人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

【対ファイターズ3回戦】 伝説への第一歩

カード勝ち越しをかけたファイターズとの一戦。

劇的な逆転勝利で幕を閉じました。これで今シーズン初の貯金生活。借金3からのスタートであったのに、よくぞ短期間でここまで持ち直してくれた。今年のライオンズもこういう粘り強さがある、大いに期待できる。

 

今日の試合の勝利打点は外崎の逆転3ランホームランである。素晴らしいアップルパンチであった。外野フライで同点という場面内角高めの直球に対して、「最低限はしよう」としての引っ叩き。外野フライどころか東京ドームレフトスタンドテラス席に飛び込む特大のホームラン。

昨日に続き二夜連続のアップルパンチ。二塁手がバッティングにおいてこれだけ打てるというのは大きなアドバンテージになるでしょう。はい。

 

ただ、その逆転3ランに至るまでの今日の攻撃をみていきたい。

まず今日は相手先発の有原投手が抜群に素晴らしかった。初回こそ30球をかけたものの、その後はストレート・変化球ともに素晴らしい内容で正直中盤以降打てる気がしなかった。

結果的には初回に30球投げさせたことが完封を防ぐことにつながった。8回に代打メヒアがかっさらった四球も大きかったなあ。

決勝打を放ったのは外崎だけど、そこに至るまでの全員での攻勢。これが有原投手に完封されなかった理由になるでしょう。

 

最終回は増田達至。セーブシチュエーションにこの男が帰ってきた。斉藤一美さんがツイートしていたけども、9回のマウンドに増田がいるという光景は涙なくしては見れないものがある。今年はオープン戦からずっと好調を維持してくれていたし、シーズンに入ってからも良いボールを放っている。

ヒースが離脱、マーティンも不安定な中、現状クローザーは増田でいく、ということだろうか。大いに結構。頑張れ増田。

 

 

さて…。そして、今日は先発投手について語らねばなるまい。

ライオンズの背番号13。高橋光成

ヒットこそ打たれるものの、フォアボールは申告敬遠の一つのみ。粘り強く投げ続け8回2失点。失点後ずるずる行かなかったことが大きいかなと思います。コントロールも多くずれしなかった。ほとんど森のミット周辺に投げられていた。

9回に味方が逆転してくれたから、これで今シーズン初勝利。現在の背番号で初勝利。海の向こうから心配していた菊池雄星の期待に答えるシーズン初勝利である。

今シーズンのライオンズ先発陣の中で、今日の高橋光成が一番良かった。ボール・内容共に。贔屓目を抜きにしてもそうだったと思う。甲子園優勝投手、高橋光成の復活である。

 

少しだけ、西口さんの話をさせて欲しい。西口さんの現役最終登板はメットライフドームでの中継ぎ登板だったけど、一軍最後の先発登板は2015年5月の東京ドームの試合だった。その試合で4回4失点で負け投手となる。あの日は仕事から急いで帰って見たものだ…。

元来、西口さんは東京ドームを苦手としていた、というのもありよりによってここで先発かよと思っていたりもしたのだけど。まぁ、それはいい。

ライオンズの背番号13が最後の先発登板をした球場で、次の背番号13がシーズン初勝利をあげた。きっとただの偶然だろうし、高橋光成高橋光成なのだけど、そこに少し想いを馳せることは許して欲しい。

 

なんにせよ、よく勝ってくれた。聞くところによると8回の続投は志願続投らしいじゃないか。その心意気が嬉しい。それを受けて辻監督が「この試合はお前にやる」と続投を決めたという話には、正直目頭が熱くなった。夜の散歩中、愛媛の路上で天を見上げてグッと来ているライオンズファンは俺だ。

思えば昨シーズンの最終盤。グッダグダの立ち上がりの高橋光成に8回まで投げさせた展開を思い出した。土肥コーチは降板させようとしたけど、辻監督がこれからのライオンズを背負う投手だからと続投させたという話。

昨今、こういう話をすると球数どうこう云々と首脳陣を批判する向きもあるけど、今回について、俺はそうは思わない。

高橋光成に何かを背負わせるために、あの日の続投、今日の志願続投は必要だったのだ。光成はライオンズのエースになり得る投手だ。彼に独り立ちしてもらわないとライオンズ投手陣に未来はない。

 

辻監督の言葉がすべてを物語っている。「光成に勝ちがついて本当によかった。これほど嬉しいことはない」本当にそのとおりで、俺はもうめちゃくちゃに嬉しい。

高橋光成が、あの人を超える。そんな日がやってくるのかもしれない。今日がその一歩目になってくれるというのなら、俺は生涯今日の君のピッチングを忘れない。友が勝つ、これほど嬉しいことはない。まったくもってそのとおりだ。

 

高橋光成の輝かしい2019年シーズンを祈って。