(前記事:10日間で47都道府県を踏破することは可能なのか? 机上日本一周の旅(9日目) - 人生、東奔西走)
旅の終わりってなんだかもの寂しい気持ちがするものです。
四国を出られないむしゃくしゃした気持ちから始まったこの机上日本一周の旅もいよいよ帰ってくるところまで帰ってきました。
果たして無事帰ってくることができるのか、そしてその先に何をみるのか…最終日の朝は那覇からスタートです。
(この机上旅行のレギュレーションは以下のとおりです。)
- 10日目(沖縄県~)
この日に台風が来るとか、空港で何らかの事故が起きると翌日の仕事に間に合わない事態が発生するんだよな。なかなかアグレッシブな行程だがそもそもここまでの道のりで何らかなアクシデントが起こることを想定していない。
まぁそこは『旅が止まることを計画に入れるバカがどこにいますかお嬢さん』のメンタルでいこう。実際計画に入れてない俺の方がバカで正しいのだが…。
この日も朝はゆっくりホテルで朝食バイキングなど食べてください。おかわりもいいぞ…遠慮するな今までの分もしっかり食え…。
この後昼までは移動しっぱなしになるからしっかり食べておくのは実際大事。飛行機に間に合うようにホテルを出発します。(7:30)
那覇空港8:55発、鹿児島空港10:15着予定の便になります。
沖縄には結局14時間くらい滞在することになるんですね。北海道が30分だったことを考えても雲泥の差だ…というかこれこれまでの旅程で踏破してきた47都道府県の中で最長の滞在時間になります。飛行機を使ったが故の事象とはいえ、なかなか面白い結果となりました。
鹿児島空港に到着したら駐車場に預けていた車を拾って出発します。(10:30)
鹿児島から北上東進して向かいますは宮崎県。
2018年冬の九州旅行では初日に踏破していた宮崎県。その時はグルメ食べ倒してGBNSコミュで利用していただろうゲーセンに向かってということをやりましたが…。今回向かうは宮崎県北部の日向市にある大御神社です。残り少なくなってきました踏破イベント、宮崎県では「大御神社でさざれ石を見る」ことにしましょう。(13:00)
突然国歌モチーフを巡り始めたわけではないんですよ。この神社、2019年にあることで話題になりました。2019年ラグビーワールドカップの日本代表チームが合宿後にお参りをしていたのです。ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍は今更語るまでもありませんが、そういう勝利へのご利益みたいなものがありそうな雰囲気を感じるのです。
「ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない」と、この旅の最終局面でカーステレオから流しながら日向灘沿岸を駆け抜けるの、なかなか味があると思います。(13:30)
さて、更に北上しまして九州最後の県大分県に突入します。
愛媛県からみて西の隣県にあたるこの県でも過去色々なことをやってまして…別府温泉、とり天、だんご汁、九重連山、鍾乳洞、由布院温泉…。ただ観光大国大分県の懐は深く、こんなものでは大分を楽しみ尽くしたことにはならないのです。
今回は「関サバ関アジを食べに」佐賀関まで行きます。日向市から佐賀関までは2時間ほど。(15:30)
アジとかサバとかの青魚好きなんですよね…。旅の魅力ってそこでしか食べられないなにかだと思うんですが、鮮度抜群の状態で食べる水揚げされたブランド魚というのもそういう類のものですよね。姿造りでも御膳でもバクバク食ってもらってかまいません。この旅最後の食事になるでしょう。レストランから海の向こうに見える四国を眺めながら、旅を振り返るのもまた一興というものです。(16:30)
いよいよ帰路になります。
佐賀関から愛媛県佐田岬半島三崎港までは国道九四フェリーが運行しています。
佐賀関17時発三崎港18時10分着のフェリーでもって、四国に上陸しましょう。
さあ、10日間で47都道府県踏破、大トリとなりました。愛媛県です。
生まれも育ちも愛媛県の自分が、愛媛でやったことがないことなんてあるのか?西に佐田岬、東に四国中央。高きには石鎚山、低きには来島海峡。焼豚玉子飯も坊ちゃん団子も、東予の鯛めしも南予の鯛めしも食いつくしている。今治城も大洲城も松山城も宇和島城も大山祗神社も石手寺も石鎚神社も行ったことがある。いまさらどこに…。
愛ある伊予灘線沿線、国道378号線を運転していると気がつくはずだ。愛媛県で、何故そこに行ったことがないのかという場所に。時間も程よく夜でございます、「道後温泉に入りましょう」
えー、そうなんです。恥ずかしながら愛媛県民ではあるのですが、道後温泉に入ったことがありません。
なんでだろう…いや、ほんとなんでだろう…。温泉というより観光地のイメージが強いからなのかね。奥道後温泉とかは普通に行ったこともあるし、松山市内の別の温泉には日常的に入りに行ってる。温泉が嫌いなわけではないのです、もちろん。
この机上日本一周ラストを飾るために四半世紀近く温存していたのかな…。有り得る話だ。いや、ない。
なんにせよだ。天啓を得たりという面持ちで道後温泉を目指しましょう。三崎港から道後温泉までは2時間半弱。(20:30)
温泉で湯に浸かりながら、なにをか言わんや。10日間で47都道府県を巡ることはできるのか…。その問いに今イエスを返すことができるのです。挑戦の後には心地よい疲労感がじわじわと体に広がっていくのではないでしょうか。
いい夢見ろよ、というわけで道後温泉から家に帰って翌日からまたお仕事頑張ってください。
お送りしてきました机上日本一周10日間の旅。これにて完結でございます。
いかがだったでしょうか。「いやいや、こんなん空論でしょ。実際やったら綻ぶって」と笑うもよし。「よっしゃ、まず自分がやったらあ」と車を走らせ出すのもよし。人の数だけ旅の形はあります。みなさんも、こんなタイミングだからこそいろいろな形で度に出てみませんか。
え?これ愛媛出身且つ過去の旅行経験を踏まえた上でのバリバリ自分用のプランニングじゃねーか?そうなんですよね。スタート地点から、過去に行ったことがある場所から、その上で選んだ場所から…。なにからなにまで自分用なんですよね。
つまりこの旅に出るかどうかの選択権は俺自身の手の上にしか無く…。
まぁ、現時点では「こんな無茶苦茶な旅は行かないってー」と答えておきます。よっしゃ行くぞ!と言えない状況でもありますし、なにより北海道一周旅行が順番待ちをしております。その先に…もしかしたら行こうとする可能性があるくらいです。もしこの旅路に出ている自分に日本のどこかで出会ったら、そのときは「やりやがったなこの馬鹿」と笑ってやってください。それに勝る喜びはございません。ではまた、どこかの旅の空で。
(次記事:総括編 週末にでも)