人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

ボーン・アイデンティティ

タカボン会議開廷。そのときは毎度のことながら突然だった。

2020年5月31日の昼過ぎ。
夜勤に備えて昼過ぎまで寝ていたが目を覚ます。例によって目覚めはツイッターのTLチェックからだ。

『タカボンさん直撃くらいまくってねえかこれ』

俺の身に何か起きたか…TLを更に遡っていくことで事態は明らかになった。

 

 

来たか…限定川島さん…!
しかし直撃くらい"まくっている"とは…?
当初自分はこれを黒埼ちとせ限定SSRの実装のことを指しているのかと思った。
遡ることほぼ1年、前回のちとせ嬢SSRのときにほぼ一目惚れで当時10万溜め込んでいたジュエルを7割つぎ込むぶん回しをしていたのだった。
そのことを知っている人であれば、どういう表現をするのもうなずける…。

が、"まくっている"が指す事象がなんなのか。すぐに理解することとなる。TLチェックを更にすすめる。

 あっ、こっちもか!貴音だ!!
担当限定SSRの同日実装。おそらく過去経験のなかった事態がタカボンを襲う。


これに際して、メインボンは緊急リトルボン会議を招集を決定。
夜勤明けの仮眠明け、諸々諸用を済ませての月曜日夜にかけて自分の中での意思統一を図るべく多くのリトルボンが集結した…。

 

 


会議はまず貴音Pボンと川島Pボンが意見を述べる。
貴音Pボンとしてはやはり3年前の夏の悔しさを取り戻す機会を得たいという熱意を訴えてきた。
貴音Pボン「(限定と恒常を勘違いしていたとはいえ)当時、ガチャぶん回しの途中で撤退するに至ったという過去。あの日の失敗を取り戻すのは今でなくていつなのか。その後の貴音限定SSRは幸運にも恵まれて手に入れられたが、二度目はない。先日のセレクションチケットを利用して[私のお気に入り]は手に入れた。再び打率10割の夢に手が届くところに来ている。今だ、今は勝負のときなのだ。」


そう、切々と訴える貴音Pボンの訴えに、さしもの議長ボンも深く感じ入った様子だった。
続いて川島Pボンの陳述となる。


川島Pボン「あれは3年前の夏無料10連期間中でしたかね…金沢市内かその帰り道のサンダーバードか、スカウトチケットセットで川島さんの2枚目のSSRを迎え入れたことを思い出します。その前後のSSRは無料単発や当時の備蓄分でなんとか入手できました。過去3度、幸運に恵まれてきました。4度目はないでしょう。その点、貴音Pボンさんと同じ気持ちです。それに待望のドレス衣装だ。逃せないのです。そのために山形の銀山温泉までもいったでしょう。」


熱意を帯びた意見に思わず周りのリトルボンズが息を呑む。昨年加入の奥羽列藩同盟ボンも山形の件について一瞬「そうだっけ」と思ったが、「うん、そうだったかもしれない」と感じ入っていた。


だが、そんな熱狂一歩手前の議場に待ったをかけたリトルボンがいた。
「待ってください。ですがあなた方の予算はついこの間の総選挙で使い切ったでしょう。」

 

山ボン「おい、あれ誰だ」
獅子ボン「知らないのか、最近入ってきた大蔵大臣ボンだよ。遠征予定が中止になりまくった結果将来に回される予算の管理をしているらしい。」

 

大蔵大ボンはある種痛いところをついてきた。無い袖は振れない。それはずべてのリトルボンの弱点でもある。
事実、過去そのために忘れ得ぬ敗北を喫したのが貴音Pボンでもあったのだ。

 

蔵ボン「アイマス省の予算は7人で共用です。配分については皆さんで話し合ってもらうとしても、今年度の全体予算は組み上がっています。」

 

これにはカローラフィールボン、美濃ボンも苦しい顔で頷かざるを得ない。
今年潰れまくった県外への遠征予定。情勢の沈静化を待って最後の希望をこの二人のリトルボンに託した獅子ボンや走ボンも同じである。

 

蔵ボン「せめてどちらに選択と集中をするとか、そういったことはできないのですか。」

 

議場のみならず取材席からも思わずため息が漏れた。

 

海ボン隊「それができないのが、俺たちなんだよなあ」
ゴジボン「二者択一でどちらかを選べないって話ついこないだしたばかりだろ」

 

ベテランほど「この新人わかってねえな」という心持ちになっただろう。
そう、二者択一ができない。人生まるごと強欲な壺なのだ。今回ばかりは二枚をドローしたい。
だが、願望と実際的な問題に挟まれ議場を沈黙が包む。その静寂を破るように1人のボン見習いが声を上げた。

 

「お二人の熱意に感服しました。諦めきれなかったものでできている、それが我々だと思います。」


減量ボン「彼は…北海道開拓使ボン(予定)」
北海ボン「今年度の予算配分はたしかに終わりました…が、令和3年度分はまだです。」

 

エンドレスエイトメソッド発動のときであった。未来のことは未来の自分がなんとかしてくれる。だから9月1日の自分にまかせて、もう寝てしまおうという…。
が、今回でいうならその未来ボン(ええい、未来Pボンとややこしい)は北海ボンなのだ。

 

九州ボン「しかし、君の言っていることはつまり…」
奥羽列ボン「我々とおなじ気持ちで回ることのできる土地ではないのだぞ、北海道は」

北海ボン「来年のことは来年考えましょう。まずは今です。」

この一言が決定打だった。

 

そう、いつかの未来はそのときになって考えればよいのだ。
リトルボンは皆基本的にタカボンの性質を備えているので、楽観主義的先回し体質なのだ。

 

かくて再び勝負の幕は上がり…。

あとは勝負の行方がどうなるか…。皆がワイワイとはしゃいでいる中、ふと議場のリトルボンの1人がつぶやいた。
西口ボン「あのとき、運を使わなくてよかったと思う日がくるかもしれない」
そう、勝負は時の運。もしここで引けなかったとしても。何事も良し悪し両方の側面を持っているのだ。運については総量論と流れ論の2つの解釈を時と場合によって使い分けるリトルボンたち。何はともあれ勝負に挑む、これが大事。

 

「あー、よかったよかった。」と口々に議場を去っていく。

去り際の彼らから「じゃ、あとは頑張ってくれよな」と肩を叩かれるリトルボンが1人。サラリーボンボン太郎。いつもリトルボンズの会合において発言することはないが、その瞳は満足げであった。

 


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昨日の雑記の最後に

ちょっと最近真面目な記事が多かったので、明日からはまたいつもの浮かれボンに戻っていこうと思います。

って書いてたけど、温度差考えたことないんか?加減を知らんのよ、このボンくらは。

 

P.S. ふたりとも無事迎え入れることができました。関係各所各ボンのご協力に感謝します。 

 

 

109.6