人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

奪うもの、奪われるもの

本日、広島東洋カープから、丸選手の人的補償として、読売巨人軍より長野久義外野手を選択するとの発表がありました。

 

さて、一ヶ月ほど時をさかのぼりまして、我らがライオンズ。

銀仁朗の移籍に対する補償として、内海哲也投手を獲得しました。

その際に、ジャイアンツファンの親類としたラインの会話。

「内海取られて炭谷は割に合わんわ」

「マジで炭谷とったけんこーなってしまったんよ」

これを言われた時の俺、正直「カチーン」と来たのを覚えている。

うちの鉄壁のイージスをとっ捕まえて、どういう物言いだ…。

 

 

まぁ、正直戦力面で見たら、森友哉が正捕手として一本立ちしそうになっている昨今、控え捕手になるであろう銀仁朗の代わりに、ライオンズにおいてローテ3~4番手を任せられそうなリーダーシップあふれるベテラン左腕を獲得できたというのなら、実際悪い話ではない。

その上で、銀仁朗が正捕手のシーズンに一度くらいは優勝させてやりたかったなぁという気持ちもある。ライオンズファンにとって、グラウンドの内外でその力を発揮してくれていた銀仁朗への思い入れは深く、複雑な心境には違いない。

 

その銀仁朗が、来年からジャイアンツに行く。

正直、俺は心配なのだ。

銀仁朗をルーキー時代から見てきた我々は、彼の打率や出塁率を見慣れているし、我慢もできる。たまに月間打率が3割を超えたら「セプテンバープラチナ仁朗」とはしゃいだことも忘れない。

ただ、ジャイアンツファンは銀仁朗をFA獲得選手という目で見るのだろう。結果を残して欲しいと思っているが、銀仁朗が3割10本をかっ飛ばす姿は想像できない。(うまくはまって、そんな結果を残してくれたらそれこそスッキリするのだが)

正直、ジャイアンツファンは銀仁朗を好きになってくれるのだろうか、という不安。

さきほどのジャイアンツファンの親族との会話の中では、野上亮磨や陽岱鋼といった他のFA獲得選手への文句も見られた。(内海の代わりに彼らがライオンズにいけばよかったのに、というような内容)

生え抜き選手とFA獲得選手への思い入れは違う。それは多分ファンが一番感じることだと思うんだよなあ。

 

丸選手と長野選手の移籍に伴う件については、俺は語るべき言葉をもっていないけど、銀仁朗と内海の移籍を見ていて思う。

ライオンズは生え抜きの元正捕手を失った。ジャイアンツは生え抜きの元エースを失った。共に双方のファンにとっては思い入れのある選手だ。

ファンにとって、FA制度って悲劇しか産まないんじゃないだろうか。選手の権利であることは重々承知なんだけど…。

「FAは悲劇しか生まない」FAでの収支がマイナスナンバーワンのライオンズファンだから思うことなんだろうか。つらつら書いてきたけど、結局結論は出なかった。

 

一つ言えることは、俺はFA制度なんて嫌いだし、こんなものがなければ…と思わずにはいられないということ。

その上で、このモヤッとした感じを乗り越えるためには、勝つしかない。

結局、此処に行き着くのか…。だれがいなくなっても勝つしかないということ。FA獲得なんていう手段に走った面々を全員見返してやるという、底なしの復讐心だけが達成できることもあるのだ。

2019年のライオンズ、内海を迎え、松本やニールと共に、秋山翔吾キャプテンを先頭に据えて進む一年の始まりまで2ヶ月と少し。

オッケー、結局2019年もこうなるのか。この青い炎の変質者を倒す存在に出会えるのだろうか。倒すとしたらあいつらだろうな…という心当たりはあるのだけども…。頑張れ、10年ぶりの優勝を経て去年より弱体化してるはずなんだ、ぶっ倒してくれ…。