昨年11月のこと。
日中オンラインでTRPGをやっていて、終わったあとに流れでその日開催されていた日本シリーズを皆で見ていた。
第6戦、勝てば横浜DeNAベイスターズが26年ぶりの日本一となる一戦。
2024年のプロ野球は、自分にとってはライオンズが史上最低の成績に終わる地獄のようなシーズンだったけど、ポストシーズンのこの時期はライオンズのレギュラーシーズンはすでに終わっていたし、ある意味で純粋にプロ野球を楽しめる数少ない時期だった…わけがない。
このとき、Discordでつなぎながら同じ地上波チャンネルを皆で見るという形で同時観戦をしていたのだけど、ある選手が映るたびに自分は悪役のような言葉を吐き捨て続けていた。
その中で友人のうちから、その自分のリアクションについて「そんなにっすか?」という反応をもらうタイミングがあった。その瞬間の自分は「そりゃそうだぜ、なんたってこれは…」と話し始めようかと思ったけども、冷静に話せるはずもないだろうし長くなりそうなので詳細を語ることはやめておいた。
このときに気がついたこと。例の一件について、自分はそのときまで筋道立てて話すことをしていなかった。ライオンズファン同士であればは2022年から連なる一連の事象について怒りの時系列を共有できるのだけど、他球団ファンにとってはこの事象でライオンズファンが抱いている、最も強い言葉で言い表すべき悪感情というものは理解しがたいものなのではないか。
なので、今回過去の記事で書いている部分を引用しながら、なるべく筋道立てて自分の怒りの根源と理屈について書き残しておこうと思う。
ここでの目的は、共感や理解を得ることではなくて、「なるほどそういう理屈か」と理解をしてもらうこと。そして、この一件の特異性をわかってもらうこと。
プロ野球観戦や応援チームに対するスタンスの違いは個々人で違うだろうから、必ずしも自分の理屈・感情が絶対正しいものだとは思わない。
しかし、それを開示しないでいることも、実際相互理解からは程遠い。ここでいう相互理解とは、自分と他球団ファンとの間でのコミュニケーションのことだ。
毎度のことながら前書きが長くなった。ではやっていこう。
(以下、2023年オフの特定選手のFA移籍についてを振り返ります。
精神的に負荷のかかる事象を想起させますのでライオンズファンはご注意ください。
またホークスファンについても、2025年時点でホークスに所属しているある選手についての批判が主題となりますのでご留意ください。)
例の一件と表現していたが、ここで定義を明確にしておきたい。
例の一件とは「山川穂高が2023年オフにFA宣言をしてホークスに移籍した」という件である。
名前を見ることも自分としては嫌なので、以降当該選手と表現します。
当該選手のFA移籍については、その移籍時の言動以外にもそれまでの積み重ねてきた不信を振り返るべきと考えるので、今回時系列として振り返るのは2022年のオールスターからとします。
2022年 オールスター
2022年のオールスターの練習配信に、当該選手が来年FAでホークスに移籍するらしいという内容の話がマイクに拾われてしまう件があった。
当時の自分としては、この会話に憤りも覚えたし、他のファンの方も指摘している通りでこれは事前交渉(タンパリング)があるのではないかという疑念もあった。
ただ、これはNPBの配信動画にうっかり載ってしまった選手間の会話である。公式に否定することも、またリアクションすること自体も適当ではないだろう。疑念は深まったけども。
この当該選手の福岡移籍ありきという風潮は、これ以降自分のベースに存在することとなったし、ライオンズファンの中にもある程度共有されていたように思う。
2022オフ フジテレビ特番での発言
そんなことがあった2022年のオフ。この福岡移籍ありきに拍車をかける事件があった。
フジテレビの番組内でMCが「ソフトバンクの当該選手さん」と発言したというもの。
この一件もまたライオンズファンから非常に強い反発を招くのだけど、それはこの発言をしたザキヤマやフジテレビに対してのものでもあった。
ただ自分としては、そういう紹介をされた当該選手がヘラヘラと笑っていたことに対しても腹が立っていた。
前述のオールスター時の話から「まあ移籍ありきなんだろうな」とは自分も腹をくくっていたのだけど、それを公共の電波で面前と言われたにもかかわらず強い言葉で否定しなかったことは、西武球団、ないしファンを舐めている。
2022年シーズンは終盤まで優勝争いに絡むものの9月に失速し、CSも敗退している。辻監督の最終シーズンでもあった。多くのファンがその悔しさを胸に持ちながら2023年シーズンに向けて意気込み新たにしているオフである。
そういうシーズンの直後に、その年優勝争いをしていた相手の所属であるなどという、ギャグをかまされてヘラヘラしているというのは建前としてどうなのか。
そう、俺は建前という話をしている。腹の中では移籍ありきであろうと、それをファンには見せないのが興行としての最低限の礼儀なんじゃないか。
事前交渉の禁止にしてもそうだけど、今同じユニフォームを着て戦っている選手は、所属チームの勝利に全力を尽くしていると”信じられる”こと。
これはプロのスポーツ興行の建前として必須だと思う。でなければ、ファンは少なくないリソースを割いてチームを応援する意味を見いだせない。
オールスター時の一件は、配信事故みたいなものだし、他球団の選手が話している内容で当人がコントロールできない部分であったにしろ、フジテレビのこの一件は違う。
こんな記事で名前を出して申し訳ないが、例えばこれが秋山翔吾であったら、真顔で苦言を呈していたような気もするのだ。それをバラエティとして着地させるのはMCである芸人やタレントの仕事なんじゃないだろうか。
当該選手はバラエティ番組としての体裁を優先してヘラヘラ笑って流していたのだろうが、ここで「いやいやライオンズで戦ってるんで」というニュアンスで返せない時点でファンを舐め腐っている。当人にその自覚がないなら、想像力の圧倒的欠如だ。
例えば、プロ2年目のライオンズ武内投手は出身が福岡、かつてホークスファンクラブにも入っていた経験があることから、福岡でのヒーローインタビュー時にそのことによく触れられているが、返答は決まってライオンズファンへの言葉からだ。
球団でのメディア対応教育が奏功しているのかもしれないが、将来的な帰郷を想起させない返答だ。想像力とは思いやりでもある。武内投手のヒロインにはファンへのそういう配慮を感じさせる。
何度も言っているが本音の部分は我々には計り知れない。しかし、ファンにそれを感じさせない建前くらいは使い分けるべきだ。それが興行としてのプロの仕事と私は言っている。
オールスター時に大きくなった不信感がこのとき更に大きくなった。
2023 WBC本戦での発言
今シーズンがうちでやるラストイヤーだろうなと予想しながら迎えた2023年。
この年はシーズン前にWBCが開催された。
ライオンズファン的には予選で負傷した源田の強行出場にずっとハラハラしていた面はあった。本人の強い希望、球団のGOサイン、そして代表チームが源田を必要としているという3点からも腹をくくって応援していた。
その裏で当該選手の発言に違和感を感じる一件があった。
WBC本戦のアメリカとベネズエラの一戦を観戦し、「まってレベルちゃう」と発言。その後にオチを付ける形として「応援のね」と発言したというもの。
当時、そんなに問題視されていなかったけど自分としてはこの発言は、更に不信感。もっというと怒りさえ覚えるものだった。
「レベル違う」という発言について、ファンから「自信持って云々」とコメントがついたことに対してのオチとして「応援のレベルが違う」という意味の発言をしたのだろうけど、これファン舐め腐ってないですか…?
2022年シーズンのライオンズファンと比べてなのか、もしくはWBC予選会場の東京ドームのそれと比べてなのか明言していないけど、これどちらにしてもそこに血道を上げてやっていた応援団、ファンに対して無礼だし、もっというと事実とも違うと思う。
確かにアメリカ本国の応援は熱狂的だけど、東京ドームの予選時の盛り上がりも負けてはいなかっただろう。そこにあるのは応援団主導でリードされたスタイルの日本式と、個々人が盛り上がり歓声をあげるのを主とするアメリカ式の差である。
物珍しいそれを見てレベルが違うと表現したのかもしれないが、なんにせよ無遠慮だし、オチとして雑に比較対象にされたベルド、ないし東京ドームのファンはどう思うのか。
多分そこまで考えてないんだろうなと思う。バラエティ番組のときと同じ、その場のノリで取り繕う。そしてそこには想像力が圧倒的に欠如している。
※当時自分がこの発言に怒っていたというログを見つけることはできなかった。
しかし、記憶として当時この発言に対して苛立ち・怒りを覚えたというものはあるし、この年の10月のブログ記事でもこの一件をすぐさま引っ張り出してきていることから、この発言に対して怒っていたということを事実と認定したいと思う。
まぁ、これに関しては私の憤りの原点が「昨シーズンAS以降の移籍に関するいくつかのインシデントの積み重ね」と「WBC期間中の応援のレベルが違うという発言」にあり、そこが世間一般的に今回の問題にしている不祥事とズレているからというのはあるのでしょう。
全然響かねぇ - 人生、東奔西走(23年10月9日)
この発言一つ取って怒っているの、仮想的認定しているじゃないかと思われるかもしれない。前提として2022年に膨らんだ不信感は拭っていなくて、源田と当該選手に対する感情面での思い入れの差異は否定しない。しかし、これは選手としての建前も守らなかったことへの「戒め」であろう。
現に、WBC優勝直後のTBSインタビューで源田選手は「ライオンズファンの皆さんに一番心配をかけたと思うので」と答えてくれている。日頃の想像力の差を俺はこういうところに見る。
2023 文春砲~書類送検~不起訴
そして2023年5月に女性との関係においての不祥事が週刊文春に掲載されることがありました。
当時のブログやツイートなどからも引用していきながら、要点をまとめます。
まず、この文春砲の件についての自分のスタンスとしては
自分の中でこのときに怒っていたのは「そもそも球団の預かり知らないところで対応するなよ」と「他の選手を巻き込むような、そういう不用意なことは言うなよ」の二点です。
改めて書き残しておく自分のスタンス - 人生、東奔西走(23年8月29日)
不倫について嫌悪感を抱くことはあるが、そこに対して怒りを持てるのは家族であるから、球団ファンとして怒りをもつのはこの2つだろうという整理です。
後半の不用意な発言というのは、当時の文春記者とのやり取りの中で「プロ野球選手はホテルで飲み会というのはよくあることなのか」と聞かれ「他の選手がどうとかはいいたくない」と返した点。
これは他の選手のことはわからないとも、他の選手の事例については自分からは言わないとも取れる微妙なニュアンスとも取れるなと。
一人で勝手に対応して、他選手も巻き込みかねない返答をヘラヘラしている点に腹がたった。気にしすぎだろうか、いやセンシティブな話題で自分以外に問題が波及しかねない言い回しで軽々に語れるだろうか。
ヘラヘラしているというのは自分の想像ではなくて、文春記者が「時折笑みを浮かべながら」と書いている。
自分の中で何に対して怒っているのかを整理して、自分のスタンスとしては
当該選手に対しての抱くチーム名、汚してくれやがってという怒りにどのくらい道理とか正当性があるのはわからないですけど、まぁ自分の抱いている感情はそういう類のものです
いや俺は正直第一報の時点でもう気持ちが湧かない…
応援する気力っていうのは法的な手続きの決着とか推定無罪の原則とかそういうところの手前のファンと選手との関係としての気持ちの話で、第一報のあの取材対応の様子を見てもうバキッと折れたものがあるというか…
今回自分は何に対してなら自分は怒ってもいいかを慎重に考えながらこの報に触れようかというのを考えていて、自分の筋合いとしてはチームのファンとしてしか怒れないだろうと。道徳性とか倫理とかそういうところではなくて応援してきたこれまでをフイにされたその一点くらいでしか
改めて書き残しておく自分のスタンス - 人生、東奔西走(23年8月29日)
ライオンズのファンとして、チームへの迷惑も考えずに安易な対応をしたこと。
オールスターからWBCまでの不信の積み重ねもあって、この時点で応援する気力がプッツン途切れてしまったということ。
まとめるとこうなります。
ここまでの道筋はご理解いただけているでしょうか?ここまでが「もう応援できない(したくない)な…」のターン
ここから先が怒りを積み上げていくターンとなります。
しかし、この時期にこんな形での離脱があるとは思っていなかっただろう稼頭央監督への同情はいくらしても足りないな…。
その後結局2023年シーズンは試合出場は無し。チームとしての処分としての妥当性は他に同様のことをした選手がいないので判断ができませんが、あくまで自分一個人の感想を言えば、もう応援するつもりのない選手が試合に出てこられても困るので、その意味では助かったなというもの。
2023 謝罪対応~フェニックスリーグ
そしてシーズンを棒に振りながら、フェニックスリーグに参加することが決まり、取材対応をすることになる。
【西武】山川穂高が謝罪 FA行使には「松井監督にまず僕がやったことを謝罪してから考えていかないと」 - スポーツ報知
一応記事を載せるが、これに対する自分の感想は
今の自分のスタンスをひっくり返すほどの何かはなかったかな…
— タカボン (@long_gate7510) 2023年10月5日
さらにもっというと
来年度FCについてはまだしばらく入会見送りで
— タカボン (@long_gate7510) 2023年10月5日
とも書いている。つまり「当該選手が来年もいるなら、俺はライオンズを応援できない」という意味である。かなり強い言葉だ。
しかしまあ…改めて見ても、「現役引退もよぎった」であるとか「野球しかない」とかよくもまあ…と思ってしまう。自分はこの手の「◯◯しかない」という言い回しが好きではない。実際にそんなことはないはずだからだ。手前に「(今のステータスを捨てずに生きていくには)◯◯しかない」とつけるべきだと思う。
さて、ここからライオンズファンには苦難の日々が続く。
まずフェニックスリーグでの実戦復帰。
本来若手がもらうべき打席を奪ってのフェニックスリーグ参加。その場でのホークス小久保2軍監督(当時)とリチャード選手への打撃指導を行ったという記事。
この記事ではここまでの不信の経緯を書いているので、このタイミングで小久保監督といっしょにリチャードの打撃指導をするということの無神経さについてはわかってもらえるだろうと信じている。
実戦復帰、ユニフォームを着れるようになった途端にこれだよ。念願の移籍まであと一ヶ月ほどなのに、その程度も我慢出来ないのだろうか。
そして、このフェニックスリーグが終わってから、球団練習施設にも姿を見せることなく、プロ野球は日本シリーズを終え、FA宣言期間に入っていく。
2023 FA宣言~移籍
2023年のFA宣言期間は11/6~11/13。
その最終日にしかも時刻夕方になって、FA権行使の報道が。
当日は球団事務所周辺は大混乱だったようで、その日のことは覚えています。
朝の4時過ぎに目が覚めて、TLで行使見込みの新聞報道を見てツイート。時を同じくして数秒差で友人のライオンズファンもツイートしていて、その他ライオンズファンの皆様方のアカウントもわらわらとツイートし始める状況。
(中略)
出勤して昼休み、まだ続報なし。
3時過ぎて休憩中、続報なし。
5時台…。えっ、球団職員の人帰れなくなちゃう…という心配も出てくるが、続報なし。
曰く、所沢の球団事務所前に張っている記者の皆様方にも何も掴んでいないらしい。
18時過ぎて文化放送でさえ「分からない」という情報を発信するにいたり…。
(中略)
19時近くなっても情報がない…。なにかトラブルでもあったのか…?という意味での心配の情。正直そそくさと出ていくがよろしとまで思っていたのに心配の情が湧いてくる甘ったるさにも怒りつつ、もしくは球団もいっちょかみして、ギリギリまで公表しないという手を打っているのかとも思っていました。
結果はどちらでもなく19時間際に球団からFA権の行使のリリースがありました。
その時同時に出てきた文章…、個人的にはもう怪文書と呼んで差し支えないのでありますが、まあこれを読んで頭が変になったのかと自分の理解能力を疑いつつ。
気がつけば家に帰ってきていた、というのが今日一日でありました。
山川穂高FA宣言を受けて - 人生、東奔西走(23年11月14日)
最後の最後までチームを虚仮にしてくれやがってという怒り。
以下怪文書の一部を引用する。
同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。
2025年現在も解読されることのない、この意味不明の論理展開。
FA権の制度の理解を勝手に歪めた上に、他球団の意見(年俸アップの条件)を聞くことが自分への戒めになるという理屈。
これまでの積み重ねの最後の最後にこんなもんを残して移籍していきやがったわけですよ、あの当該選手は。
言うべき否定を行わず、いらん事を言ってファンの応援を舐め腐り、いらん事をして新聞沙汰となりチームに迷惑をかけた挙げ句、最後の最後に残ったのは、意味不明の文書。こんなもんに脳のリソースを使わせるなと思う。
さて、獲得にあたっては、ホークス球団社長の言い回しも俺に怒りを注いだ。
その上で人は生まれてから死ぬまでの間に反省の連続だと思う。反省をした上でチャレンジをする。そのチャレンジすることを許してもらえる社会であってほしいと思う。
前提としてなんですが…反省…していますか?プロ野球選手として。
ファンと選手としての建前という前提において、フェニックスリーグでの無神経な振る舞いから、反省なんて微塵もしていないんじゃないか。
FA宣言に際して「松井監督に謝罪してからでないと…」と言っていたけど、謝ったのだって、稼頭央監督がフェニックスリーグ視察で宮崎入りしたタイミングじゃないか。なんで謝られる側が出向いたタイミングなんだ。お前から来いよ。
チャレンジ、大いに結構。しかし、事前交渉の疑いがかけられても不思議じゃない経緯のあるチームに大型契約で入団することはチャレンジですか?
そして、自分たちが戦力獲得することを、社会の許容度などという大きな話にして美談にすることへの嫌悪感。
この点日刊スポーツの記事が良い表現をしている。
物事は風化する。春になれば期待一色、きっとまた居心地の良い世界になる。釈然としないまま取り残されるのは西武ファンのみ。2024年。「ホークス山川」を、どう迎えればいいのか-。その日が近づけば、自身の倫理観と闘いながら自問自答するファンもいるだろう。去ってからも振り回される。
FA山川穂高のソフトバンク移籍19日発表へ 何度も振り回され釈然とせず取り残される西武ファン - プロ野球 : 日刊スポーツ
出ていくならば、黙って石を投げられながら出ていけばいい。その覚悟がないから、怪文書を出し、批判を恐れるから社会のあり様の話にすり替える。
そんな話は俺はしていないんだ。プロとして興行の建前に殉じられなかったら、プロの世界から去るべきだろう。感動なんてプロ野球以外からでもいくらでも得られるのだ。
汚い去り際に最後まで振り回されたのは俺達ライオンズファンだった。
※当時の怒りは当時のブログに結構しっかり書かれている。
2024シーズン
いなくなった人間のことは置いといてチームとしては2024を戦っていかなくてはいけない。
しかし、同一リーグ移籍ということで年間20試合あまり、見たくもない面を見せられることになる。
最後に2024年シーズンを軽く振り返りたい。
2024年4月12日から始まるベルーナドームでのホークス3連戦が、当該選手がベルドで再び野球をする試合となった。私は有給を取得し3連戦に臨む。
金曜日のカード初戦のベルーナドームの雰囲気は忘れられない。
2万人の怒れる男が集結しているかのようだった。
私はレフトスタンドに陣取り、人生でおおよそ初めてのブーイングに備えていた。いや、ブーイングでは生ぬるい。虚仮にされた誇りに対して自分がどう殉じたのかを書き残す。
まずスタメン発表時、相手チームの4番がコールされると、この時点でもう大ブーイング。
私は「どの面下げて帰ってきた!」「帰れ!所沢の敷居またぐな!」と叫んでいた。
試合の中では第一打席にも大ブーイング。このときはスタメン発表時よりも客入りが増えていたので音圧が凄まじい。真後ろの観客が「殺せ!」と叫んでいた。ライン越えだなと思いながらも、あのときのレフトスタンドの殺気はそういうものだったと納得している。ご理解いただきたい。
今井が三振を奪ったときの、あの優勝したかのような大爆発…。
このときの実況アナが大ブーイングについて「これがファンの抱く感情です」と残してくれていたらしいが、名実況と思う。
文春砲のあの一件、FA移籍時の怪文書だけではないのだ。少なくとも俺には2022から続く積み重ねがあり、ファンとして虚仮にされてきたという実感があった。
翌日13日では当該選手が満塁ホームランを打つというシーンがあったのだけど、その時私はスタジアムグルメの列に並んでいた。被弾した瞬間に行列の観客たちの怒りボルメーターの高まりを肌で感じたし、その後ベンチに戻ってきてHRパフォーマンスを実施したときには、皆で腹の底にスッと冷めた殺伐が据わったのを感じた。「パフォーマンスをこの球場でやるのか、マジ…?」「こいつは生かしちゃおけねえ」とそういう実感だ。あれは私だけのものだったのだろうか。
スタグルの列にはテレビもあって、ベンチに座った際の当該選手の表情がカメラに抜かれてしまっていた。あのときのあの表情は忘れ得ぬ怒りの源泉だ。
あの「あー^^~、一本打てた^^~」というホッとしたニュアンスの悪魔のようなニタニタ笑い。
その面を見たくなくて、俺はあれが選出されているオールスターは今でも見たくない。嫌な気分になるから。
怒りにまかせて書いたので乱雑だが、2024シーズンはその後それどころではない地獄めいたシーズンになってしまったので、主眼は別のところに移っていった。
そういえば、個人的にはシーズン終わって背番号が25から5に変わっていたのもイラッとする。
1年成績残したのでホークスファンが安心してユニ変えるようにする施策なのだろうか。なんにせよファンを愛し愛された松田の背番号には相応しくないと個人的には思うし、一年目にボンズの番号と言っていたそれに留まらないのも、気に入らない。
最後に
以上、ライオンズファンとしての自分の当該選手への怒りがどのように醸成されてきたかを、時系列で改めて示してみた。
これまでこの経緯を示すことをやっていなかったために、「なんでこの人は当該選手をここまで嫌っているのか」を他球団ファンには理解されなかったのかもしれないが、こういう理屈なのだ。
冒頭でも述べたけど、共感してほしいのでも同情してほしいのでもない。ただ、こういう理屈なのだと知っておいてほしい。
そうすることで「他のFA流出とは一線を画すことである」「この怒りに匹敵する事象を自チームであげるならなんだろう」と思ってもらうことができるのではないだろうか。
当該選手移籍時や大ブーイング発生時など、その時にライオンズファンは当該選手や移籍相手チームの理屈以外にも、他球団ファンからの「またライオンズファンがFA移籍でトチ怒ってるよ」「またブーイングかよ民度がさあ」というような無理解とも戦わなくてはいけなかった。
肌感覚として、いつもはFA移籍について「選手の権利だもんね、これまでありがとう」と言ってる冷静なファンでさえ当該選手の移籍については怒っている人がほとんどと感じている。
自分にしたって、球場でのブーイングはライン越えと思ってこれまでしていなかったが、「虚仮にされたままで終われるかよ」と有給取ってまで、球場で文句を言いまくっている。
ライオンズファンの間では今でも当該選手の名前を出さずに会話することが多い。浅村や森とはそういう点でもレベルが違うのをわかってもらえるのではないか。
この一件は、他の事例と比べるのも申し訳ないくらいに、本当に舐め腐られた件だと私は思っている。その点だけ押さえてもらって、当該選手への怒りというのは、とりわけ特殊なものだということをわかってほしい。その一念である。