人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

俺は埼玉西武ライオンズを信じる


勝利の味をどこに忘れたのだろう。
10年前のあの日から、乾くばかりだ。

今日のアップロードは推敲とか事前の段組みとかまったくしていないので、いつにもましてひどいと思う。
どっこい、どこかで吐き出さないと本当におかしくなるんだろうと思うので、こうしてパソコンに向かっているわけだ。

 


さて、カードスイープを食らい、5ゲーム差に詰められた今日このごろ。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨日の敗戦後、ライオンズTLではチームを信じる声、悲嘆に暮れる声、悪夢を思い出し恐怖に震える声、怒り、苦しみ、未来を見据えた声…。
いろいろな声が響いていた。
もちろん、俺はライオンズの優勝を信じて疑っていない。けども、「こんなんで優勝できるのか」という不安に満ちた声も多くあった。

サンデーライオンズの安藤かなみさんのTwitterにはそういうリプライも多く届いていたようで、本人がツイートで苦言を呈していたほどだ。
安藤さんの言葉を借りよう。「浅村選手が試合前に絶対諦めないと話していたのに、わたしたちが先に諦めるのか」
思い出してほしい。一昨日の試合。ノーノー未遂から意地でヒットを打って、点まで取った。
思い出してほしい。昨日の試合を。6点ビハインドから徐々に詰め寄って、追いついて勝ち越した。郭俊麟も意地を見せた。栗山も根性を見せた。
野田もヒースもマーティンも小川も。打たれたとはいえ、平井も斎藤も増田だって血道を上げて試合にでているんだ。

俺たちのライオンズは、簡単に負けるチームじゃなくなった。
ヤフドアレルギーを克服しようという今年、俺たちが先に弱音を吐いてどうするのだ。
魂を込めて応援をする。それしかないのだ。

 

 

それでも、気持ちがわからんわけじゃない。
8年前を知るものは、吐き気がしてくる不安に恐れているだろうし、そういう人を目の前にして、ポジティブな言葉以外許さないなんて言うつもりはない。
でも、どうか、信じてほしい。あなたの信じるライオンズを、我々が共に信じたライオンズを。
俺たちは絶対に勝つ。9月が終わったときに、喜びの酒に溺れるのは俺達なんだと。

 

遡れば、5月の秋山のヒロイン。
「ファンの皆さんと共に強く」という言葉があった。
レフトスタンドからの「気合を入れろライオンズ」のコールに対しての言葉だった。
そうだ、気合を入れろなんて、向かい合いの言葉じゃない。「共に熱く、共に強く」の言葉通り、ライオンズと共に戦う。
同じ方向を向いて戦ってきた一年じゃないか。たった3敗。たかが3敗。やられたからってなんだというのだ。
負け方なんてどうでもいいじゃないか。それでも俺たちが5ゲームも上にいる。劇的な敗戦も、地味な勝利も等価値だ。
俺たちが雨に打たれ、汗を流し地道に奪い取ってきた、記憶の片隅の一勝は、昨日の一敗と釣り合っている。
その結果が、5ゲーム差の首位。俺たちのライオンズは、敗れてもなお、上にいるのだ。落ち着けみんな。

 

そんなことを言ってる俺ももう、後戻りは出来ない所まで来ている。
自分の生き方を、自分の信じるなにものかに全力投球する方法にシフトして、何度めかの大一番なのだ。
秋山に教えてもらった、共に勝つという生き方。「勝たせてやりたい」ではだめだったんだ。
5月に秋山から教わったとき、その人とともに戦うチャンスはまた一年先延ばしになっていた。謝らないといけない人がいる。
彼女だけではない。今年ライオンズにここまで注力をした結果。その割を食った人、物事は確かにあるのだ。
去年の夏、彼女に加えて、二人を新たに担当に迎え入れたとき、話題に上がった「熱量定量論」が図らずも実証されてしまったことになるのかもしれない。
西武ライオンズは俺にとって20年来にもなろうとしている友人であり、恩人であり、人生の支えであった。
そのライオンズの大一番になる2018年に、ライオンズに熱量をかけるあまり、他の恩人たちにかける熱量が減っていいものだろうか。
違う、「だろうか」などと疑問形にするのも自分への甘えだ。そうしているのだ。結果としてそうなっているのだ。
ならもう、勝つしかない。勝つしかないのだ。
これまで、愛媛から色んなイベントに行くときに「これを逃したらないんだから。その瞬間とは一期一会なんだから。」という理屈で、ときに無茶苦茶な日程も組んだ。
この2018年にしかなかったいろいろな一瞬の数多くを引き換えにして、ライオンズにかけてきた。だからもう、勝つしかない。勝つと信じるしかない。
ここで後戻りはできない。もうやるしかない。
彼、彼女らにはビールかけのあとで、謝りに行くしかないだろう。腹くくって、もう勝つしかないんだ。


だからといって、ライオンズに俺がどうこうで勝てなんていうつもりはない。
これでだめならただ静かに俺という人間がひとり賭けに負けて敗れ去るだけだ。ライオンズの選手には自分たちのためにこそ勝ってほしい。
俺は君たちの勝利と幸せを願っている。君らの幸せが俺の幸せだ。
俺はしょうもないが、俺の信じたチームは最高だとそう信じさせてほしい。その信じたことが嘘ではなかったと実証してほしい。
この星の隅々まで、君らが最高のチームだと駆け巡ってほしい。

 


共に戦うという気持ちを持ち始めて、週に5~6試合あるライオンズの試合を仕事から帰って、休日の昼に夕に見るとき、本気で見るようにしている。
ビハインドでも諦めるな。声が届かないとわかっていても、声援を送るのだ。秋山の背中に頑張れと、浅村のバットに魂を、栗山の集中力に感服を。
ブルペンから一人マウンドに向かう平井に念を、マウンドから降りてくる多和田に労いを。ベンチで声をだす岡田と共に、バッターボックスに声を送る。
ここはメラドではない。この松山の狭いワンルームからいくら応援しようとも、その声は所沢に届かない。そんなことは百も承知で応援するのだ。
金子に勇気を、源田に力を、中村の打球が舞い上がるよう、増田の直球が差し込むよう、武隈が無事に帰ってくるよう。俺たちは祈り、願うのだ。
意味がないと、そういう人もいるだろう。でも、これに価値があると俺が決めたのだ。
ライオンズを信じ、応援すること。そしてライオンズの勝利、優勝に至上の勝ちがあると俺が決めた。
他の誰にも否定はさせない。俺の人生にとって、ライオンズの勝利こそ、俺の勝利なのだ。その応援に血道をあげてやってるんだ。
自分の人生と関係のないところで、一勝一敗が勝手に増えたりしているんじゃない。それは俺の人生の一勝、昨日は俺の人生の一敗。そういう気持ちでやっているんだ。
誰にも否定はさせない。きっと正しくないんだろう。でも間違ってもいないはずだ。

 

ライオンズファンの人ならわかってくれるのかもしれない。この10年、悔しかったよなあ?
10年優勝から遠ざかったくらいで…、他球団のファンにそう言われるかもしれない。でもね、俺はライオンズを応援して、もう半分の期間を優勝から遠ざかっているんだよ。
本拠地を欠陥球場だと馬鹿にされた人もいるかもしれない。選手の輸出チームと揶揄された人もいるかもしれない。
中継ぎをバカにされた人も、固定できないショートを笑われた人もいるかもしれない。
それらをすべて、見返すには優勝しかないんですよ。
優勝して、声高らかに「俺達がチャンピオンだ」と。そう言うしかないんですよ。
悔しかったでしょう?愛するチームを笑われたとき。俺は悔しかったよ。2002年、2010年。
匿名の悪意をわざわざ拾うことはないかもしれない。あの日ライオンズを笑った同級生はもう02年日本シリーズのことなんて忘れているかもしれない。
でも、悔しさに震えたあの日の俺も、優勝さえできれば報われる。

 

だから、どうかライオンズファンにはライオンズを信じてほしい。
「こんなんじゃ9月にまくられる」「CSで負ける未来しか見えない」
信じていたら、その想いが届かなかったとき、辛いもんな。だから、予防線を張っているのかもしれない。
だけど、今年のライオンズは違う。選手は毎日必死にやってる。諦めない想いが例年よりも漲っている。
メラドの声援も例年と違うのを感じている。多少のビハインドで8回9回に席を立つ人は減った。
ヤフドの声援も違う。昨日の試合見ていて驚いた。ほんとに声が出てる。愛媛でライオンズファンをやる以上に、福岡でライオンズファンをやるのは大変だろう。
日々悔しい思いもしているかもしれない。それでもライオンズを見捨てずに、ヤフドに足を運んでくれる。
博多激獅子会を始め、多くのファンが声援を送ってくれる。あんなに負け越している球場に、それでもと信じてライオンズを応援しにやってきてくれる。
俺はね、福岡のライオンズファンにこそ報われてほしいよ。昨日、ヤフドから帰るライオンズファンの心中を察するに、ほんとに涙が出てきそうになる。俺なら、泣いてると思う。
それでも、あなた方は強い。きっと最終戦もライオンズのためにヤフドに詰めかけるのだろう。あなた達がその日を幸せと共に迎えられるように祈ってやまない。
だから、全国津々浦々のライオンズファンにはどうかライオンズを信じてほしい。あなた方の信じるチームは、きっとめちゃくちゃ強い。
群馬に、大宮に、大阪に、仙台に、千葉に、北海道に、福岡に、そしてこの四国にも、沖縄にも、北陸にもどこにだってライオンズファンはいる。
一人で戦っているんじゃないんだ。所沢に行けば3万人の西武ファンに会える。そうでなくても、あなたも共に戦っているんだ。近くに秋山が、菊池が、辻監督がともにいる。

 

昨日の敗戦後、安藤さんのツイートに元気づけられた。斉藤一美さんのツイートに救われた。猪狩ともかさんの始球式リベンジニュースにライオンズ負けられねえなと勇気をもらった。
今日の日中、あさりど堀口さんのツイートに目線が上を向いた。SKEの惣田さんが獅子風流ユニで仕事をしたと聞いて胸が熱くなった。
著名人は簡単に毒も吐けないし大変だろうと思う。彼らもライオンズを信じている。
頂点に狂い咲けとエールを送ってくれた人もいた、戦う気持ちは雲突き抜け日が昇ると応援してくれた人たちもいた。
この10年を誇りに思うと言ってくれた人がいた。ミラクル元年だから奇跡を呼ぶと言ってくれた人もいた。


多くのライオンズファンに救われながら、この一年戦ってこられた。
だから、残り30試合少々。また共に戦ってほしい。
信じよう、俺たちのチームを。
選手は本当に、しんどい時期に必死にやってるんだ。選手や首脳陣を心無い言葉で攻撃するのはやめてくれ。
だってもう、みんな頑張ってるんだもんさあ…。必死のプレー、投球を見てると、もうなんだか胸がいっぱいになって、感極まりそうなんだよ。
俺は、ライオンズを信じる。どうか、みなさんもライオンズを信じてほしい。
そして、選手に声援を、チームに活力を。熱い空気を所沢に、埼玉に。

 

結局のところ言いたいのはそういうことだ。
ライオンズを信じよう。一緒に秋に美味しい酒を飲もう。ただ、それだけなんだ。
もうじゅうぶんに待った。勝とうぜ、みんな。