆様、おそらくお疲れ様でございました…。

今日復旧してよかったですよね…。というのは明日は15日給与振込日の企業が前倒し金曜日の振込日、さらに偶数月の15日は年金支給日でもあります。入った給与をどこぞに振り込む、年金を移動させるみたいな資金移動の需要が高まるそのXデーの直前。

ま、障害発生の10日も給与振込だったりいろんな引き落とし日だったり、他行振込必要な場面結構あるような日付ではありますが…。

 

最初の記事の中では「システムが使えて当たり前の時代」になっているという言葉があり、まあ確かにそれもその通りではあるのですが…。

馬場俊英さんの『平凡』という楽曲の中で「昨日転ばないで歩けたのは もしかして偶然じゃないのか」と暮らしの手入れをする人々の働きに気がつく歌詞がありました。

 

大規模障害起こしてしまって、いろいろ苦言も呈される、文句も言われるというのは仕方ないとも思うのですが、過去少しそういうのに近しいところにいたものとしては、本当お疲れ様でした…としみじみ思っていたりもするわけです。

自分に火の粉が降りかからなかったからそう言えるんだろ、と言われたらそれはそうかもしれないけども。

 

117.4