人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

2018年九州の旅 7日目

(前日へ:2018年九州の旅 6日目 - 人生、東奔西走)

 

6日目の記事をアップロードしてノータイムで7日目を書き始める。

2018年冬の九州旅行。車中泊を軸とした九州を一周ぐるりと廻るこの旅も最終日を迎える。

疲労困憊の旅行6日目を越えて…。最終日、彼はどこに向かうのか。その旅路の果になにを得るのか…。

 

 

まぁ、そんな感慨に浸る前に出発しましょう。金曜日の由布院がどれだけ混んでいるかわからないのだ。

山田SAを出発し、玖珠SAにて朝食を取る。昨日食べそこねた博多ラーメンと大分名物とり天である。福岡から大分へ、最後のバトンは確かに渡された。

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朝食を取って9時前。帰りのフェリーは14時前には乗り込んでいないといけないので時間は多く残されているわけじゃない。そう、この日は時間に余裕が無い。

 

ただ目的地もシンプルに絞っているからあまり心配はない。

今日の目的地は唯一つ。大分県由布市湯布院町にある温泉旅館・ゆふいん泰葉である。

九州旅行最後の目的地にここを選んだのは、やっぱり自分の担当アイドル岡崎泰葉にちなんでのこと。

このゆふいん泰葉のお湯は青湯で有名。奇しくも岡崎泰葉の属性はCool。ブルーを基調とする軍団の中で戦っているのだ。

あー、これ記事書いてるのが4月末日というタイミングだからどうしても泰葉に入れ込んだ書き方になってしまう。旅行当日の心情を呼び起こさねば。

 

朝食を取って湯布院町に突入して、目的地に向かう。

湯布院町は道が細いし、メインストリートには観光バスが通っていたりして、運転がしやすいというわけではない。山道を上がって細い路地に入っていく。目的地のゆふいん泰葉に到着するまで路地を2度ほど間違えてしまった。

やっとの思いで到着したが、時間が早かったので一度通り過ぎて近くのコンビニで気持ちを落ち着ける。

九州旅行も最後の一日か…そんな気持ちで空を見上げると鉛色の空。幸い雨は降ってきていないが、俺の旅行はどうも雨がちになりがち。

時間を調節して再び同旅館に向かう。宿泊客でなくとも利用できる温泉があるのだ。

旅館の駐車場に車を止めると、真横にLPガスのタンクがある。そこに貼ってあるキャラクターがこちら。

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…うーむ、どうもこれ泰葉っぽくないか?前髪の曲線と顔パーツの丸っこさといい。

もしや、俺のような目的で訪れる入湯客を迎えるべく、わざわざこういうシールを貼っているのではないか。いや、考えすぎかな。

ガス葉に迎えられ、温泉セットを持って入湯申請をするために本館のフロントに向かう。

フロントの呼び鈴を鳴らして、「すみません、立ち寄りで大人一人おねがいします」と申請。「はい、では700円になります。」財布を取り出して支払おうとする。

が…手元には温泉セットしかなく、財布とかキーケースが入ったショルダーバッグは車の中だ。こいつお金払う気がないのか?とツッコまれても仕方のない落ち度だ。

「すみません…車に忘れたので取ってきます…」とすごすご退散。抜けているのか緊張しているのかどっちなのか。まぁわからんでもないが。

気を取り直して、フロントでお金を払って説明を受ける。

「こちら本館を出て右手の通路を進んでいってください。階段を降りましたら右手に内湯がございます」とのこと。なるほどなるほど。オッケー。前日佐賀では、温泉の場所がわからなくて混乱してしまったが、こうも説明を受けたら大丈夫だった。

(思えば、前日牛津保健センターアイル→ゆふいん泰葉とアイマス関連温泉リレーが行われていたのか。今気がついた)

 

内湯に向かう通路でお湯を貼っている貯湯槽を発見。おお、青い…めっちゃ青い。すげえな。一旦こうしてタンクに貯めることで青味が増すということらしい。

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内湯に到着すると、先客はおらず自分一人。

喜び勇んで髪と体を洗って、湯に浸かる。

めっちゃとろいな…九州来てから全体的にこの湯のとろみには驚かされているが、最後のこの温泉もその系譜であった。非常にとろみのあるいいお湯だ。

ちなみに内湯のお湯はタンク内に張ってあったお湯よりは青みが薄い。それは多分日光の関係だったり、経過時間の関係だったりするらしい。今度は泊まりに来て宿泊客向けの温泉だったり、貸し切り湯だったりにも入ってみたい。

 

ほどほどに落ち着いていると、内湯入り口に来訪者の予感。どうやら別の立ち寄り湯利用者がやってきたようだ。大学生らしき二人組だった。聞こえてきた感じだと部活の合宿後らしい。人の話をほいほい聞くものではないが、聞こえてきたのだから仕方ない。

 しばらくすると、その男子大学生が壁の向こうに話しかけ始めた。「そっちはどうだー」って具合で。ええ…壁の向こうに同行者いたのかよ。始まる壁のあっち側とこっち側の会話。俺がいるの完全にスルーしていやがるな。まぁ、あちら側の人らはここ自分がいるの知らないだろうけど。

まぁ、青春っぽいムービングだった。ムーヴではなくて、実際に青春真っ只中なのだろうけど。なるほど、青湯…青いっすなー。

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まぁ、結構長いこと浸かっていたのでそろそろと湯を出る。

着替えて通路に出ると、風が心地よい。今にも雨が降ってきそうな天気だ。

また、いつか…と思ってゆふいん泰葉を後にする。


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岡崎泰葉Pとして、この地に足を運ぶことができたのは、非常に幸福なことでありました。それを抜きにしても非常にいいお湯でした。やっぱり泊まりたいな…。よっしゃ稼ぐぞ。

ちなみに泰葉の湯から出てからは長崎Tシャツに着替えております。フルアーマード泰葉Pの出で立ちだ。

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車に戻って、旅行初日に通った由布岳を臨む大分県道11号線を進む。峠を越えて、別府市街を見下ろしながら下っていると、とうとう雨が降り始めた。

ガソリンが心もとなかったので、別府市内のスタンドで補給する。

別府港のフェリー乗り場に車を止めて、乗船手続きを済ませる。

 

乗船乗り場で待つ間、家族やら職場やら自分用やらお土産を見繕う。昼ごはんを食べようかと思ったが、時間が微妙なため船内で買うこととする。

程なく、フェリーがやってきた。車に戻り、乗船を待ち、時間が来たら船内へ。

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車を止めて、客室に移動する。食堂でもあればよかったのだけど、なかったので炊き込みご飯の弁当を購入。出港の時を待つ。

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一週間、長かったようで振り返ってみるとあっという間だったような…。

この旅行記を完走するのに、結局4ヶ月以上かけてしまった。そんなに大層な記事でもないのに、引っ張りまくって非常に申し訳ない。

この九州旅行を振り返っての一番の感激は「行ってみて、見てみないとわからないことがある」っていうことですかね。

大隅半島の先っちょにはかつて灯台があって一組の家族がそこで航海の安全を守り続けていたこと。熊本城は十年単位の改修工事で根性の復旧を続けていること。長崎にはかつて長崎を愛した異人とその子が住んでいて街を見下ろしていたこと…。

確かにネットなり書物なりで調べたら知ることはできるかもしれない。しかしまあ、実際に行ってみるとそれをより実感できる部分がある。

灯台への道は今でこそ整備されてるけど当時ジャングルじみていたと言われても納得の山の中だった。霧島酒造は魂込めて黒霧島を作っていた。本場の馬肉は美味いし、チキン南蛮も本場で食うと感慨深い。各地には美味いものがたくさんあって、見るべき場所がたくさんある。そのあたりを実感と共に得ることができたのだ。

 

加えてドライブ旅行はいいぞ、ということ。自分自身で移動の術を担うことで、目的地に向かう道さえも旅行の感想の一部にすることができる。今でも、南大隅町の道や島原市のバイパス、人吉市の路地の光景を思い出すことができる。

そこに民家があって、「このあたりに住むとか大変だろうなあ」とか「ここが市民の生活幹線道路なんだろうなあ」とかそういうことに考えていると、旅先がただの旅先じゃなくて「人の住む旅先」になる。

俺が勝手に恩を感じていた長崎市民もそこに生きている人を意識できる。夜景の中に人を感じることができる。俺はそういうのが楽しかった。

それは旅行に必要な行程なのか?と問われると、必ずしも是とは言えないのだけど、ただそういう感慨に浸るのは結構楽しかったぜ、とだけ。

 

ところで、この旅行はLINEのタイムラインに経過をぶん投げていたので、事前に旅行に行ってきますとことを伝えていない人にも、旅行の事実が拡散されていたらしい。

そのLINE旅行記を見た親戚から母に対して「一人旅って寂しくないのか」との質問があったらしい。結論から申しますと、この一人旅の旅行中。寂しさを感じることはほぼほぼなかったですね。

前々から行きたいと思っていた場所に、心置きなく行くことができる。そういうときに寂寞の思いとかそんなものは似つかわしくない。寂しさを感じたのは、最後にフェリーに乗り込んで九州に別れを告げるときくらいですね。

そう、旅行記における今。

 

 

フェリーが別府港から離岸する。

 

各地で食べたグルメだったり、観光地だったり、史跡だったり、温泉だったり…振り返ると数多くの思い出を持ち帰ることになった。実り多き旅行であった。

九州旅行という非日常から、再び日常に戻る。この日は戻れば早速飲み会がある。

豊後水道がその境目だ。フェリーは東に進んでいく。

腹を満たして、うとうとしていたらそろそろ愛媛八幡浜に到着するらしい。デッキに出ると、愛媛サイドの陸地が見える。

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此方から彼方へ。旅というものの始まりだそうなら、いつかこちら側に戻ってこなくてはならない。

そんなわけで、この九州旅行記もここまでとなります。どうも長い間おまたせして失礼しました。

 

 

さて、旅の終わりは次の旅の始まり。八幡浜着岸の瞬間は、次の旅へのカウントダウンの始まりだった。

次の旅行記は、今夏。舞台は東北7県。お楽しみに。