昨日、ブルアカの美園ミカを見ていて兼末健次郎を思い出したって話をしていたじゃないですか。
今日仕事をしながら、ずっと頭ん中兼末健次郎の思い出が蘇ってきてですね。
ちょっと健次郎の話をさせてもらいますよって…。
兼末健次郎とは1999年放送の金八先生第5シリーズでの3年B組の生徒の一人です。
彼を一言で言うならば…『シリーズ史上最悪(党)の生徒』でしょうか…。
問題児という枠組みなら、卒業式直前に他校に殴り込みそこの校長を監禁し校内放送を通じて全校生徒に謝罪させた第2シリーズ加藤優、家に落ちていた覚醒剤を打ち学校で禁断症状を起こして暴れまくった第7シリーズ丸山しゅう、こういう生徒のほうが上位に位置するかもしれません。いや、書いててとんでもねえな…3B…。
ただ、彼らに比べても登場時の兼末健次郎というのが…悪どい!
クラスメイトの弱みを握って詳細は思い出せないけど、小憎たらしいことばかりをしていた…。そもそも3Bの本来の担任の先生であったラサール石井演じる中野先生を、亀梨和也演じる3B生徒らに命じてボッコボコにして病院送りにしている。…世紀末かなんか?
中野先生への仕打ちは結構エグくて、この後健次郎は弱みを握っている3B生徒を使いっぱしりにして、療養中の中野先生自宅に葬式花を送ったりもしている。…エグいって…。この際使いっぱしりにさせられた3B生徒の市村篤が握られた弱みってのは同級生の女子生徒の下着を手に取っているところを見つかったというもの。なんか冷静に考えたらこのシーズンの3B全体的にぶっ飛び具合がすごくねえか?よくよくエピソードを見直していると、夜中に石ぶん投げて学校のガラス割ってるやつもでてるんだよな、個々までの間に。ちなみにこれ今のとこ4話までの内容です。
話が逸れた、健次郎。健次郎の話だった。
とんでもないド悪党っぷりを見せていく健次郎なんですが、これもちろん裏の顔で表の顔、先生らから見たとこはド優等生なんですよ。
しかも彼の兄は東大合格のド秀才で、今ではなんでもハーバードに留学しているのだとか。へえー、すごいなあ。健次郎にとっても自慢のお兄ちゃんだろう。
…ほんとうの話だったならば。
そう、健次郎がここまでド悪党になるほどストレスぶちためているのは、家庭の問題が大きいんです。
兄貴がハーバード留学しているというのは、実際は嘘。家に引きこもって大変なちょっとひどい生活をしています。なんでそんな嘘をつく羽目に…っていうのは子離れできていない母親がつい世間体を取り繕ってでた嘘のためなんですよ。
以降、兼末家はアメリカにいるはずの兄を隠し通すそんな生活を強いられ…母と健次郎の負担は増す一方。父親は仕事人間で家庭を顧みず。家族の中で唯一健次郎の味方になってくれていた姉は、健次郎と遊びにいったスキーで事故死。…書いてて健次郎がかわいそうになってくる…。
そういう家庭の事情を教師陣が知るのは、結構後半になってからのことなんですが、それはそれとして坂本金八は兼末健次郎を「なんか怪しい…」と睨んでいくわけです。
で、契機は2クール後半に差し掛かる年明けの頃。
このドラマの舞台である桜中学はこのシリーズからデイケアセンターを併設していて、そこで中学生と地域のご老人が触れ合う話ってのもちょいちょい挟まってくるんですよね。
で、そこのデイケアセンターの長老的ポジションのご老人がいるんですが、その人に3Bやんちゃ軍団がけんかを売っていく(もちろん健次郎が煽る)わけです。
で、うっかり「死ね」と言ってしまった3B生徒に対して、この大西老人がブチギレ。「そうかじゃあ、一緒に死んでやろう」といって詰め寄るんですけど、そこで生徒が突き飛ばしてしまい、この老人が救急搬送される事態に。
この事態を受けて、3Bホームルームで金八先生がガチギレ。
「命愛おしむとはどういうことか」と3Bに魂の説教をかますんです。この授業シーン結構好きなんですよね。
大西老人との間に何があったのか語ろうとしない3B生徒に対して、「まだ黙り込むのかね!!君たちは」と中野先生病院送り事件を引き合いに出します。中野先生病院送り事件は中野先生が頑なに「自分でころんで怪我をした」と証言したことで公には校内暴力事件とは処理されていなかったのです。
中野先生タコ殴り事件について「あのときは…、健次郎だった」と金八先生がずばり言い当てるシーン。言っちゃうんだ…というびっくり感ですよね。言っちゃったよ…。
まあ3B生徒目線では健次郎がすべての主犯ってのは知ってる話ではあるので、ここでの意味は「先生全部知ってた…」っていう驚きなんですが。
この後金八先生が何人かの生徒(健次郎含む)に教師生命を賭けた体罰をぶちかまして1話ほど辞める辞めないのはなしに発展するのですが、健次郎筋とは別の話なので一旦割愛。
(ちなみにこのとき、3Bの女番長格の桜田友子が職員室に戻ろうとする坂本先生を止めて、ビンタをぶちかまして「これでおあいこ。先生やめちゃだめだよ」っていうシーンが在るんですが、これなんとアドリブだそうで。15,16でこのアドリブを入れられる胆力は凄まじいなって思います)
何にせよ、これで健次郎の悪党っぷりが教師の白日の下に晒されたことで健次郎の3B恐怖政治は終わりを迎えます。
家庭はボロボロ、学校でも居場所を失いつつある健次郎。
ここから健次郎がいかに救われていくのか…。
ちょっとこれ前後編にしていいっすか?あの…今日中に書ききれる気がしないんで。へい、すんません。
えっ、ミカの記事が1本で終わったのに、健次郎の記事が2本になることについて心の中のシャーレタカボン先生が、桜中学タカボン教諭に説明を求めているって?
いや、大変申し訳無いとは思っているのですが、ブルアカはまだ本格スタート1ヶ月。一方金八先生はハマってからかれこれ20年弱なので…。そこはご容赦いただきましょう。
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