人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

源田壮亮WBC強行出場への所感

日本代表がマイアミに出発したのがついこの間のような気がします。実際そんなに日にちはたっていないんだけど。

 

2023年WBCもいよいよ明日の日本対メキシコ、そして明後日のアメリカ対明日の勝者の2試合を残すのみとなりました。

ドイツ・レーゲンスブルクパナマ共和国パナマシティの予選突破組を加えた参加20カ国が東京で台北で、フェニックスでマイアミで鎬を削り…。

日本代表チームが本格稼働してから追いかけ始めた今回のWBCですが、始まってみると世界各地で熱戦が繰り広げられ、野球っていいなぁ…という気持ちにさせてくれる大会でした。

 

さて、日本時間ではこの夜が明けると侍ジャパンはメキシコとの準決勝に挑みます。

その前に…。準決勝、決勝の結果がどう転ぶのかの手前の段階で、結果によらない自分の感情面の話をしておかねばと思ったわけです。

それは我らがチームから選出の源田壮亮選手の負傷とその後のチーム帯同、出場について。

 

一次ラウンドの韓国戦で二塁帰塁の際に右手を負傷したというニュースがあり、それが骨折だったという悲報を受け…。

私はこの時、試合に出られないのなら所属球団であるライオンズに帰ってくるべきと思っていたのです。代走ならいける…というけど、そもそも走りのスペシャリストの周東選手がいるんだし、なにより本職ショートがチームには必要とも。(このタイミングで誰が来てくれるんだ…ってのはあるにしろ)

 

そうしたら、1次ラウンド最終戦の試合前にはノックを受けてる様子が報じられ、準々決勝までの練習期間には打撃練習もしている様が流れ始めて…。思ったより軽症なのか?という希望的観測を持ち始めたりした。しかして、実際に骨折の診断は変わらず、全治3ヶ月を報じる紙もありました。

この間、本人の感覚として「いけると思う」という発言や、代表帯同への判断には所属球団であるライオンズとも相談の上の判断という、そういう諸々が明らかにされていったわけです。

最終的に、私の感覚としては「源田がいけると確信して、栗山監督が必要として、ナベQや松井監督のライオンズ球団のGOサインが出ているなら俺はもう一人の源田ファンとし無事を祈ってて応援する」と腹を括りました。

 

源田骨折の状況がわからない時期においてはライオンズファンTLからも「シーズンの方が大事、呼び戻さないか」「優先順位を履き違えちゃいけない」という声があったのも見ていました。

ただ私は言いたい。そもそも源田壮亮が、そこの優先順位を間違えているはずはない。日本代表で世界一にチャレンジできるならライオンズでのシーズンなんてどうなってもいいぜ、という男ではないことを我々がいの一番に知っていないといけないんじゃないのか。

源田は3/31にベルドのショート定位置にいるつもりでやるはずですよ。もしいないとしたら、それはシンプルにマイアミ突貫遠征の休養だと、松井監督が配慮してくれたということでしょう。

 

腹は括ったけども、イタリア戦のスタメン時はショートに打球が飛ぶたびにいつもとは違うハラハラ感があったし、打席が近づくにあたっては「四球で…申告敬遠でもしてくれないかな…」と願ったりもしたものです。8番打者にそれはすまいが…

右手のグルグルテーピングが痛々しく見える中で、全ての守備機会をそつなくこなし、打席においても高めの速球をしばき引っ張りタイムリー。活躍を願いながら、無茶しなくてもいい…の願いがないまぜになる腹のうち。

チャーター便に乗り、もう我々の声の届かぬマイアミ。聞けば、現地のホテルでも治療は続いているらしい。負傷しているのは間違いないのだ…。

俺の指の骨と入れ替えられるのなら、入れかえてもらってもいい…は叶うならばの本心だけど。他人の骨入れ替えても数日で使えるようになるわけもなし、か。

無事の帰国を祈るしかない。

 

源田が優先順位を見誤るはずがないと私が確信しながら、それでも彼が代表チームに帯同を熱望する気持ちもわかる。プレミア12ではスタメン出場は1試合、東京五輪では全て代走、三塁守備固めでの出場。

それが今回WBCはジャパンの正ショートとして世界一をとりにいける、そのチャンスが回ってきているわけで。

 

そんなこんなでここ数日ジャパンの試合を楽しみに見ながらも、源田のことを考えながらニュースを追っかけていたりもしたんです。そんな中でいくつかピックアップ。

 

 

WBC公式アカウントより、東京でのプールB振り返り動画なんですが、ここで使われているのが源田壮亮の応援歌ですね。

泥にまみれて培った、今ここで見せろ。源田の力。

これに関して、今年の日刊スポーツライオンズ担当記者の金子記者がいい記事を書いておられた。

news.yahoo.co.jp

 指揮官の願い通り、チームに何かをもたらした。西武ファンは、日本の野球ファンは、それを“源田のチカラ”と歌い続けてきた。【金子真仁】

明日は地球の裏側から、届けましょうこの応援歌を。

 

 

そして盟友外崎のインタビュー記事。

number.bunshun.jp

 WBCに出場している源田について、こう感慨深げに語った。

「だから、あんな緊張感の中で、普通に、当たり前のプレーができるゲン(源田)は本当にすごいなぁって思いますよね」

 

外崎はプレミア12での活躍から、何事もなければsユーティリティ枠で招集だろうと言われていた東京オリンピックが昨今の情勢のために1年延び、2021年シーズンは骨折のため選出されることはなかった。

ライオンズファンからすると、プレー中の指の脱臼を自分で治してグラウンドに戻ってくる外崎のタフネスもまた感嘆ものなのだけど、その外崎をしても骨折しながらも源田は驚嘆ものなのだろう。

 

そして、MLB公式までがとうとう源田を見つけてしまった。

www.mlb.com

 

自分の英語力には自信がないため、ブラウザの自動翻訳を用いて以下に引用する。

日本が全勝した場合、玄田はMVPに選ばれない可能性が高い。彼は最も有名な侍ジャパン選手のリストには載らないだろう。彼の妻は歌手でモデルの江藤美沙であるため、彼はおそらく最も有名な結婚相手ではない. しかし、日本が 3 回のワールド ベースボール クラシック チャンピオンになれば、源田はその勝利の中心となるでしょう。

 

「我々が勝つためには、彼は間違いなく重要な選手だと思う」と栗山は語った。「それが私が彼にプレーするように頼んだ理由です。」

かつてスモールベースボールで二度のWBCチャンピオンとなった日本野球の守備面象徴的選手が骨折しながらも出場を続ける…。こういうストーリーにアメリカンたちも注目したのかもしれない。

 

いや、しかし…。腹はくくったといえども、俺は世界的に有名にならなくとも、日本中からその根性を讃えられなくとも怪我をせずに、MLB公式に言われるまでもなく我々が知っている日本一のショートストップが、日本一のショートストップのままで帰ってきてくれる方がよかった。

MLBに言われるまでもない!俺たちが一番知っているんだ!そのことは!!源田が最高の遊撃手であることを!俺たちが知っていたんだ!

 

もしもボックスであの帰塁シーンを変えられるなら、そうしているだろう。

 

 

本人は変わらぬ表情でプレーしているが…。タフなシチュエーションに違いないのは、師の言葉でもわかる。

thedigestweb.com

 加えて、「(源田の)守備位置を見ても分かる」とコメントした同氏は「いつもと守備位置が浅い。スローイングにまだ不安があるはず」と、いまだ満足なスローイングができていないことを指摘した。ただし、「しっかりと浅めに守りながらもいいプレーをしている」と守備範囲の広さを評した。

 

昨年までライオンズ監督、そして監督初年度をルーキー源田と共に迎え指導してきた辻さんがこのように語っている。

この日、アマプラのこの解説を、わたしはライオンズTLで知ったのですが、やはり師弟。一発でわかるんすね…。

また、辻さんは自身のツイッターで源田バットのグリップエンドを公開。

 

バットのグリップエンドをなだらかにして小指へのひっかかりを柔らかくしようという…やっぱ痛いんじゃねえか…。しかしプロ野球選手、痛い辛いは言葉に出さんのよな…。

 

あー…いろいろ書いているとやっぱり心配が勝ちそうになってしまう。

いや、しかし男が一度大丈夫と出場をきめたのだから、ファンとしてはもう信じて応援するしかないですよ。日本チームの勝利を祈って。ここまできたら明日勝って、アメリカとやろう!

日本一のショートが日本一のショートのまま所沢にもどってくること、そしてそのときには世界一の熨斗がついた状態でもどってくることを祈っております。残り2試合無事であれ。

 

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