人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

サブスクのパーソナライゼーションを補完する何かは持っておきたい

最近、動画ではなくて音声。とりわけラジオを聴く機会が増えた。

1日のうち車に乗っている時間が長くなっていて、その間にやること、やれることはラジオを聴くことか音楽を聴くことになる。

電車通勤に戻りたいとは思わないけれど、両手と視界を確保しないといけない運転という所作は音声による娯楽に頼りっきりになる。

 

そんなわけで運転中は結構ラジオに頼っているんだけど、この前、ラジオを聴いていたら玉置浩二の『田園』という曲が流れてきた。これがぶっ刺さった。

「生きていくんだ それでいいんだ」のところもいいんだけど、そこに続けて「僕がいるんだ みんないるんだ」と存在を歌っている。

メロディの盛り上がりと相まって、この力強さに勇気づけられる。

 

なんで田園知らないんだ、と思われているでしょう。いや聴いたことはあるはず。しかし今ぶっ刺さったということなのかもしれない。

私が言いたいのは、こういう不意に食らう瞬間の余地は持っておきたいってこと。

 

私は音楽のサブスクはSpotifyを使っているけど、各人向けのレコメンドの精度はかなり高いように感じている。

「お前このアーティスト聴いてたよな?新曲出たで!」

「このジャンルってことはこの辺りも好きなんちゃうか?」

「今期OP群もおすすめ入れとこ!」と結構気の利いたことをしてくれる。

ただ、この関連付けは音楽のジャンル、タイトルの類似性、発売時期みたいな図鑑的、年表的なものに基づいて行われているだろう。

それで事足りる、十分というときが大半であるけども、それで自分が『田園』と出会っていたとは思えない。

 

今回自分はラジオのリクエストって形で出会ったけど、これは自分以外の誰かのレコメンドを受け取る機能として良いなと再認識した。

リクエストテーマが決まっているのが多いけど、あるテーマに対してどのカードを切るかは人によって違う話で、他の人の山札に何が入っているのかを知る機会として楽しいなと思う。

 

もう一つにはSpotifySpotifyの外の出来事を関連付けることはない、もっと言うと体験に紐づけてはくれない。

私はSpotifyで年毎に1つのプレイリストを作って、ある時に「なんかいいな」と思った曲をそのプレイリストに放り込むような形で残している。

今年の年始にコスモスEDを聴いて今後進む道に惑わないようにという気概をもらっていた時期がある。

ウルトラマンコスモス 〜君にできるなにか - song and lyrics by Project DMM | Spotify

この曲に関連付けてレコメンドするなら同じくウルトラマン関連楽曲になるだろうけど、自分としては「夢を追いかけて全てが変わる」という歌詞の文脈でこの歌詞を聴いていた。その文脈でのレコメンドはSpotifyにはできない。

Spotifyは私の感情面や置かれていた状況は知らないから無理からぬ話ではある。

 

 

雨上がりに工業団地の境目を走りながら、疲れのたまる週後半。そこでラジオリクエストで流れた『田園』がぶっ刺さる。

この例は「他者のレコメンド」がそのタイミングの「体験」にぶっ刺さったというもので、アンテナを外向きに貼っていたからこそって気がする。

完璧にパーソナライズされたサブスクは心地いいし楽なんだけど、そこで完結してしまうとこういう出会いは無くなってしまって勿体ないなと思うので、そこには意識的にやっていこうと思う。

 

人のおすすめにホイホイ乗せられがちな性質は持っていると思う。それはこれからも待ち続けていたい。