(前記事: 10日間で47都道府県を踏破することは可能なのか? 机上日本一周の旅(4日目) - 人生、東奔西走)
机上で日本一周の旅シミュレーションとうとう前半戦最終日の5日目にやってきました。単純計算ではこの日のうちに23~24都道府県を踏破しなければ間に合いません。
4日目までに20都府県を踏破しておりますが、果たしてどうなるでしょう。
(この机上旅行のレギュレーションは以下のとおりです。)
- 5日目(岩手県~)
4日目夜に岩手県盛岡市に到着しています。市内のビジネスホテルに泊まっているかと思いますが、朝起きたらばJR盛岡駅に向かってください。(6:30)
岩手、青森、北海道。北の三強に対して、この旅を完遂するための勝利の一手は東北新幹線の利用です。一度岩手、青森間を運転したことがあるのでなんとなくわかります。東北の広さをなめてはいけない…。
仮に車で北海道上陸まで行ったとしましょう。盛岡~新函館北斗までを車で移動しようとすると、道中大間~函館間のフェリーを利用したりして6時間半を要します。その後北海道を踏破して、青森に戻ってきて何らかのイベントを達成して、その後仮に秋田県の青森寄りにある大館でイベントを起こすとしても函館~大館間で6時間と少し。1日述べ13時間弱を運転して岩手、青森、北海道、秋田の1道3県まで。しかも6日目のスタートは本州のかなり北よりの秋田。こうなると此処から先は長距離ドライバー顔負けの移動移動移動旅になります。
それが、東北新幹線を利用することで盛岡~新函館北斗間を2時間というスピードで走り抜けることが出来ます。さらに取って返して新函館北斗~新青森間も1時間。新青森~盛岡間を1時間。合計4時間で往復することが出来ます。
13時間のドライブが4時間座席に座ってアイスでも食べたり仮眠したりする時間にできる…。新幹線の使い所はここですね。18きっぷの旅でも特急ワープや新幹線ワープという技術が存在しますが、この机上日本一周においての新幹線ワープの使い所はここ。
盛岡始発の便なのでホテルの朝食バイキングを食べる間はないでしょう。駅弁でも買って乗り込みましょう。(6:54)
そして自分の岩手県での思い残し。それは「岩手山を見る」こと。昨年夏の東北旅行において岩手県滞在・通過中は天候に恵まれず、岩手山をついぞ見ることが出来ませんでした。岩手県民にとってありがたいことこの上のないふるさとの山を一度見てみたい…天候次第ですけどね。なので座席は左窓側を確保してください。
その後、青森を通過し青函トンネルを抜け、いよいよ最北の都道府県北海道に上陸、新函館北斗駅に到着します。(8:58)
さて、北海道です。現時点で自分の唯一の未踏破都道府県。故にこの机上日本一周において北海道で何をしても踏破イベントになり得るのです。ですが、北海道函館での踏破イベントは「北海道グルメを食べる」ことにします。
新函館北斗駅からタクシーで数分のところには9時開店の道の駅もありますし、北海道コンビニ界の雄セイコーマートもあります。なんなら新函館北斗駅内にもアンテナショップがあります。
せっかく北海道まできて駅から近場の話ばかりをしているな?と思われるかもしれません。それでは、新函館北斗駅9時35分発のはやぶさに乗り込んでください。北海道現地滞在時間は30分と少しです。
乗り込んだはやぶさが新青森駅に到着するのは10時37分です。
一旦ど通過をしましたが、青森県到着です。青森県の踏破イベントは「大間のマグロを食べる」ことです。去年の青森旅行で青森のグルメをしこたま食べまくりましたが、大間のマグロは食べそびれたのでここで食べときましょう。天の配剤か、新青森駅内には大間のマグロを食べることのできる飲食店が存在します。そこで昼ごはんを頂きましょう。(11:00)
新青森駅11時20分発のはやぶさに乗り込み、盛岡駅に到着するのは12時11分。
朝に青森駅を出発してから5時間半で、岩手、青森、北海道を踏破してくることができました。これについて「この区間、まあ途中でなにか食ったりしてはいるけど、ほぼ通過じゃね?」とこの旅のレギュレーション違反を指摘する声もあるかもしれません。が、「東北新幹線、特に青函トンネルを通過する」というのはこのエリアにとって十分に踏破イベント足り得るのです。青森から東京まで3時間半という夢の超特急が全線開通したのは2010年。整備計画から全線開通までに40年弱の時がたっていました。開通に27年を要した青函トンネルにしてもそうです。
10日間で47都道府県を踏破できるのか?そもそもこんな馬鹿げたチャレンジを可能にしているのは、高速道路や幹線道路、航路、鉄道などの交通インフラのおかげなわけです。それらへの感謝の念を新たにするという意味でも、この岩手-青森-北海道新幹線ワープに意義はあると訴えます。
さて、ここまできたので次はもう南に向かうのみです。続いては東北最後に残っております秋田県です。
ここからは再び愛車に乗り換えまして、東北自動車道を南下し秋田自動車道に入ります。向かいますのは「横手やきそばを食べる」べく横手市です。所要時間は1時間半。(14:00)
第1回B-1グランプリ出場グルメにしてその大会で準優勝という、B級グルメの草分け的である横手やきそば。やはり本場でたべたい。少し遅いですが昼ごはんにしましょう。
食べ終えましたら出発します。(15:00)
ここからが長い。次の目的地は新潟県。横手市から新潟市までは270キロ4時間半を要します。道中に目的地を挟まない単純な移動としてはこの旅行の中でも屈指の移動距離になります。休憩をしっかり取りながら新潟市に向かいます。(19:30)
新潟でも何を食べるか…。到着時間も到着時間なので何かを見に行ったりするのではなくて食べるイベントになるのですが、新潟といえば米でしょう。
この日の夕食は「新潟で郷土料理を食べる」ことにします。しかし5日目は食ってばっかだな…。調べてみると、いままで見たことのない魅力的な郷土料理が山のようにでてきて目移りするんですが、中でもわっぱ飯って食べてみたいんですよね…。米だ米だ。(21:00)
ゆっくりと夕飯を頂きましたら、この日は新潟県内に宿を取ります。翌日のためにもう少し頑張って魚沼市、南魚沼市あたりで宿を取りたいところです。(22:30)
5日目は岩手県、北海道、青森県、秋田県、新潟県と1道4県を踏破。この日は東北北海道新幹線のおかげで車の運転としては470キロ、7時間ほど。
さあ旅はいよいよ西に南に向かって折り返してきます。6日目は疾風怒濤の日本海側ルートが待ってるぞ。
(次記事:10日間で47都道府県を踏破することは可能なのか? 机上日本一周の旅(6日目) - 人生、東奔西走)