人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

仁淀川ふれあいマラソン ハーフマラソンの部参加レポート

さて、11/3に高知県土佐市で開催された第8回仁淀川ふれあいマラソンに参加してきました。

自身初となる、こういう大会への参加。2週間後に迫る神戸マラソンの前哨戦として、気合い入れて臨んだわけだけど…。

 

え?参加レポートならRUNNETに書けって?1000ポイント貰えるし、そのほうが必要な人に必要な情報を渡すことができる…。

いや、今から書くのはあくまで「初参加したマラソン大会」の体験談なので、あの大会が他の大会と比べて云々という評価をすることができない。なので、自分のホームグラウンドで備忘録していく。

参加してみることでわかった反省点がいくつもある。

 

さて…。

この大会の前日。空前絶後の大疾走によって10数年ぶりのトラック競技最下位以外を獲得した私でしたが…。

土曜日夜眠るとき、腰と二の腕に違和感を感じていた。

不安的中、日曜日起床したときに背中側の腰に痛み、二の腕の筋肉痛、肩の痛み。二の腕の筋肉痛は、綱引き由来だろう。腰と肩はトラック競技の大転倒が原因だろうと思われる。

 

反省点1:前日に激しい運動をしない。

 

 

なんにせよ、ここで行かないという選択肢はない。

着替えて荷物を持って、車に乗り込む。片道2時間と少しという予定。出発は5時ちょうどくらいだった。

カーステレオで今週のプレイリストを流しながら国道33号をひた走る。

道中、久万高原町のコンビニで朝ごはんを購入。麦茶と焼きおにぎりとコッペパンという、バランスのかけらもない朝ごはんであった。

行きしなの道では特に何も起きず高知入り。土佐市に入り、スタート地点近くの駐車場に向かう。

 

国道から一本道を脇に入っていくと、道が河川敷に登ってしばらく川沿いを走る。「そうかー、ここが仁淀川か」と感慨に浸りながら「ということはいま走ってるとこがコースか」と気が付く。

スラーっと進んでいると、前方に看板がある。「参加者用駐車場④」と書いてあったので、特に何も考えずに駐車しに行く。あとから気がついたことだったが、ここが会場から一番遠い駐車場であった。

 

反省点2:会場周辺の下調べは入念に。

 

しかしまあ、この駐車場からはシャトルバスが運行していたので、特段移動に問題なかった。

運転用のスニーカーから、ランニングシューズに履き替えて、必要最低限の荷物だけ持ってスタート地点に向かう。

スタート地点についたらば、ゼッケンをもらって更衣室で着替えて、手荷物を預けてスタートを待つ。

その間に開かれた開会イベントでは土佐市長や石原良純さんなどの挨拶があった。

そんなイベントをこなしながら、足回りのストレッチしたり、靴紐しっかり結んだり、準備を整えていった。実際結構時間を持て余し気味であった。いやまぁ、だからといってどうするべくもないんだが。

 

さて、サクサクとスタートまで進みましょうか。

9時50分。スタート地点に集合する。どうせ足が遅いのだからと最後尾に陣取る。

さて、コースは以下の通り。これ、公式ホームページから画像拝借してるんだけど、セーフだろうか。まぁ、アウトだったら後で消します。

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さあ、号砲一発。数百人のランナーが一斉にスタートする。

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今回ハーフマラソンの参加者は600人弱ということだったのだけど、自分はその最後尾に位置する。スタートのゲートは広くないし、そんなにスピードが出るはずもないのだから迷惑かけないように最後尾。なーに、時間にして数分もないくらいの差だ。人と勝負するのではない、自分との勝負。

 

そんなわけでトロトロとスタートし始めた私の仁淀ハーフ。

スタートラインから吐き出されていくランナーも最後尾に差し当たりいよいよ自分も21キロの道のりが始まる…、と思ったら石原良純さんがスタートラインの左端でランナーとハイタッチしている。あぁ、やたら左側だけ混んでいるのはそういうことか。

…ええい、ままよ並んでしまえ。そんなわけで中央あたりに陣取っていた自分は左後方の列に合流し石原良純さんとハイタッチしてからスタートするに至る。この時自分の後ろにいた人間はもう両手より少なくなっていた。…いくら自分との戦いと言ってもちょっとのんびりしすぎでは?

 

反省点3:石原軍団に惑わされない

 

さて、何はともあれスタート。スタートラインのある公園を飛び出したら、実はここからずーっと河川敷の道。本当に川沿いを延々走ることができるルート。良純ハイタッチで遅れを取っていた最後尾集団も実はすぐに前方に追いつく。数百人が一斉に走っているわけで前方はやはり詰まっている。

「ゆっくり…ゆっくり…」と意識的に一人呟きながら最後尾のスピードで走る。

2キロを過ぎた頃だろうか体があったまってくると、徐々にスピードが乗ってくる。「ゆっくり…ゆっくり…」と意識しながらも、日頃走っているペースで走ると割と人を追い抜いていくこと多々である。

この前日の運動会障害物競走で20年近くぶりのトラック競技最下位以外を経験したタカボン。これが良くなかった。「あれ?俺もしかしてそんなに足遅くないんじゃ…?」という幻想が芽生えてくる。そんな幻想、とっととぶち殺しておけば良いものを、7キロ地点で50分弱、14キロ地点で1時間40分というタイムを見て勘違いは止まらない。

結果全体の2/3をキロ7分というペースで走ってしまうことになる。

ちなみに、普段往復7キロのコースを1時間弱くらいで走っている。これはキロ8分くらいなのだけど、日頃走っているペースを維持したはずなのに…。

答えは簡単で信号待ちだったり、諸々の一般道の脇の歩道を走ることによるロスタイムというのがあってキロ8分くらいに収束していたわけ。信号待ちで休憩したり諸々込みで普段走っているペースをぶっ続けで走ってしまったのは結果として良くなかった。

 

反省点4:必要以上にすっ飛ばさない

 

とは言っても、14キロ地点で1時間40分。残り1/3の距離を1時間半かけて走り切れば完走達成です、おめでとう。14キロを超えたあたりからか、完全にペースを落としていくスタイルに変えていく。

左手に見える仁淀川はあいも変わらず悠然と流れている。ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。ランナーというのはいづかたより来たりて、いづかたへか去る。

まぁ、多分スタートラインからゴールテープへと行って帰ってくるんだと思うけど。今回はその始点終点が同じ場所。…飽きたわけではなく、来た道を知っている分だけ長さを知っているからこそのしんどさはある。

 

さて、14キロ地点を過ぎた頃、ペースが落ちたこと以外に異変が起き始めた。

胸が痛いのです。最初はこれ「あれ、循環器系とかそのあたりやったのか?やばいのでは?」と不安になったものの、実は過去同様の経験をしている。

高校の時のマラソン大会で走っていて終盤突然胸の痛みに襲われたのだった。

あの時の経験をもとにウェアの中を見てみると…、あぁ!やっぱり!両乳首から出血している!

デブランナーにはありがちなことだと後で知ったのだけど、走っているときに胸が揺れてウェアと擦れてしまって乳首を痛めてしまうという…。

モンベル製の機能性インナーの両乳首にあたる箇所が赤く染まり始めている。痛いし、汗も滲みる。

待機場所が海沿いで風に当たっていて体が冷えたのか、たしかにずっと乳首が立ちっぱなしだった気もする。そんな成年漫画の導入みたいなこと言っても仕方ない。とにかくこれ以上擦れないように、両乳首を潰しながら走る。

 

反省点6:乳首対策

 

まぁ、これは本番前に気がつけてよかった。

そんなこんなで進んでいき19キロ地点くらいのところだろうか。序盤のハイペースがたたったのか足が上がらなくなってくる。ふくらはぎのヒラメ筋のあたりの疲労感がすごい。

川にかかる橋に向かってのアップダウンもかなりしんどい…。とそんな様子を見かねてか、交通整理兼ランナー監視のボランティアのおっちゃんが「すぐそこの救護所にゴールドスプレーあるよ!だいぶ変わるよ!」と声をかけてくれる。加えて「救護所超えたら関門(制限時間)ないから!」とも。

あぁ、気がつきゃもうそんなところまで来ていたのか…。

 

おっちゃんを超えてすぐのところに確かに救護所があった。「すみません、ゴールドスプレー借りてもいいですか」と息も絶え絶えにお願いしお借りする。膝からふくらはぎにかけて、両方の足にゴールドスプレー…。あ、これ効きますね。

プロ野球なんかでもトレーナーがすぐさま駆けつけてシューシューやっている理由がわかる。コールドスプレー、恐ろしいやつ。

足に感じていた疲労感、熱っぽさがスーッと引いて、「あ、これまだまだ動けますね」と気合を入れ直してお礼を言って残り2キロに向かう。

 

でもまぁ、これで終わらないんだな…。救護所を出てすぐ、今度は朝方から痛めていた腰がいよいよ悲鳴を上げ始めた。いや、まぁ…ここまでよく痛いながらに耐えてくれたよ。

救護所を超えてあとはもう制限時間の3時間10分までにゴールすれば良いという状況になり、無理して腰がいてこましてしまうことがないように、本当にペースを落とす。ほとんどあれは徒歩だったろうと思う。後ろからやってくる人にごいごい抜かれながら「自分との勝負」と言い聞かせ、ペースを上げない。

欲を出してはいけない。目標は完走である。

 

この一番しんどい時間帯。脳裏によぎったのはなんだと思いますか。

…ストーリー性溢れる諸々の感傷ではなく、この時頭を埋め尽くしていたのは「焼肉食べたい」の一念だった。「完走して温泉浸かって松山帰ったら18時くらいだろ、最寄りの焼肉きんぐで食べ放題コースだ。たんぱく質を、たんぱく質を取らないといけない。肉、肉、肉」これだ。

実は走り出した当初は朝食べたパンとおにぎりが腹の中に溜まっているような感覚さえあったのに、ここまでやってきたらもう空腹の極みであった。

 

反省点7:レース中のエネルギー補給もしっかりと

 

普段ジョギングをしている時は頭の中でいろいろ考えたりしているのに…と言いつつ。まぁ一つの雑念のお陰で、かえって集中して最後の2キロを走ることができた。(ペース的に歩きだとしても)

 

ゴール直前では先に完走していたランナーのみなさんも応援してくれていた。たかだか20キロ走りきるのにヒーヒー言ってる俺のようなビギナーに対しても先達というのは心優しいものだ。

そんなこんなでゴール。タイムは2時間55分。制限時間の15分前ではあるが当初目標の「完走」を達成することができた。

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タイム計測用のチップを返して、記録証をもらい、お弁当とイワシのつみれ汁のお接待を受け、太平洋を見ながらペロリと平らげる。

この時点でも足腰は疲労こそあるものの痛みはない。それは少し自信になったかな。

 

ただ…神戸マラソンでは、このゴールした地点から同じ距離をもう一度4時間5分以内に走ってこいということが求められるわけだ。…ハーフを走ったことで、フルマラソンの難しさがより一層かんじられる。ここまできたら、やるしかない。悲観も楽観もしないけど、ただただ迫る壁の高さに息を呑むばかり。

 

まぁ、悩んでも仕方ない。高知で温泉に浸かり、乳首に湯が染みて変な声出したり、帰りの山道で気の良いバイクツーリング集団が追い越して行ったり、いろいろあったもののなんとか松山まで無事帰着。

あぁ、でも帰り道2時間山道運転はしんどかったな…

 

反省点8:楽な交通手段でライバルに差をつけろ!

 

 

ちなみに、松山に帰って焼肉屋に行くと、家族連れが店の外まで並んで待っていたので、いつものかつやでカツ丼二杯お持ち帰りして食べました。(流石にカツ丼二つ店内で食べるのは少し恥ずかしかった)

 

 

というわけで、これが仁淀ハーフ参加レポ。

走りやすいコースで、気候も良く…初めて真面目に参加したこういう大会が仁淀川ふれあいマラソンで良かったな、と思います。運営の皆さん、ボランティアの皆さんありがとうございました。皆さんの声援にも元気付けられました。

 

さぁ、弾みをつけて、次は神戸。勝負勝負。