人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

ウルトラマンブレーザー 第6話『侵略のオーロラ』感想

本日は第6話感想です。

いやー、この回が非常に良かったんですよね…。ちょっと振り返ってみますけど。

 

まず冒頭SKaRD隊内のメカニック担当、ヤスノブ隊員のオーバーワークの話題から。

アースガロンの整備傍ら、エミ隊員の腕時計の改造、アンリ隊員の報告書の添削、元と隊長のPCのチェック等々。

過労で自宅休養となったヤスノブのこのくだり、隊長を諫めるテルアキ副隊長の隊内オカン化がとまりませんね。

ここちょっとしたシーンなんですが、アンリがヤスノブに頼み事をする内容が「再提出する報告書のハードウエア部分の添削」なの、細かなセリフ一つとっても雑にしないの感じて好きでしたね。ここやってくれませんか、とか教えて下さいではなくて…。アンリはそういうとこで丸投げしないし、組織としてもそこを履き違えて誰かに頼む人員はいないっていう。

 

舞台変わってコインランドリーで洗濯しているヤスノブ。お気に入りの乾燥機にくるると名前をつけて会話をしている、一見ヤバいシーンなんですが…。いや一見しなくてもヤバいか。

そして隊長がその光景にビビって去ったあとに、洗濯物持ってやってきたのがカナン星人。

第6話にしてとうとう過去作からのリバイバルです。カナン星人はウルトラセブン出演の宇宙人。随分久しぶりのリメイクとのことでした。いやまぁ、自分にしたってお披露目記者会見でカナン星人見たときに名前は出てこず、何故か顔のフォルムからか同じくセブン出演のボーグ星人とごっちゃになってたな…。

 

カナン星人はオーロラ光線で機械を操るってタイプの宇宙人なんですが、それでアースガロンはじめ地球中の機械をえらいことにして侵略しようという作戦。

ここカナン星人の合図で暴走を始めるアースガロンなんですが…。目が赤い…!!

暴走時赤目はまぁありがちかもしれないですが、もうめっちゃ三式機龍。いやぁ、テンション上がるなあ。

カナン星人いわく、全ての機械には感情が宿っていてオーロラ光線は機械の持つ負の感情を増幅させるのだとか。

 

ヤスノブ以外の隊員がSKaRDMOPでアースガロンとカーチェイス?をしたりもしていましたが、ゲント隊長がブレーザーに変身してアースガロンと対峙。戦いを始めるわけなのですが、そのさなかで流れ弾がヤスノブのいる塔の付近に着弾、高台から放り出されるヤスノブ!

 

と、ここでアースガロンが手のひらでヤスノブをキャッチして救って、暴走状態も解除される…。というのが今回のお話です。

 

いやあ…私はねぇ…、こういう人ならざる何ものかに感情が芽生える、宿るシーンがめちゃくちゃ好きでですねぇ…。

機械が感情を持っていてオーロラ光線はその中の負の感情を増幅させるのだ、とカナン星人は言ってましたが、そのなかにあってメカニックヤスノブが特段の愛着を持って接していた機械たちというのは、ヤスノブを救う行動を取っているんですよね。

今回でいうとアースガロンがまずそうなんですが、その前段でワープして逃げたカナン星人を追うにあたって協力してくれた乾燥機のくるる。24時間営業のコインランドリーで、ヤスノブの愚痴に付き合ってくれていた間、二人の間には確かな絆が芽生えていたんですね…。

魂を込めれば、魂を込めれば…ちょっとくらいは心を開いてくれる。

こういう話がめちゃくちゃ好きなんすよ…。

 

最後はヤスノブとゲント隊長が二人で今回の功労者くるるを磨き掃除しているところがラストシーン。

その中にあってヤスノブは「最後アースガロンが助けてくれたのは、本当に自分の声が届いていたのかはわからない、ただの誤作動かも知れない」と急に正気になって正論かましてきます。

 

それに対してゲント隊長が「いや、お前の声は届いていたよ」と答える。

 

ここには理屈とか証拠がいるわけではないんですよね。全話のドルゴ様休眠に際してはそれらしい説明をつけていたのに、ここでは明確になにかの説を付与することはしない。

そうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。

ただ、わたしたちは今見たことを信じるのみです。

 

アースガロンに感情はあるのか…。それは見る人によって答えの違う問なのかも知れないですね…。

 

 

116.0