日曜日ももう終わろうとしている夕方。
今週はセンター試験があり、受験生の皆さんはお疲れ様でした。
ここ数日いろいろ忙しくて開設して数日で更新がストップするという、三日坊主を体現していたけど、ぼちぼち再開しないと。
時間と体力さえあれば書き残しておきたいことはやまほどあるし、今がその時間帯というわけで。
さて、年末年始に星野源さんの『恋』という曲を紅白やMステやカウントダウンTVなどいろいろなところで聞いた。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌だったこの曲の2番には
恋せずにいられないな 似た顔も虚構にも
という歌詞がある。
この歌詞を何度か聞いているうちに、昔、中川かのんライブBlu-rayを見ながらの母との会話を思い出した。
最後のMCで東山さんが感極まって泣いているシーンの説明を求められて、「演じてきたキャラクターに感情移入してるんだよ。」というような説明をしたら
「え?でもキャラクターやろ?実際におるわけじゃないやん?」
と返ってきた。
あなたの目の前にいる青年も同じようにキャラクターにこれでもかと感情移入してしまう人間なんだよ、と思いつつ、そのときはその言葉の意味をそこまで深く考えたことはなかった。
今、この記事を書くにあたって、自分にとって思い入れの深い11人のキャラクターのことを考えていたら、この母の言を思い出したのだ。
実在していないキャラクターへの思い入れというのは一体何なんだろうか。
金八先生は架空のキャラクターだけど、演じている武田鉄矢の言動も少なからず反映されている。
大河ドラマの登場人物は歴史上の人物だけど、ドラマに出てくるときはそれように脚色されているし、実在の人物との境界はどこなのだろうか。
実際に会ったことのない有名人のエピソードに感動することもある。
結局、自分の感情を揺り動かすのに実在か非実在かは関係ないんだなぁと思う。
さて、キャラクターに感情移入するようになった発端はどこだったんだろうか。
古くは、ズッコケ三人組やポケットモンスターSPECIALのキャラクターに夢中になっていたけど、相手の立場になって感情移入するということのスタートは2010年の冬に出会った長門有希(『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ)が初めてだったと思う。
詳しくは長門のことを話すときに置いておくとして、長門の置かれた境遇に感じ入り、その中で変わっていく長門を全肯定するというような感じだったと思う。
現在、長門と同じように感情移入するキャラクターがどんどん増えていき、
四条貴音『THE IDOLM@STER』シリーズ
秋山優花里『ガールズアンドパンツァー』
金剛『艦隊これくしょん』
雪村あおい『ヤマノススメ』
岡崎泰葉『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS』
春日未来『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!』
成瀬順『心が叫びたがってるんだ』
黄前久美子『響け!ユーフォニアム』シリーズ
とまぁ、11人にも増えてしまった。
キャラクターに感情移入するようになって、ものの考え方とか見方とか、徐々に変わっていくようになっていった面もあるので、この11人は間違いなく、自分の人生の恩人にあたるわけで。
結局、実在・非実在に関係なく、毎日生きていく中で励みになるような在り方をしてくれる人が、自分の人生の中でかけがえのない人となっていくだけのことだったのだ。
そういった人たちを称して恩人と呼んで、どういう風に励ましてもらったのかを、忘れずに生きていきたい。