ポケモン漫画の金字塔、ポケスペの剣盾編の完結巻が本日発売でした。
朝通勤電車の中で読んでいたのですが、いや今章の主人公もなかなかキマっている。
ポケスペの各章主人公で正統派主人公というと1章のレッド、10章のブラックくらいで後はどこかに変化球要素を持っていると見ています。
作中で「こんな奴が図鑑所有者!?」と散々言われていた3章のゴールドだって、その後の後輩たちを見るに結構ストレート寄りだ。
でもこの現象って結構自然なことかもしれない。
新作、新シリーズが発売するたびに新主人公を用いて新章を始めないといけないという縛り故に、その新作に特徴的な部分を大胆にフィーチャーする主人公に仕立て上げる。
コンテスト初登場のRS世代のルビーが当初バトル嫌いのコンテスト狂いとして描かれていたのとか、ザシアン・ザマゼンタ擁する剣盾編の15章の剣創人がポケモンの用いる道具(作中では身具と呼称)の整備に命をかけるマイスターとして描かれていたり。
新主人公を世代ごとに作り上げる必要性と、ポケモンにおいて主人公は言葉を発しないという下地。それらが合わさって特徴的な主人公、図鑑所有者ズは生まれているのかもしれない。
今作の剣くんも最後の最後まで職人気質のマイスター、人の気持ちにあんまり配慮しないところは変わりませんでしたが、そんな中でも確かにある少しの変化。
最終巻でビートくんの心情に気がついて行動を促すところなんかは、いい変化だなと。その変化の塩梅も程よくて好き。こういうちょっとした差分ってのが、一章、一旅を終えての変化なんだな。
でも、最終決戦後にムゲンダイナとも共生できる道を探っていこうぜという盾ちゃん(女性主人公)の言葉に「そうだね、そうすればまたムゲンダイナを抑えるためにザシアンとザマゼンタが『くちたけん』と『くちたたて』の力を発揮するとこを見られるかもしれないし」と、あの…お葬式で一目惚れする未亡人のサイコパス診断かなんかやってる?みたいな返答をしてポップくんをゾゾッ…とさせたの流石だったぜ。
その他、作中キャラの掘り下げは、これはもうポケスペの十八番でしょう。
今章だとマクロコスモス社周りの人間、ローズ会長、オリーブ秘書、ビート君、このあたりが良かったですね…。
最終決戦後にムゲンダイナとの共生云々の上の件で盾ちゃんのその言葉に鼻の奥をツーンとさせてるオリーブさんとか、最後の最後、収監された警察病院でビートくんと冗談を交わすローズ会長の屈託のない表情とか。
原作ゲームでもう少し見たいんだよな…な箇所を掘り下げまくっているのはさすがですよ。
ジムリーダー軍団でいくとネズがめちゃくちゃかっこよかったっすね…。いいセリフもらいまくってるし。
ポケモンでいうと今巻のバドレックス。表情差分はゲームのそれ以上でめちゃくちゃ親しみあるキャラクター…。
そうっすね、あれだけ人語を解しちゃうとポケモンというよりなんかそういうキャラクターとして見ちゃうよね。バドレックスは良かったねぇ…。
さて、次のSV編はどうなるんだろう。これまでの世代以上に輪をかけて作中ストーリーの進め方は自由だから、どう調理してくれるのか見ものですな。楽しみに待ちましょう。
118.2