昨年のこと。中川かのん2ndコンサートから7年を迎えて、あの日もらった言葉を温存し続けて、俺はまだまだ頑張ってるよという旨の記事を書きました。
上の音声配信でも述べていたんですが、このコンサートのMCの言葉「これから先の人生、大変なとき誰でもいいから助けてほしいって思ったとき、そんなときはかのんちゃんがいます、私がいます」というものがあるんですよね。
この言葉を抱えてきて、いざとなったら「あぁ…かのんちゃん助けてくれ」と思うことができるということで切り札温存してるような気分で生きています。
昨年の2月から今年の2月にかけて、自分をめぐる環境は大きく変化し…住居、職業、生活がガラッと変わりました。
この一年、「かのんちゃん助けてくれと願う」というカードを切りそうになったことは実際あります。
実際いくつかその兆候もありました。
さあ、「助けてくれかのんちゃん」というカードを温存し続けて2021年の3月3日までやってきました。来年の3月3日にもこのカードは持ち続けているのか、それとも切ったあとなのか。
図らずも今週のサンジを見て、カードを切れるのも成長だな…。と思いましたので、幾ばくかの心境の変化もありますが…。年度末なんとか乗り越えていきましょう。
もう温存し続けた切り札を切ってしまってこの局面を乗り切ってしまわないと、ほんとどこかでプッツンいってしまいそうな感があるが…
— タカボン (@long_gate7510) 2021年3月15日
カードは切っちゃったらそれっきりなんだよな…7年熟成の自分の切り札
振り返るにこの3月が前職最後の一山だったんだろうな。諸々転職活動とかぶっていたのも厳しい要因の一つだったのかもしれない。
が、ついぞのところでかのカードを切ったという記憶と記録がない。2021年もなんとか助けてかのんちゃんカードは切らずに済んだみたいです。…実際のところ去年これ使わなかったっけ…?と思って調べ始めたのがこの記事の発端なんですが。
どうやら2022年もこの切り札を手札に置いたまま戦ってもいいみたいです。
しかしまぁ…あの日からもう8年ですか。
いやなに、最近なんかこうして過去振り返る記事が多くて良くないなとは思うんですけど、人生大取りまとめ時期に来てるんですかね。
思い出に浸るだけでなく、未来の話をしよう。未来というか現在の話になるか。
かのコン2ndのラスト最後の最後の一曲って『歩いていくもん』という楽曲なんですよ。
アルバム『Colors』のラストナンバーにあたるこの曲。季節をめぐるトラック順で春夏秋冬と続いて『桜色卒業』で別れの春を歌った後に配置されているこの曲。
何かが終わりを迎えても、真実それで終わるものばかりじゃない。道は分かれても歩き進む日々が続いていく。そうだ、歩いていくもんだ。
奇しくも2014年2月のかのコン2ndは歩いていくもんを体現したような雪中行軍の果てにたどり着いたものだった。
そして期せずしてか、「歩いていくもん」という意地にも聴こえるこの曲名を胸に、いろいろなところを歩いてきた。
2014年夏に始めた山登りの趣味はまさにそれで、てっぺんまで「歩いていく」ことに血道を上げる趣味なのかもしれない。(それは俺がクライムを伴う山行をしないようにしているためでもあるが)
時は降って2019年に始めたフルマラソンチャレンジ。走るのではなく歩くところから始めたし、最後の高知マラソン後半は歩くも走るも半分ずつだった。そもそも7時間ギリギリのゴール到着は傍目に見た時、ほとんど歩いているようなスピードだったかもしれない。
今、2022年年始に受け取った泰葉のタニタ歩数計でもって俺は再び日々の歩数を気にする生活をしている。
ま、もちろん今まであげた3つ全て『歩いていくもん』が関係しているわけではない。登山のスタートにあったのはヤマノススメの影響だし、マラソンチャレンジの時に脳裏をよぎるのは『ステップ&スキップ』だし、泰葉歩数計と共に歩く時に脳裏をよぎるのは「ワンモアステップ」のワードだ。
となると俺が『歩いていくもん』によって連想するのは日々の生活そのものなのかもしれない。しんどい時に上記カードを切るかどうか悩むってのがその証拠なのかも。生活を、人生を続けていく時に、かのんちゃんのあの時の言葉が胸に生き続けている。それを力に変えながら、歩き続けた8年間だった。
俺は決して走れない。走るほどのエネルギッシュさは持ち合わせていない。だから歩き続けると形容させてもらった。これからも次の景色を見るために歩いていかねばならないんだろう。
歩くと言えば…。
金八先生シリーズでこんな言葉があった。「歩くという字は少し止まると書く。急がなくていい。一歩一歩しっかり進んでください」
今日は2月22日。8年前のあの日を振り返り、ひとたび立ち止まる。少しだけあの日が懐かしいけれど、8年前のそこにかのんちゃんがぽつねんと立っているわけじゃない。彼女もまたあの世界で光を放ち続けているのだろう。それを確認して再び歩き出す。
それじゃあゆっくり歩いていくよ。