人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

俺も埼玉西武ライオンズをまだまだ信じる

シーズン最終盤の山場の一つ。
9/14からの9連戦が昨日終わった。
結果は8勝無敗で雨天中止が1試合。
この結果を予想していた人がどのくらいいるのだろう。
自分は9連戦でホークスファイターズに負け越さずにトータルで勝ち越しができたらいいかなと、そんなふうに思ってこの9連戦のスタートを迎えた。

 

 

9連戦初戦はイーグルス戦。
エース菊池を順当にぶつけるという戦略。この翌日のホークス戦の初戦にぶつけたほうがいいんじゃないかという思いもあったんですよ。ここが天王山だと思っていたから。
しかし、いつもどおりのローテ順で菊池雄星を金曜日のイーグルス戦へ。
この時点でホークスとのゲーム差は3.0。負けたら2.5、勝てば3.5という勝負の一番。
2.5で迎えれば3連敗で首位陥落。3.5にしておけば3連敗しても首位をキープできる。
3連敗などしてやるつもりは毛頭ないものの、そういう心の余裕を作るためにも重要な一戦。不安な要素といえば、今シーズン、菊池雄星楽天に結構打たれているというところ。昨シーズンの圧倒的な相性は影を潜めていて、そういう不安はありました。
しかしまあ、仕事終わりにスポナビで一球速報を見ると、さすがは我らのエース。圧巻のピッチングで8回無失点。勝利し、3.5ゲーム差でホークスを迎え撃つ準備ができたわけです。


イーグルス戦から雄星をスライドさせたほうがいいといった理由のもう一つが、ホークス戦の予想ローテ。
郭俊麟、今井達也、ブライアン・ウルフという3名。今年のローテを支えてきた、多和田も榎田も雄星もいないという。
3連敗さえしなければというカードでもあるのだから、エース雄星を、ホークスとの相性はひとまずおいておいてぶつけたらいいんじゃないかと思ってもいました。
しかし、そこは辻監督がそういうんだからと、腹をくくっての勝負。
郭俊麟-千賀、今井-大竹、ウルフ-ミランダのカード。正直、今井、ウルフ、郭俊麟の順に勝算のあるマッチアップだと思ってました。
その予想を真っ先に裏切ったのが、郭俊麟。
千賀滉大を相手に投げ勝つ、それ以上に、久しぶりの勝利。
台湾球界の至宝としての郭俊麟。復活の一勝。
何より、楽しそうに投げていたのがよろしい。グラシアルに一発を打たれたあとも「あちゃー」という表情で森とコミュニケーションをとっていたし、同点を防いだ金子のバックホームに対しては、感情を爆発させてのガッツポーズ。
そして、ヒーローインタビュー。日本語で答えていて、郭俊麟が日本で過ごした期間の長さを感じさせる。読話両方共大丈夫そうで、メンタル面でもいいことだよなあと思う。
いやあ、恐れ入った。この日から俺は郭俊麟(カクシュンリン)を郭俊麟(グオ・ジュンリン)と登録名と同じように呼ぶようになった。呼び方って大事なんですよ。彼がオリエンタル・エクスプレスを意識しないために、母国語読みに合わせて登録名を変えたのだから、俺もそう呼ぶことにする。なにはともあれ、郭俊麟ありがとう、おかげで、勝てた。君のおかげで一つ勝てた。

 

翌日の今井達也。
この3連戦前には一番勝率が高いと思ってたカード。
結果しっかり勝つことができたわけだけど、思えば2年目の若手投手がここまでローテを支えてくれるとは。
この試合が終わってからこちら側、今井達也のことを今井くんと呼ぶようになった。呼び方は大事なんすよ。この時点でカード2連勝。翌日負けても4.5ゲーム差。ホーム勝ち越しができたことで一安心していたのが自分。

でも、その翌日にその予想を超えたのがライオンズ。

 

ホークス三連戦の最終戦ブライアン・ウルフ
そのウルフは調子は良さげだったものの、中村晃の打球が直撃し、降板。
しかし、焦ることがなかったのは、初回に栗山の満塁ホームランがあったから。前回登板でノーノー寸前まで抑えられたミランダを相手に、全員で向かっていって満塁ホームラン。
栗山巧が、栗山巧たる所以はこういうバッテイングなんだよなあ…。
そして、もうひとつ。この試合はウルフが早期降板したものの、後続の投手陣がよくしのいだということ。緊急降板直後の難しいタイミングでの武隈、その武隈から引き継いだ満塁のピンチを凌いだ増田。2回と1/3をしっかり抑えてくれた小川。そこから平井、相内…。
5月ごろは壊滅していたブルペンが頼もしくなって、先発早期降板のピンチを救ってくれた。
その中には武隈がいて、増田がいて…。苦しい時期のライオンズを支えてくれた功労者たちがこの優勝争いの時期に上で投げてくれている。
高橋朋己も含めて、あの三人には報われてほしい。朋己は怪我で今厳しいけど、せめて武隈・増田は優勝に貢献したという実感を持ってその瞬間を迎えてほしい。

ホークス戦3連勝。
それは願いはしても、想像の遥か上をいく結果。
辻監督には感服ですね。雄星をずらさなかったこと、郭俊麟を信じ、今井くんを信じ、ウルフを送り出して、その後の継投を成功させ…。甲斐バズーカに4盗塁死で終わっても「あいつらすごい」と称賛するモチベーターっぷり。
なにより、辻監督は野球を見るのは楽しいことなんだと、思い出させてくれた監督だ。
辻監督のすることにはなにもかも信じられる、というか信じるよりほかにない。改めてそう思わせてくれた。
ホークス三連勝の立役者は、誰かを選べと言われたら郭俊麟、金子侑司、辻発彦の3名だと思います。
もちろん、この3人だけではなく、チームの総力を挙げて掴み取った3勝だということは改めていうまでもないですけども。


さて、マジックも点灯して、少し心にゆとりがでてきたんだけど、それで終わらなかったのが、今年のライオンズ。

明けて日ハム戦。
ハムも3位チームだし、終盤には札幌ドーム4連戦もひかえているので、負けられない相手。
そんな栗山監督が対ライオンズに用意したのが、加藤・堀という左腕投手二人。大竹・ミランダとこれで左腕4連続。
左投手は打てないという弱点を的確についてくるあたり、勝負勘はさすがだなって思ったんすよ。
結果。加藤・堀両投手をKOしての連勝。
まじかよ…と思ったんですけど。とうとう左腕も打てるようになったのかと。
この時点でマジック9。

 

一方ホークスは、うちに負けてから逆に負けてないので毎試合が「負けたらマジック消滅」の危機的状況。もう、めちゃくちゃですよ。
自力でマジックを減らすしかないと。ホークスには自力で勝つしかないと。腹をくくって進むしかない。

 

そういえば、9連戦が始まる直前にTLで見た言葉に「最近、TLのライオンズファンも肝が座ってきた感がある」ってのがありました。
もう、信じるしかないと決めたのだから、ジタバタしない。そういう気持ちなんじゃないかな。
俺たちももう騒がない、信じるしかない。ジタバタするのはライオンズに悪い。

 

そして、メラドから離れてのマリーンズ戦。
雨中のバッドコンディションのなか、気迫のピッチングの雄星が勝利を奪い取り、この連戦のラストゲームは、9回2死ビハインドからの山川穂高の逆転弾。
ええ、見てました。「もしかしたら、ここから逆転できるかもしれない…十分にありえるよな、今年のライオンズなら」そう思って見ていました。
したらばマリーンズの守護神から打つんだもんな…山川。

 

結果。9連戦は中止もはさみつつ、無敗。マジックは7までやってきました。
ライオンズは残り11試合、ホークスは残り13試合。ここからライオンズの勝利とホークスの敗北が合計7になれば。俺たちの勝利。
それがマジックナンバー

 


正直マジック7のゲーム差6ってもうすこし余裕があってもいいんじゃないかなと思う。
でも、もう10年も優勝してないんすよ。そのあたりの過ごし方なんてとうに忘れてしまった。
代わりにわかることは、日々日々、日常の中に占めるライオンズの割合が大きくなっていくということ。
気がつくとライオンズのことばかり考えているし、仕事中も18時を回るとそわそわするし、試合がないならないでヤキモキすることばかりだし…。
それでも、そういう日常を過ごせるのは、きっと幸せなことなんだと思う。
それは間違いなく、ライオンズの選手たちが勝ち取ってくれた、ライオンズファンの幸福なんだろう。俺たちの埼玉西武ライオンズが、もうすぐ史上最高の幸せを勝ち取ってくれる。
人生の嫌なこと、もやっとすること、辛いことも、苦しいことも、なにもかも上書きしてくれる、そんな日までもう少し。
やることは変わらない。ライオンズを信じる。あいつらを信じるというそれだけ。このシーズンやってきたことと何も変わらない。

 

皆さん、1ヶ月前の福岡三連敗のときのブログ記事って覚えてます?「俺は埼玉西武ライオンズを信じる」
変わらないし、その想いは終わらない。でも俺の信じ方は足りなかった。
この9連戦を無敗で終えたライオンズ。その姿をみて、もっと、俺はこのチームを信じていいと思った。まだまだ信じさせてくれる。信じて信じて信じまくる。それが私だライオンズファン。
待ち望んだその未来をきっと掴み取ってくれると信じてもいいのだ。

 

思えば、遠くへきたものだ。
シーズン前、始まった直後の焦燥感は今も続いているけども。それでも、着実に優勝に近づいている。

シーズン開幕前のとある人物を見返してやりたいという気持ちが徐々に薄れてきた。もう、そんなことを気にしている余裕もないというのも一つあるけども。
源田の登場曲であるレミオロメンの『もっと遠くへ』にこんな一節がある。

「進んでくのさ
 時代のせいや 誰かのせいに するくらいなら
 もう一度夢を描けるはずさ」

いまはただ、目の前の夢に向かって、脇目も振らずに進んでいくしかない。他ならぬ、埼玉西武ライオンズとともに。2018年のライオンズとともに。進んでいく。進んでいくしか道はない。


森友哉も浅村栄斗も言ったのだ。俺がそれを信じなくてどうするんだ。
フラグだからやめろと、そういう考え方もあるかもしれない。でも、ここまできて何を恐れることがあるのかと。俺はフラグ信仰よりも、言霊信仰を信じる。
やるしかない、勝つしかない。夢は口にし続けていれば、いつか叶う、それが今年だ。2018年だ。
優勝するぞ!ライオンズ!