(※帰宅後酒を飲みながら書いた記事になりますので、以下お見苦しいところが多々あるかと思いますが、ご容赦ください)
本日は5月14日。月曜日の夜8時半くらいです。
前々から記事にしようと思っていたことがあるので、順番を守って、この記事を書いています。
本当なら、前に泰葉と辻監督の記事を書いたときに同時に書くつもりだったんですが、やすはつひこ記事で燃え尽きてしまって、今日まで延びちゃいました。
岸孝之について。
本ブログで○○についてというタイトルは、重要なカテゴリであるとともに、この表題で記事を書いた個人については、その時点での評価でその後を確定するという自分ルールもあります。
なぜ今、岸孝之なのか。
まったくもって、予想外のところからのボディブローだったんですが、アイドルマスターミリオンライブが、東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボを発表しました。
そして、そのビジュアルシルエットに見慣れた髪型の子が…。絶対あの真ん中の子春日未来だろ…。
いや、違うんです。未来は去年ライオンズを応援してくれたたのに…っていう恨み節は微塵もないんすよ、本当です。
むしろ、球団とのコラボという晴れ舞台に、去年ちょっとライオンズを応援してくれたからと言って未来がそのチャンスを逃すくらいなら、ライオンズのことなど気にしないでいてくれて構わない。去年、一緒にライオンズと闘ったことは忘れねぇよ!
というわけで、ミリオンライブと楽天球団とのコラボが発表されたので、なにかわだかまりがあるような気がして…。いや、あったんですよ実際。
それが、埼玉西武ライオンズから2016年に東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した、かつてのエース。しなやかな蒼き刃岸孝之その人です。
誤解なきようにこの記事の趣旨を先に述べておくと、俺はもう岸FA流出に自分の中で区切りをつけたくて書いているんです。
あの流出のとき、そして去年一年間。正直、恨み言つらつらでしたよ。
自由枠で入団して、西口さんの後継者ポジションのエースが…。なにゆえに…。
去年のメラドでの試合、おかわりとメヒアの連続ホームランで少し救われたものの、基本的には岸に勝ち星を献上するスタイルだったこともあり…。
岸が去年残っていれば…。今年まだ岸がいてくれれば…。
俺たちはねぇ…まだまだ戦えるんですよ。それなのに…。
なぜ、区切りをつけようと思ったのかって、前述のミリオンコラボがきっかけになったのもありますけど…。
岸孝之のストレートってやっぱりかっこいんだよなぁ…。
あの糸をひくような147キロのストレート。
レジェンドブルーのユニフォームを着ていようが、えんじ色のユニフォームを着ていようが、変わらねぇ。
俺は岸孝之についてはカーブよりも、あのアウトローに構えたミットに吸い込まれるようにスパッときまるストレートが好きなんだよなぁ。
清宮幸太郎選手のデビュー戦をパ・リーグTVで見てたときに、岸のストレートを見てね、いやぁ、本当にいいボールを投げるなぁって…。
今は違うチームに行ってしまったけども、いいピッチャーだなぁとそう思うわけ。
岸孝之のFA移籍について、今なら振り返れる。
そしてその一つ一つに自分を納得させることができる。
まず、移籍の理由。地元に帰るということ。
過去、和田さんや帆足などこの理由で移籍をした選手はあまたいるわけで、そしてその選手たちについては、皆移籍直後から新天地での活躍を祈ることができた。
そもそも、涌井や片岡も移籍先でも頑張れよという気持ちで送り出したし、俺というライオンズファンは流出に寛容…というか諦観してるところがある。
加えて、2011年以降東日本大震災から復興の途上にある故郷東北に元気をという想いもにじませては、帰るということに異を唱えることはないだろう。
そもそも、俺自身が「ふるさとに帰る」ということに異を唱えられない人生を生きている。それを拒むなら、自己矛盾の塊になってしまう。
岸も自分も肯定していけ、少年。
そして、岸孝之のFAタイミング。
ある種、投手陣の柱がいねぇんだ!というタイミングでの移籍だったけど、そちらではなく、FA取得即移籍ではなかったということ。
岸孝之は大卒投手。彼が本当にライオンズなんてもう嫌だと思うなら、そのキャリアのことを考えても移籍は早い方が良かっただろう。
しかして、彼はFA取得前に複数年契約を結び、ライオンズファンの不安をいっときは除いてくれたわけだ。この考えははあまりにも彼に肩入れし過ぎだろうか。
名取北時代から、チェックしていたというライオンズスカウト。自由枠でライオンズを選んでくれたのは、そういう長年のつながりゆえという説もある。
彼は自由枠獲得選手としても、必要以上にライオンズへの義理と筋を通してくれたのではないか。
最後に、彼との別れについて。
ライオンズのユニフォームを最後に着たのは、移籍が決まったあとのファン感謝祭。
最後にファンに直接お礼を述べたいという態度。
当時の俺は、それに怒っていたけど、今にして思えば、現代のプロ野球選手が通せばいい筋の程度を超えている。
ライオンズファンに対しても、最大限の配慮をしてくれたのだと思う。当時の俺はそう思わないだろうけど、月日がたった今なら、彼の責任感が眩しい。
加えるなら、いつまでも流出選手に対して、負の感情を持っていることの非生産性。
俺はかつて、西武ドームの外野席で涌井にブーイングを浴びせている一団を見たことがある。
それはもう涌井の西武ドーム初登板でもないし、シーズン終盤のことだった。しかも、その試合ライオンズ打線は涌井をノックアウロした試合だった。
その降板時に、延々涌井にブーイングをしている集団を見たわけ。
同じ西武ファンなんだけども、どうもこのスタンスとは相容れない。プロスポーツなんだから、ブーイングもあるだろう、(個人的にすべての野次はいらないと思ってるけど)野次もあるだろう。
でもなぁ…かつて同じチームで闘った選手にそれはどうなん?と、涌井の移籍の経緯を見れば、彼は自分の投手としての人生のために移籍したのだと思う。
それに涌井秀章が人以上に心に火をともしている人間だということは、数年同じ方向を向いて過ごしていてわからないはずはない。
まぁ、ブーイングする人の気持も感情の機構としては理解できるんだけど、同感はしないけど。
そういうのもあって、球場で岸にブーイングを延々しているようなファンにはなりたくないという気持ちもあり。
つまり、俺は、岸孝之のFA移籍について、もう許したい…というといくらなんでも 上から目線が過ぎるぞ、一ファンが身の程を知れ。
この2年、岸についての態度を許してほしい、というのが心情だと思う。
しかし、誰が許すんだ?岸本人でも楽天球団でもないだろう。かと言って西武球団でもなければ、俺自身でもない。
許す、許され、恋い焦がれ。人生簡単にはいかねぇんだなぁ。
それはそれ、これはこれ。岸と当たる時は、全力で西武を応援しますよ。
むかし、涌井と初対戦となったときの予告先発の西武ドームの演出は良かった。
対涌井特別演出を加えて「最高のライバルtとして君に勝つ」というメッセージ。ああいう気持ち。
今は、違うチームだけど、ずっとそうだってわけでもない。
それに入団から10年近く、一緒に11球団を敵に回して闘ったことは忘れねぇよ!ライオンズに積み上げてくれた勝利も、西口さんがついぞできなかったノーヒットノーランの記憶も。
数多の三振を、投球を。君のストレートには感情がこもっていた。
いつかまた文化放送かBS朝日かNACK5かわからないけれど、一緒にライオンズの試合を見ようぜ。
その日まで、一投手、岸孝之を陰ながら応援しています。頑張れよ、かつてのしなやかな蒼き刃、現みちのくのエース右腕。
そういうこと。ナイスボール、岸孝之。