プロ野球開幕してしばらくたちましたね。ライオンズも今日のファイターズ戦でカード1巡、源田山川不在の中で、ルーキー児玉やベテランおかわりさんらが気を吐き、副キャプテン外崎も攻守に好調。投手陣も若い先発を中心に踏ん張ってやっています。まだまだ焦る時間ではない。
さて、開幕に先立ってNPBから選手らへの誹謗中傷を看過せず、断固とした措置をとっていく旨の声明が出されました。また、先日には阪神球団より「選手を中傷する野次」、「侮辱的な替え歌」は止めるようにと結構具体的なアナウンスもされました。
個人的な感覚としては、至極最もなことであるとも思っていて、現代的なトレンドともマッチしているような気がしています。自分の応援のスタンスとも近しい。
上の開幕前声明を受けてライオンズTLの方で「結構ツイートできなくなるな…」と懸念されていた人がいたんですが、その人のツイートを勝手に拝見させてもらったところ、「今のはアウトにしてくれないと困る。」「なんでそのボール振るかな…」「ストライク入んないじゃん」などを指して止めなきゃ…と言っていて、「いやあなたは大丈夫でしょ…」と思ったりもしたのです。
こういうメッセージに対して自分の言動を振り返って厳し目の判定を下せる人ほど、普段から自分の口から出てしまう言葉に抑制が効いているんじゃないか。
もっとこう…「下手くそ!少年野球からやり直せ!」とか「外スラくるくるの給料泥棒」とか「フォアボール投げるだけの利敵行為、外患誘致だ」とかまでいくと球場だとスタッフ飛んできて「ちょっと…いいですか?」と両脇抱えられて球団事務所で教育されるような水準なのかなと感じています。なんだろう、うまく言語化できないけど、明確に害してやろうという意図がなければ出てこないような言葉…とでも言えばいいのか。
さて、では我が身を振り返ってなんですが、ライオンズに関することでは基本的に全肯定ファンでやっているので、ライオンズ球団に「お前…だめだよ…それは」と言われる事態になるような言説は無いように感じています。
自己評価高えな、おい。このあたり自己を客観視できない部分もあるので、まあ周りの人の評価に任せるしか無いのでしょうが。
でも、シンプルな話で応援している「チーム」の「選手」にそんなひどい言葉でてこないってのは事実でもあります。そういう発破にあんまり意味がない。自分のストレス発散の意味でも意味をなさないし…。
話が長くなりました、昨今のそういう誹謗中傷問題の話をしたいわけじゃなかったのです。
私というファンはチームを応援しているのか、選手を応援しているのかという話をしようとしていました。前置き1000文字は長すぎる。
振り返ってみるとやはり自分のライオンズファン史においては、西口文也という自分にとっての大きなプレイヤーの存在があるのです。
ここで、西口さんが生涯ライオンズのまま現役を終えたので、「西口文也個人のファンだったとしても、その西口さんがずっとライオンズだったんだから、ライオンズファンでもあるんじゃないの?」って思われるかもしれないのですが、そういう集合としての話ではなくて、優先順位としての話です。
今にして思うと…と反省して振り返るのですが、西口さんの現役晩年。主に2013年~2015年にかけては私は明確に西口さんを応援するあまりにライオンズに利さないことを言っていた自覚があります。
新助っ人がスターターだったら、「これ西口さんの登板機会減るじゃん…」と思ったり、リリーフ投手を無理やり先発調整させるくらいなら西口さん投げさせりゃいいのに、とか。
だからこの時期のレイノルズとかには応援の情として申し訳ないことをしたなと反省したりもしたわけです。
チームよりも応援している選手を優先してしまうファンの心理はそのまま起用批判、編成批判にもつながってしまうでしょう。
昨今の自分がそういうことをあんまり言わなくなっている点からしても、今の自分は特定個人のファンというよりもチーム全体のファンであるといえるのだと思っています。
とすると、かつての西口さんのような熱の入れ込み方をしている選手がいないのか?というとそれは少し違う。代表としては栗山巧、源田壮亮、愛斗このあたりの選手個人への熱の入りようってのはかなりのものが在ると自覚はしています。
ではこういう選手が今後晩年を迎えていく時期になると「なんで○○出さないんだ」と憤り再びライオンズファンであるよりも○○ファンみたいな状況になるんでしょうか。いや…もうその心配はないかな…とも思ってます。
2回同じ失敗するほど、人生に猶予はないしな。
そして、上記のNPB注意喚起ツイートもそうなんですが、最近みたツイートで以下のようなものがあったのもこの記事の発端には有りました。
メディアが嬉々として「なおエ」というワードを使うのは違うだろ、って思ってます。
— 村田洋輔 (@y_MuLB) 2023年4月8日
わたしも大谷翔平の成績をまず見てエンゼルスの戦績をみるということをやっていますから、一ファンの立場としては大谷ファンと称されるものでエンゼルスファンではないでしょう。その自覚も持っています。
ただ、大谷にインタビューするためにはエンゼルスタジアムに入れてもらっている立場でもあるメディアがなおエってワードをキャッキャッって使うのは違うだろってのは意見を同じくするものであります。
大谷の活躍を喜び、かつ同時にエンゼルスの勝利を心の底から願っているアナハイムのエンゼルスファンのことを思いを致す。私も同様、贔屓選手はいる、いるはいるが球団の勝利を何より願っているのと同じこと。私もそういう立場からして、なおエというワードは好きじゃない。
また、大谷は今シーズンについてエンゼルスの勝利のために腕を振るっているわけですから、大谷はすごいのにエンゼルスはさあ…とか、エンゼルスに大谷はもったいないみたいなニュアンスの言説もするつもりはありません。好きなものを持ち上げるために好きなものを包括する軍団、集団を腐すってのは俺のやり方には合わない。また、西口さんのために、ライオンズ球団の編成に理解を示さなかった過去の反省からもそれをするつもりもありません。
話が長くなった。
なんとなく、自分と同じようにすべての所属選手を応援するアナハイム在住エンゼルスファンがいたとしたら、どこかで一回酒でも飲みてえなと思いますよ。
太平洋挟もうともおんなじような人でしょう。
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