(前回:2022GW北陸~中国~近畿車中泊旅行(1日目) - 人生、東奔西走)
2022年GWの旅行を振り返る一連の記事。
前回は所沢〜金沢までの1日目をやっていきました。
本日は金沢を出発して、山陰を進む旅路となります。それではやっていきましょう。
2022/4/30の朝。
金沢のスパ銭の仮眠室にて目が覚めました。おそらく4時過ぎくらいでしょうか。
朝風呂を浴びて、車に戻り出発の準備を整えて5時過ぎには金沢を出発。
都市エリアを朝イチで脱出するのは混雑に巻き込まれないためでもあります。
旅の二日目の最初の目的地は金沢市から南下して白山市。白山比咩神社に向かいます。
白山比咩神社とは石川県白山を御神体とする全国の白山神社の総本山であります。717年に泰澄という僧によって開かれた白山は日本三霊山としても名高き名峰であります。
私個人としてのチャレンジであった日本七霊山の旅において2022年5月時点でこの白山は未だ未踏でありました。2022年中の七霊山の旅完遂とこのGW旅の安全を祈念するべく白山比咩神社に参ります。
こういう神社さんなどの寺社仏閣が強行軍旅行と相性が良いのは早朝において行くことができるという点で秀でているからですね。
商業施設や博物館資料館などはどうしても開く時間の制約がありますから。
金沢市内から白山比咩神社に向かう道は、早朝ということでがら空きで、なんの苦もなく到着しました。
ところで市街地から山の方向に向かっていく道の景色って、なんでああも気持ち上がるものなんでしょうね。街の景色を進んでいると気がつくと両脇に低山が連なり始め人里のエリアが狭まっていく感覚。
そういうことを考えながら、程なく白山比咩神社に到着。ここを過ぎてさらに山懐に飛び込んでいけば別当出合の登山道にも辿り着くのだろうけど、今はここまでと。
早朝の神社は自分の他に人もなく…ということはなく、なんか自撮り棒を構えてカメラで録画しながら進んでる人が先に一人おりました。ご当地YouTuberとかだろうか…。




清々しい澄んだ空気を吸いながら、この旅の安全を願いまして。
そしてもう一つの目的。こちらの神社に白山からの冷水ならぬ、霊水が湧いているそうなんですよ。


ありがたく頂戴して白山神社を出発。
安全運転でいきましょう。
さて次の目的地は隣県福井は東尋坊。
先程朝の動き出しの早い旅行と寺社仏閣の相性が良いって話をしたんですが、地形由来の景勝地も同様ですね。
白山比咩神社を出発したのが6時半、東尋坊に到着したのが8時でした。通常ならビジホの朝食バイキングで暴れ倒しているところです。
加賀路を過ぎて越前へ。
今日は天気も良し。東尋坊に着く直前に雰囲気良くて立ち寄った到着した海岸線からの風景。
東尋坊到着したらお土産屋さん駐車場に駐車し、まずはなにとて東尋坊にむかいます。
おお…これが東尋坊…。
もっとめっちゃ崖!という感じかとおもっていたんですが、全面断崖というわけではなくて、人の足でも下っていけるくらいには足がかりのある箇所もあります。そしてそういうところからは海から景色をみる遊覧船なんかも出ていました。
私も岩場に足をかけ下っていけるところは下っていったりしながら。いやあ絶景ですなあ。
デレスポAR起動して都ちゃんにでてきてもらい刑事ドラマ終盤再現などもしていました。見える…二人の背後に船越英一郎…。
近くには東尋坊タワーなる時代を感じさせるタワーもあったので登ってみます。


タワーの展望台からは白山連峰も見えました。雪をいただくその峰々に…いつか必ず…と決意も新たに、東尋坊を後にして次の目的地へ向かいます。
いや、本当はここで海鮮丼でも食べようかと思ったりもしたんですが、この時点で9時過ぎとかなのでちょっと早すぎるんですよね。駐車場から東尋坊までにはお土産物屋ロードもあったんですが、まだいまいち開店前って感じで…。
なんにせよこういう天気のいい日は運転が気持ちいいに違いない。
約7時間の道のりとなります。まあ行ってみましょう。
結局この2日目の日中というのが、旅行中一番天気に恵まれた道中となったかもしれません。東尋坊を出てすぐ九頭竜川土手を走るときは気持ちよかったなあ。
水田越しに北陸の山々を見ながら延々と福井を横断します。
福井市…鯖江…敦賀…と進んでいくところで気がついたんですけど…福井横に長くね!?
敦賀って福井の出口くらいかと思ってたんですが、まだまだ半分近くあるね…。
美浜、若狭、小浜…と渡って、さすがにここで昼休憩。ローソンに立ち寄ります。
いやあ、見事な天気だ…。しかしこの時点ですでに13時。東尋坊を出て3時間半ほど運転しているので鳥取砂丘までの道のりの半ばまで来たということなんでしょうが…。
ローソンのメガアイスコーヒーを補給して再び西に進みます。
国道27号線をさらに進んでようやく京都に入って、舞鶴。
海沿いの道を進んでいると、いきなり海上自衛隊の護衛艦が見えてきます!
呉、佐世保、横須賀と行ったことはあったんですが舞鶴はこれが初めて。護衛艦のグレーの色味と角張ったシルエット好きなんだよなあ…。
護衛艦群を見送ってしばらく進み左に曲がって、しばらく海は見納め。国道175号を由良川沿いに川上方向に進んでいきます。
この川沿いを走っているときの記憶。カーラジオから福山雅治がパーソナリティを努めている番組が流れていて「私は中小企業の社長をやっているんですが社員の誕生日のたびにサプライズプレゼントをやっていたら疎ましく思われてしまうようになった」という相談がなされていたのをやたらと覚えています。でも、それに対して福山雅治がどう答えたのかとおぼえていない。…本当にある記憶の話なんだろうか。
そんな虚実混ざった175号は福知山市内で国道9号と合流。ここから鳥取まで山中を進みます。
…いやしかしここ福知山~鳥取までだから兵庫を横に突っ切っているはずなんですが、あんまり思い出がなくて。道中日本一たい焼きってお店があってそこに、やたらとバイクが停まっていて、「本当に日本一なのかもしれない」と通り過ぎた後にUターンしようか迷ったことくらいしか…。
ここもそこそこに山の中を走った記憶があるんですが、さすがに一桁国道。走りやすかった記憶です。
鳥取市にはいってめちゃくちゃ久しぶりにカーナビが右に曲がれと喋ったので、曲がって暫く進むと鳥取砂丘ビジターセンター。
大人しくここの駐車場に停めればよかったのに右折入庫を嫌がって、そのまま直進してしまいまして。鳥取砂丘観光ゾーンを越えて住宅街に入ってしまい駐車場が見つからずに、大人しくUターンして戻ってきて鳥取砂丘ビジターセンターの駐車場に左折入場しました。
時間にして…17時半。東尋坊から約8時間ほど。
日中コアタイムを延々運転するという強行軍の果にとうとうたどり着きました鳥取砂丘。このとき人生初でございます。
ビジターセンター側からみたときに「めっちゃひろーい!」というよりももっというと「なんか距離感バグるな…」っていう。向こうにある砂丘まで、なんか近いようなめちゃくちゃ遠いような…。
しかし迷っている暇もそんなにないのです。写真見てもらってわかるように、程なく日が沈む!
うっせえ!行こう!と眼の前の大砂丘を目指して進みます。丘の勾配にとりついたとき、なんだこの傾斜…。となっていました。写真で伝わるんでしょうか、この急勾配。
そして、丘の上にようやく到着…。
日没までには間に合ったな!
そうそう、鳥取ということで…。
鳥取出身アイドルのほたるちゃんにもご登場いただきました!
蒸機公演の地上世界ヴェノムプランツをイメージして写真取ったりもして。
そして、
…日没!!撤収!!
砂丘の丘の上ではしゃいでハチャメチャに疲れた。
あと砂地に足跡しかない地面なのでデレスポARのARマーカーが反応しにくくて撮影に苦労しました。
砂丘から帰るときは転がってやろうかとも思ったんですが、大怪我しそうだったのでゆっくりゆっくり降りていきました。降りてゆく。
いやー、満足。日が沈みつつある鳥取でさてどうしようか…と考える。
今日はこの後飯食って温泉入って車中泊の予定。
昼ごはんも適当にすませてしまったし夕飯くらいはちょっといいもの食べるか。と思って近くで海鮮が食べられる場所を探して向かうことにしました。
少し戻って9号線沿いの道の駅きなんせにある村上水産海陽亭。
ほとんど待つこともなく生け簀の前のカウンター席に座って料理を待ちます。
この日の夕食はこちら。もっとよくばり御膳。
お造りやエビフライ、カキフライもいいのですが、ハタハタの唐揚げがついてくるのが良いですね。
ハタハタってたしかまるごとくえたよな…と勢いよく頭からかぶりついたら口の中シッチャカメッチャカになりましたが、その後はゆっくり慌てずに噛み締めて怪我することなく美味しくいただきました。
魚のから揚げをまるごといただくのって贅沢だよね…。
さて飯も食ったし風呂だな。ということでここから城崎温泉を目指します。
ご飯食べ終わったのが20時半というところだったから、温泉着は21時半ってところか…。
夜も遅く街の明かりも少ないという道だったので、正直この道は結構怖かったですね。
城崎温泉に到着したら、流石に人気の温泉地。
通りには浴衣姿の人々が…人々が…運転しにくいわ!!いや、ここに車で突っ込んでいくのが間違っているってのはわかってるんですが。
時間があればいくつかの外湯を回るのが良いんでしょうが、到着したのは21時半というところだったので、外湯の一つ鴻の湯に向かいます。
いやー…朝5時に金沢を出発してからはや17時間。風呂に浸かりながらもうバタンキューしたいなあと考えながらも、どっこい道の駅を探さないといけない。
明日のことを考えると可能な限りは南下したいし…ということで丹波の道の駅を目指して進むことにします。
風呂にも入ってホクホクの夜中、カーナビの案内のままに道を進んでおりました。
友人の故郷豊岡を通り過ぎるときに「ほへー…ここが…」と感慨もひとしおに、道は…どんどん…山に…。
なんか夜道怖え!!と早く道の駅つかないかな、と進んでいく。
このときカーストレオはSpotify繋いで音楽でも流していたと思うんですが、ある峠道で電波がなくて音楽が途切れてしまい、自分の車のエンジン音ばかりが聞こえてきて、外は漆黒というのめちゃくちゃ怖かったですね…。いやまじで。
峠道のカーブを越えるたびに、車のライトが前を照らすんですが、カーブを曲がって視界がひらけるときに、そこに人ならざる何かがいるんじゃないか…そんなことばかりが脳裏をよぎります。
そんな気持ちで走っているからか、しめじだか椎茸だかの看板が照らされたとき、うおお!!とビビってしまったりもして。
今地図をみるとこういう峠道でした。いやー…蛭間ならともかくも…ですよ。
オカルト的ななにかがあるかも…という意味の恐怖では旅行中この峠道が一番怖かったです。
とはいえ道を進めばいつかは必ずたどり着く。25時、目的の道の駅に到着しました。
近くのコンビニで菓子パンと水を買い、コンビニ店員さんとのやり取りで、「よしよし人里だここは」と恐怖を振り払い、この旅初めての車中泊を敢行しました。
実際この日は疲れ果てていたのですぐに眠りにつくことができましたね。
日程的にはこの日の移動が一番タフだったのかもしれないです。
そして旅は2日目を終えて、3日目へ。
121.8