3日前の1月21日は、THE IDOLM@STERに登城する四条貴音さんの誕生日でしたね。
例年この日はラーメンを食べ、再び無事一年この日を迎えることができたことを貴音に感謝する一日としているのです。
私のTwitterをフォローしていただいている方は、当日の私が時短営業の影響を受け行く店行く店がしまっている中、なんとか日清カップヌードルにありつけた様を見ているかもしれない。
…だが、物語はそこでは終わっていなかった。
先だって、今年の1月21日に向けて当ブログの雑記で申し上げていた。
昨今の情勢を受けて再び市外への外出について…まぁ詳しく述べられませんが、なかなか難しいような状況になってきているのです。県内においては自分の住んでる市町村が目下一番危険な状態にあるんでね…ほいほい市外に出るのも微妙な…何より自分が気兼ねしながら食べに行くの嫌なので。
ああ、当初予定ではその今治のラーメン屋に開店直後に突撃して、さらに実家近くの思い出の学生ラーメン屋で軽く一杯。そこから松山に帰ってきて、飲み会後にいつも言っているつけ麺屋でラーメンを食べて、その後よく行ってる横浜家系ラーメンのご機嫌セットで〆にする予定であったのに。この日1日ハチャメチャに暴食するために、前日のカロリーセーブをか諸々考えていたのになあ…。
…と、ここで終わったら愚痴なのよ。
転んでもタダで起きたくないので、別の方法を模索中です。2014年辺りに2年ほどやってみていたラーメンを自作する試みも脳裏をよぎったんだが、今の住まいのキッチンではなかなかに難しいから今回は別案でいく。
結局1月21日には休みそこねてしまって退勤後にラーメン屋を探す羽目になったが、そもそも当初何をしようとしていたのか…。
今回は今日1月24日を1月21日と思って、あの日やろうといていたことを再現しようと思います。
前置きが長くなりました。こちらをご覧ください。
揃いも揃ったりうまそうなラーメンの数々。各地のお土産屋さんで売っているような名店再現即席中華麺から、名店のスープや具材を冷凍して送ってくれるサービスを使っての取り寄せなど。
この取り寄せ、ただただ好きなラーメンを無造作に取り寄せたのではなく…。こう並べ替えたらわかりやすいかもしれません。
北は博多、南は札幌。ラーメンで作る日本列島ここに完成。北海道、東北、関東、中部、近畿、四国、九州の8つの地方区分でそれぞれ一品ずつ用意したのです。これを24時間で食べていこう!という試みです。
なぜ24時間で?って、本来1月21日にやる予定だったって言ったじゃないですか。1月21日に日付が変わった途端にスタートして、21日のうちに完走できるかということをやろうとしていたからですね。
このくらいのラーメン食べ力が無いと、貴音と仕事終わったあとに「ちょっと一杯寄ってく?」ってことができないだろう。例えロケ弁2個食べ終わったあとでも、行こうとなったらすっと行くのだ。今日俺が食べられる人間だと示すことで、地方グルメロケ後に遠慮なく夜鳴きそばの屋台に突っ込んでいける…そういう挑戦。
まーた前置き長くなりましたので、とっとと0時から振り返っていきましょう。
九州ブロック 博多ラーメン(0時13分)
日本ラーメン縦断は南から。まず九州ブロックより博多ラーメンです。
博多ラーメンといえば、豚骨スープに極細麺。私は旅行に福岡で行ったことが2回あるんですが、その時はそれぞれ一蘭と高速SAで博多ラーメン食べてるんですよね…。一蘭の方は当時全国チェーンと知らなかったんですよね。だって四国にないから!
そんなわけで、福岡の名店で提供されているラーメンを食べるのって初めてかもしれない。
ちなみに冷凍で送られてきた麺、具材、スープについて。麺はそのまま熱湯で茹でるんですが、スープと具材はパッキングされているものを湯煎して溶かしていきます。そのときの様がこちら。
まるで、とんこつスープの半身浴…。でもこれって調理する鍋を洗う手間がなくなるからかなり助かるな…。
麺は1分半で硬めに茹であげて、取り寄せセットに含まれていたチャーシューと、博多ラーメンといえばこれだろう!ということで用意した高菜ときくらげ、そしてネギ。
というわけで、ラーメン日本縦断の旅の一杯目がこちら。
一口食べた瞬間の「これこれこれ!」感がすごいっすね。みなさんのイメージする博多とんこつラーメンって感じです。細麺と豚骨スープをすすっているとき、きもちはすっかり九州の空ですよね。チャーシューも甘く柔らかく美味い。
ありがたいことにこのセット替え玉もついてる。スープを気持ち残して二玉目…。今度はトッピングに高菜を気持ち多めに。「高菜、食べてしまったんですか!」ってコピペを思い出しながら、なるほど食べてみると高菜って結構味にインパクト与えるから職人さんの逆鱗に触れるのもわからなくもない、いやわからん。好きに食わせい。
大変満足な一杯でした。そして、眠りにつく。ラーメン縦断の旅は始まったばかりなのだ。
中国ブロック 尾道ラーメン(8時20分)
寝る直前に食べたというのに、起きてみると「腹が…減った」と食欲満点。
ラーメンの旅、九州から関門海峡を渡って上陸したりますは中国地方。舞台は広島・尾道市。尾道ってなんだか青春の具現化ってイメージしません?俺だけかな…。
坂の町・尾道から登場するラーメンはそんな青春ベースで作られたかのような、醤油ベースの美味しい一杯。高校生が部活帰りに「ラーメン食っていこうぜ」と近くの中華そば屋でラーメン食べて帰っていくような…。尾道ラーメンってそんな醤油ベースのラーメンを単純進化させたかのうような味わいとでもいうべきだろうか。尾道ラーメンの特徴である背脂ミンチが浮かんでいて少し脂要素もありつつ、鶏ガラ醤油の安心感。
尾道ラーメンでの一杯はこちら。
今回注文したお店の冷凍ラーメンセットは具材にチャーシューが二枚、炙ったものと炙ってないものとそれぞれバリエーションがあって嬉しいですね。
しっかりとした質量感を持つ麺が満腹感を満たしてくれるし、スープも鶏ガラ醤油のみならず、いりこの風味。瀬戸内だもんね!浮いている背脂ミンチも結構食べごたえがあって素晴らしい。うーむ、美味い!朝からラーメン!いいものですね。
だが、日本縦断の旅はまだまだ始まったばかり…。
四国ブロック 徳島ラーメン(13時25分)
今日は摂取カロリー過多になるってわかっていたから尾道ラーメン食べたあと、近くの山まで歩きにいっていました。…松山城のこと近くの山って言うなよ。
ま、そういう運動の甲斐あって再びお腹が空いてきました。尾道の次は四国・徳島です。四国ブロックって松山鍋焼きうどん、讃岐うどんなどなど麺類はうどんが強いイメージなんで、ラーメンと言うと徳島!って即決できましたね。
自分はアイマスと徳島っていうとミリオン3rdライブツアーのほぼ全公演を徳島LVで見たので、自分の中でミリオンPが形成されていった街ってイメージがあります。
徳島ラーメンは冷凍配送サービスの対象店ではなく、即席麺での再現となります。調理した一杯はこちら。
この即席麺はいわゆる茶系の徳島ラーメンで、とんこつ醤油のごっつい味感。それに徳島ラーメン最大の特徴の生卵が絡んでいくと…そうそう、これが美味しいのよ徳島ラーメン。脂味、旨み、甘みがいい感じに麺に絡んですすり込む度に…美味い!惜しむらくは、トッピングする肉をタダのチャーシューにしてしまった点ですかね。甘辛く炒めた豚バラとかにしたほうが俺の知ってる徳島ラーメンに近づいていたかもしれない。
四国に別れを告げ、鳴門海峡を渡り再び本州に上陸して向かう先は…。
近畿ブロック 京都ラーメン(13時53分)
徳島ラーメンからノンストップで始まったのが、近畿ブロック京都ラーメン。
なぜ近畿ブロックから京都かと言うと、貴音のプロフィール上、一応の出身地が京都となっているからなんですね。つなげられるゆかりは軽率にすべてつなげていく。
…が、実のところ今回のご当地ラーメンシリーズの中で京都ラーメンのパブリックイメージをいまいち掴みそこねていた。以下wikiからの引用。
京都ラーメンは、こってりと濃厚なスープが特徴である
麺については、かん水の少ない、ストレートのものが多く見られる。
イマイチ掴みどころがない説明だな…?博多ならとんこつ!横浜家系なら脂と海苔とほうれん草!みたいなパブリックイメージがいまいち無いのもそのためなんだろうか。もしかしたら京都洛外の人にはつかめていないだけ?
なんにせよ、食べればわかる。食えばわかるは魔法の合言葉なのだ。というわけで京都ラーメンも即席麺ですが作ってみました。
こちらがその一杯。
茹でるときに思ったきれいなストレート麺がすするときに美味しそう。ちなみにネギを多く入れているのは、私が過去に京都旅行して人生で初めて食べた天下一品でネギとスープの相性に感動した思い出に由来します。これは九条ねぎではないけど、京野菜っぽさもあるしね、ネギ。
食べてみるとやはり想定していた通り麺のストレートが心地よい。スープもかなりこってりとしていて、あーこれ好きなやつなんですよ。俺はこってりラーメンが好き。(断言)
掴みどころがない…なんて言ってしまったけど、イメージがないならこれから作っていけばよい。京都寺社仏閣ラーメン旅行。それもまた楽しそうだ。
中部ブロック 台湾ラーメン(14時16分)
中部ブロックから選ぶとき、当初候補は飛騨高山ラーメンか富山ブラックかでした。が、思い出してしまったのです。名古屋名物台湾ラーメンを。
大変私的な思い出話になってしまうのですが、大学時代の自分は友人と飯に行くというとき9割5分くらいの確率で近くの中華料理のお店に行っていました。その店のメニューにあった台湾ラーメンをアホほど食べていたのです。
「台湾ラーメン大盛りで!」とこの注文を通すたび、店に居座ること1~2時間。迷惑なお客だったかもしれませんが、お店の人もそのあたりを許容してくれていて…。そのお店は自分が大学を卒業してしばらくして閉店してしまったんですが、今でも自分の大学時代の思い出の味ですね。
なので、中部ブロック代表は台湾ラーメンに決まり!というわけなのです。大学のあった山梨も中部だしね。
名古屋名産台湾ラーメン、こちらも即席麺ですが調理したものがこちら。
台湾ラーメンにはニラでしょう!ということでニラ買ってきてトッピング作ってみたんだが、これ茹ですぎたな。クッタクタで食感が微妙なところに。
そしてスープなんですが、思ったより酸味が強い感じだ。トマトでも入ってるような…なるほど、これが本家本元の台湾ラーメンの味。そして思ったより辛味が強い、旨辛酸って感じで味の情報量が多い!これはこれで美味い。自分の食べ慣れた台湾ラーメンと結構違っていたので最初混乱したけれど。
かえすがえすも、通いなれた台湾ラーメンの店が潰れてしまったの残念だな。もう山梨に行っても食べることができないと思うと…。貴音も連れて行ってあげたな。
「記憶違いではありませんか?共に訪れたことがあると思うのですが」
そうだな、違いない。2012年~2015年、俺はすでにプロデューサーだった。
関東ブロック 横浜家系ラーメン(22時9分)
昼に四国から名古屋まで走り倒して、腹を休めていたらすっかり日が沈んでしまっていた。だがラーメンの旅はまだまだ終わらない。
関東ブロックからは横浜家系ラーメン。1/21に開いてるラーメン屋を市内を走り回ったときに第2候補の店が横浜家系ラーメンの店だった。もはや横浜にとどまらず日本中にあるんじゃないかいわゆる家系ラーメン。
ちなみに調理前の冷凍スープを見てみると、うおお…凄まじい脂の量だ。
これが旨味に変わる。人間の味覚はなぜ脂を美味いと感じるに至ったのか…ついこの間そんなNHKスペシャルやっていたな。見てないから理由は知らないけど、美味いものは美味いのだ。そして調理済みがこちら。
トッピングにほうれん草と海苔がついているのも嬉しいね。海苔が付いてるのを知らずに海苔24枚買ってきちゃったわけだけど。チャーシューのボリューム感もすごいぞ。いいんすかこれ2枚もつけてもらっちゃって。
加えて、この太短麺が大変に食欲をそそる。こってりスープに絡んで、暴力的なまでの脂と塩の味感。にんにくチューブでにんにくもプラスして、そうそうこれこれ!家系ラーメン!麺を食べ尽くしたあと、ああ…ご飯も欲しくなってくるな。らぁめん、と書くとこういうタイプのラーメンを想像しがち。
東北ブロック 喜多方ラーメン(22時39分)
とうとう残すは東北・北海道のみ。東北ブロックは喜多方ラーメンと決めていました。
横浜ラーメンについて1/21の第2候補ともうしましたが、何を隠そう喜多方ラーメンは1/21の第1候補。松山・今治に展開する喜多方ラーメンのお店が、自分のラーメンの原典とも言えるのです。だから東北ブロックは喜多方ラーメン。
喜多方ラーメンの即席麺を調理したのですが、パッケージから取り出した瞬間の麺のちぢれ具合の安心感。そうそう、このちぢれ麺が好きなんですよ、喜多方ラーメン。調理後の一杯がこちら。
いいですねえ…スープもシンプルに鶏ガラ醤油ベースの。スープのもと器に出したとき、かえしの色味に安心感を覚えましたね。おもえば福島・喜多方までやってきたけど、こういうシンプル醤油ベースの透明感のあるのってこの旅はじめてかもしれない。尾道ラーメンも背脂ミンチ浮いていたし。
食べてみると…やっぱりこの麺!立体感のあるちぢれ麺が食感に心地よく満腹感をみたしてくれる。こればかりは…もし食べたことがないって人がいたら食べてもらうしかわかってもらえないかもしれない。俺の貧弱な文章力では喜多方ラーメンの麺の素晴らしさを伝えることなどとてもとても…。
やっぱり喜多方ラーメンは最高だぜ。そんな感想をいだきながら、未踏の地北海道へ。
北海道ブロック 札幌ラーメン(23時14分)
最後は北海道。函館、旭川と並んで、北海道三大ラーメンの一角を担う札幌ラーメンから冷凍取り寄せいたしました。
改めてすごいサービスですよね…北の国から瀬戸内へお店の味をデリバリー。行けなくたってあるんだよ、行けないけれども食えるんだよ。
札幌といえば…やっぱり味噌ラーメン!北海道に行ったこともないのだから、必然札幌ラーメンも初めて食べるわけです。サッポロ一番みそラーメンは食べたことあるんだけどね。
というわけで調理後の一杯がこちら
見た目に濃厚な雰囲気を出していますがたべてみると、スープの風味は割とあっさりしていて、何か香辛料の風味が爽やかだ。送られてきた冷凍セット一式に生姜がデフォルトでついているあたり、風味というものを大切にしているお店なのかもしれない。
そして写真からもわかる特大チャーシュー。炙っていてその香ばしさとほろほろと崩れる柔らかさ、脂の甘み。うーむ、最高のチャーシューじゃないっすか?
麺もプリプリとしていて美味しい。へぇ…これが札幌ラーメンか。冬のクソ寒い中店に飛び込んでこれ食べたらうまいだろうなあ。
初めて食べる札幌ラーメンに感動して完食。
こうして、俺の旅は終わりを迎えた…。
最後に…。
昨今の情勢で今治松山ラーメン屋巡りの道が絶たれたとき、「ならこうして祝えばいいじゃん!」と思いついた日本列島ラーメン縦断の旅。
確かに昨今の情勢が不可能にしたことは多いのだけど、そうでなければ今回のことは思いつかなかっただろうと思います。冷凍でお店のラーメンを配達してくれるサービスが有ることも知らなかったし。そういう意味で、昨今の情勢が可能にした今回の旅。得難い経験だったなとも思うのです。
ともかくも、これでロケ弁3個食べたあとで貴音にラーメン屋に行きたいと告げられたときも、余裕綽々で社用車のハンドルを切ることができる。え?さっきロケ弁食べてただろって?ラーメンは別腹よ。9年間、そうやって一緒にラーメン食ってきたじゃないか。
だから来年も一緒にラーメン食べようぜ、貴音。来年こそは1月21日に。
181.0(108.4)