人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

長距離移動の萌芽

通勤に使う電車について、職場に余裕をもってつける便とぎりぎり到着になる便があるという話をこの前したんですが、今日は後者に乗っていました。

シンプルに二度寝かまして寝坊しかけたというやつですね。

 

池袋駅に到着して乗り換えるために電車から降りてみると、ちらほらと学生服の乗客がいて、こんな時間に高校生乗ってるの珍しいな、ああ、受験かなどと思っていました。後で調べてみたら本日受験の大学がないわけでもないけど、数は少ないので多分勘違いだったんですが。

 

しかし、もし受験だったとしてあの満員電車に乗ったあとに受験って、デバフかかってそうで気の毒だな…、と。

センター試験とか国公立の試験日とかに、受験生専用車両、というか編成か。他ダイヤに優先して、絶対その電車は先に通せというやつ用意したら需要あるかな。西武池袋線ならレッドアローやラビューあたりを日程限定で用意すればいけるのか?

それを銘打って遅延したらほんま非難轟々になりそうだからあえてやることもないのか…。

お隣韓国の受験生がパトカーで試験会場に滑り込むみたいな光景をちょくちょくみますが、加熱する受験戦争の是非はともかくとして、若者の人生の大舞台に対して、大人たちが何が何でもそのスタートラインにまでは立たせてやるんじゃという気概そのものは、個人的には好ましく思っていたりもします。

 

受験と電車…、そんなことを考えていると自分も少し思い出すことがあり。

遡ること12年。当時高3の自分もまさに受験シーズンに突入していました。

で、そのうちの国公立中期日程でのこと。自分の志望校は全国各地に受験会場を設けていましたが、自分にとって最寄りとなるのは高松市でした。

試験に際して前乗りするかどうするかという問題になり、結局「特急券はいらないから前乗りさせてくれ」というところに落ち着いたのです。

 

そう、特急券はいらないから…。

予讃線今治~高松間を鈍行で…。行けらぁ!

いや、行けるのは行けるんだろうけど、受験前日にそれやります?ではあります。

大体3時間半ほどをかけてどんぶらこっこと鈍行に乗っていたのを思い出します。当時モバイルバッテリーと一体型となっているiPhoneケースを使っていたんですが、それを込みにしても到着までにバッテリーもつかな…と減っていく残量バーやたら気にしていました。…スマホばっか見てんじゃねえ!勉強せい!と当時の自分にツッコミを入れざるを得ない。

夢喰いメリーのOPをハチャメチャに聞き倒していたのをやたら覚えていますね。

香川県に入り讃岐富士を見たときのことも、なんか妙に覚えています。いや、讃岐富士というものを認識したのはこの時点よりあとだから、当時は妙に形の整った山がぽつねんとあるなあ、という感情だったんでしょうけど。

あとシートがめちゃくちゃ熱かったのを覚えてます。座席の下にヒートでも仕込んでんのか!ってくらい。

結構色々思い出すなあ…。

 

自分がちょくちょく行っていた長距離移動の旅のスタートは大学2年時、夏休みに行った18きっぷ西日本周遊の旅(山梨~名古屋~京都~西宮~大洲~別府~阿蘇~熊本~博多~門司~長門新山口~山梨)が始まりだと思っていましたが、タフな長距離移動を楽しんで実行するということの走りはこの予讃線受験行だったのかもしれません。

まあ、その後長距離移動の経験値を積みまくった今の自分からしたら、「なーにを3時間半くらいで。しかも鈍行は乗ってたら連れてってくれるじゃないか。そのくらいでへばってんじゃないよ」とマウントとりに行ってしまいそうになる。でもまあ何事ももののはじめというものはあるのですな。

 

これから2ヶ月ほどの期間。池袋線に乗って試験会場に向かう受験生がいたら、いつか彼ら彼女らも過酷長距離移動する日がくるのかもしれない…と遠い目をしてみよう。

 

123.6