人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

積み重ねた2000のため息と460の歓喜

本日の試合で埼玉西武ライオンズ中村剛也選手がNPB史上初となる2000三振記録しました。

 

ま、三振ってもちろんアウトになること、かつフィールド内に打球が飛んでないので、進塁打や打点の可能性も低い凡退の仕方なので、これが良い記録なのかどうかと言われると、花束贈呈するような記録ではないのですが。

ただ、これが大記録であることはまず間違いのないことです。

ここで「三振するだけなら俺にもできらあ」と、そんなこと仰る方がいたらやってみてほしいですね。まず1試合4つ三振くらったところで次の試合、スタメンに名前ないですから。

 

たとえ三振が多かったとしても試合に出続ける選手であること。中村選手、おかわり酸の場合に関してはそれは稀代のホームランバッターであることでペイできているのです。

 

中村選手の三振って崩された三振があまりないなという印象があるんですよね。

自分のスイングをした結果、読みが外れたり思ったボールが来なかったときに空振って三振をする。ただこのときにボールにおっつけにいって体勢を崩したりっていうシーンよりも、いつものスイングをして淡々とベンチに引き上げていくことの方が多いイメージがあります。もっというと三振をするときもホームランを打つときも同じスイングであるというか…。

なんかどっかで聞いたことあるような話だなと思って調べたら、去年の記事でまさに本人が話していたことだったんですよね。そう聞いていたからそう見えているのかもしれない。

number.bunshun.jp

 

あとは見逃し三振のときもか。判定に不服がある場合でもなければ、打席で悔しがる素振りもほとんど見せずにストンと淡々とベンチに引き上げてくる。そんなイメージです。

このあたりの割り切りが、満塁打席での強さにつながっているような気もしているんですよ。塁上賑わって情報も増え、いろいろ考えることが多い中で、雑念にとらわれず自分のスイングに集中する。

満塁ホームラン22本は歴代通算1位の記録ですが、2位が王貞治さんの15本の1.5倍となっており、MLB込でも中村剛也より満塁ホームランを打っているのはアレックス・ロドリゲスルー・ゲーリッグの二人だけっすからね。

 

 

ともかくも、そうやって積み重ねてきた三線の数、2000。

凡退ではあるので、それが三振であろうと外野フライであろうと残念に思う気持ちはあるのですが、TLのライオンズファン、またこの記録を取り上げる記者の言葉は「スラッガーとしての勲章」というニュアンスが大半でありました。

私自身もそう思います。

 

 

ただ、三振の落胆を取り戻すのがアーチスト中村剛也

次の打席ではなった今シーズン第6号は通算460号となる一発。今シーズンここまで新たなステージに上ったかのように、打率とHRを両立しているおかわりさん。

40歳を迎えるシーズン、門田博光さんや山﨑武司さんらのように40歳40発やってくれたら凄まじいなと思うのと同時に、調子がいい今、500号へのカウントをどんどん積み重ねってほしいなと。

安打やHRは打率と違って積み重ねたカウントがリセットされることがないですからね。

 

次の金字塔は2000試合出場が待ってます。栗山さんが2000試合出場のときに2000本安打を先にやりたかったという話をしていましたが、中村さんについては2000試合出場よりも2000三振の方が先んじてしまいました。

中村剛也の三振については、それがホームランに寄ってお釣りがくるというのをわかっている。それが必要なコストであるならば、この三振はHRへの布石。そう思える信頼をこれまでの22年のキャリアで積み重ねてきました。

 

いやー、それにしても今年のおかわりさん、ちょっとすごいぞ。

 

120.8