人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

耳かき専門店に行ってみた (2018/9/29 東京新宿にて)

先週のことになります。関東に出かけておりました。

(訂正:この記事の下書きを始めたのが10/6のため、こういう表記に。ここでいう関東にでかけたタイミングは9/29)


私とある球団のファンなんですけども、そのチームが優勝を目前にしておりまして、その応援のために上京していたわけですね。
試合は残念ながら敗戦となったんですけども、過去に類を見ないレベルで気合い入れて応援していたので、試合が終わったあとに放心状態となり…帰りは四国まで夜行バス。
夜行バスまでは少し時間があるけど、映画を見られるほどでもない。かと言ってボーッと過ごしていても、球場で熱にあてられたハートが落ち着かない…、そういうわけで、新宿にある耳かき専門店で、リフレッシュしてきました。
今回は、その日の様子について、備忘録しておきたいと思います。

 

 

○耳かき専門店について

耳かき専門店にも大別して二種類のものがあるようです。一つは、耳かきエステとしての専門店。こちらは歯科のようなタイプの椅子に座って、スコープなどで覗いて耳垢を取り除くものですね。自宅で自分でできないような緻密な処置を行うことできるという点では、耳かき技能による癒やしを求めるものと言えるかもしれません。Wikipediaによると、客層としては女性が多いそうです。
一方もう一つが、自分も利用している膝枕型の耳かき専門店。
Wikipediaの表現を借りると、このタイプの専門店は非風俗型と準風俗店型の分けることが出来ます。つまるところは可愛い女の子に膝枕をしてもらって耳かきをしてもらうことによる癒やしを主眼とするもの。自分は準風俗店型にあたる専門店を利用したことがない(というか今はそういう店舗自体がほとんどない?)ので、これからリポートするのは耳かき専門店(膝枕タイプ-非風俗店型)のジャンルになります。


○なぜ、耳かき専門店を利用するに至ったか

時は結構さかのぼります。
2~3年ほど前のある時期、夜寝付けないということに悩まされる時期がありました。軽い不眠だった気もするんですが、その際に、youtubeなどで自然音(雨音や川のせせらぎ)などを聞きながら寝付くということを覚えました。
そこからほどなく、耳かき音声というジャンルに出会い、それを聞きながら寝るということが常態化していくようになります。
録音機器や技術の向上によって、より臨場感のある耳かき音声を聞いていくうちに、「実際に耳かきしてもらうってどんな感じなんだろうか…」と気持ちになりました。
自分で竹の耳かき棒を使って耳掃除をしているとですね、どうも強く掻きすぎる癖があるらしく、大学生のころはそれで外耳炎を頻発させていましたので、今は綿棒しか使っていないんですね。そういう事情もあり、まっとうな耳かきがどんなものか気になって気になって…
とある上京のタイミングで「よっしゃ行こう」という運びになったわけです。


さて、では2018/9/29(土)の新宿のレポートを通じて、一連の流れについて説明したいと思います。


○2018/9/29(土)新宿東口 耳かき専門店

新宿に到着したのが18:15頃。
夜行バスの出発は21:25に新宿バスタからだったので、3時間も暇を持て余す事になりました。
移動中に場所は調べてあったので、大変な人混みをかき分けながら新宿東口を出て程なくのところにある雑居ビルに到着。

到着後程なく受付に行ったら「一番早く受付ができて19時10分ですね」ということだったので、近場のアニメイト新宿ピカデリーを冷やかして時間を潰し、19時過ぎに再び受付へ。そしたらば「あー、ごめんなさい。あと数分ありますので、出たところの階段で待っておいてもらってもいいですか。」ということ。

その間、中から出てきた人はいなかったので、施術後すぐにお客さんが入れ代わり立ち代わり入っていくというわけではなく、ちゃんと前のお客さんが終わってから片付けだったり、休憩だったりのインターバルがあるということなのだろうと思います。

さて、時間にして数分ほどだったかと思いますが、お店の入り口が開き「おまたせしました」と受付のおっちゃんが顔を出したので、招かれるがままに店内へ。

店内は程よく暗く、そうですね、焼肉屋牛角くらいの暗さを思い浮かべてもらったらいいと思います。受付は入り口のすぐ横にちょこんとレジと簡単な椅子があるだけで、入り口をはいると細い通路が横に伸びている形、でその通路に施術室の入り口がある形ですね。

では、ここからは実際の行程に即して残していきましょう。

 

 

○挨拶

まず、案内された部屋に入りますと、耳かきをしてくれる方が待ち構えています。

実際には、部屋に入る前にはのれんを開けて待ち構えて居るわけですが。(部屋と言いましたが、実際には入り口にのれんがかかっているだけで密閉された空間になるわけではないですね。そのことについては後ほど)

そこで、「本日担当いたします○○です。よろしくおねがいします。」という感じで名乗りを上げていただきますので、どうぞよろしくおねがいします。という感じで、荷物なり上着なりを預けます。

担当の方を小町と呼ぶお店だったんですけど、ショートよりのミディアムといった髪型で水色の浴衣の方でした。第一印象としては、ハキハキした明るそうな方だなという、なんかこう、人生に自信が満ち溢れている感じがありましたね。ちなみに指名はしておりません。指名料が30分あたり500円かかるというのもありましたが、新宿店には初めて行くということと、帰りのバスという時間の制約もありましたので、この時間に受け付けてくれる方から…ということで。まぁ、過去も指名はしたことないんですけどね。これはもうポリシーのようなものです。

「雨降ってきちゃいましたね。」「結局一日中雨だった気がしますよね」などという天候の話などしていると、「最初にお茶をお出しするんですけど、ほうじ茶と緑茶どちらがいいですか?」と。この系列店には何度か来たことがあるので、この問は秋葉原店でやったことあるやつだ!と、「冷たいほうじ茶でお願いします」とよどみなく返答。

お茶を用意してもらう間、部屋の中を眺めていたんですが、秋葉原店に比べると部屋が広い印象(あくまで印象。寝転がってみるとわかったけど、実際はとんとん)で、加えて入り口に対して寝転がる方向が垂直なので、うなぎの寝床感はなかったですね。

そんなことを考えながら待っていると、ほうじ茶とおしぼりを持って担当の方が入ってきました。お茶などいただきながらコースの確認など済ませましたら、いよいよ耳かきの時間帯に入っていきます。

 

○コース説明

今回自分が利用したのは60分コース。料金5,200円。これを高いと感じるか、安いと感じるかは各方の判断におまかせしますが、自分はこの出費を高いと感じたことはいまのところないですね。さて、今回はどうなるか。

コースの内容としては、まず耳つぼマッサージ、その後に耳かき。これを左右の両耳に対して行います。その後、フェイスマッサージ、ハンドマッサージを経て、肩首のマッサージをもって終了です。

 

○耳つぼマッサージ

施術は耳つぼマッサージからスタートです。さあ、ここからが膝枕の時間帯になるわけですね。お茶も飲み終わって一服していると、小町さんは道具の準備等にかかり、オッケーになったら、正座状態で「では、こちらに頭をどうぞ」と促します。

膝枕の体勢に入る際ですが、大事なのは頭のポジション。膝枕、太ももにたいして深く頭を乗せすぎるとこちらの首、肩まで膝頭に乗るような形になって不安定です。逆に浅すぎると、頭から首にかけてのところが膝頭から先の宙に浮くような形になって、今度は首への負担が大きくなります。実際浅すぎたことは過去にあって、途中首に力入れているのがバレたのか「もう少し上の方でもかまいませんよ」と乗せ直させてもらったことはあります。

ただまぁ、一度乗せたあとにもぞもぞと位置を直すのもかっこ悪い。そういうわけで一発勝負の緊張感を持って、自分の頭の位置をしっかり意識して乗せていきましょう。

(ここで注意ですが、メガネをかけている人はこの時点でメガネを外しています。矯正視力を失った状態での勝負になるので、より慎重さと勝負強さが求められます。)

今回は、概ね負荷のかからないポジションに陣取ることが出来ました。右耳からお願いしますということで、左頬が下になるような状態での膝枕ですね。

言うの忘れてましたが、膝枕と言っても、膝に対して垂直になるタイプではなく、膝の向きに対して平行になるタイプのものです。ソファーとかで並んでいる二人の片方がバフっと倒れて膝に寝たときになるような体勢ではありませんので、イメージされる際はご留意ください。膝に対して垂直タイプだと片方の耳が終わってもう片方に…というタイミングで、顔が小町さんのお腹を向くようになってしまいますからね。あと、膝に対して平行のタイプのほうが、安定感があります。要は、正座している人の太ももと太ももの間の凹みに頭を乗せるわけですから。

で、いよいよ施術というタイミングです。まず、目元にタオルがあてがわれます。光があたってしまわないようにという配慮だろうと思われます。また、目を見て話したりとかそういうこともありませんので、人見知りの方も安心です。今回このタイミングで「お客さんは施術中、話してるのと静かな方どちらがいいですか」と聞かれたので、「せっかくだし、いろいろお話しましょ」と返すようなことがありました。この質問があったのは、今回含めて2/3なので、お店の方でそういうマニュアルがあるのかもしれませんね。

耳つぼマッサージは、耳に無数に存在するというツボを抑えていく時間帯ですね。初めて行ったときは驚いたんですけど、人に耳を触られるのって想像以上にくすぐったいんですよ。そのこそばゆい感覚がなかなかに心地よく、すっかりリラックスモードに入っていきますね。耳つぼマッサージは時間としてはほどほどに、いよいよ耳かきに入っていきます。

 

○耳かき

こちらのお店では耳かき棒は竹の耳かき棒を使っています。いわゆるスタンダードなヘラ型タイプの耳かき棒。まぁ、確かにこういうところでスパイラル型だったり、ワイヤー型のものが出てきてもびっくりしますしね。

さきほど、人に耳を触られるのは結構こそばゆいという話をしましたが、耳かきのときもそうでしたね。耳甲介艇に当たる部分に指をかけて耳孔がよく見えるようにして、イメージとしては垂直、そうですね上から垂直にというイメージで耳かき棒がねこそぎ取っていく感じです。

施術される小町さんによるかとは思いますが、テンポとしては「ガソッ…スースッスースツ、ガソッ…」という感じでした。一定のリズムで耳をかいてもらっていると、なんだかだんだんリラックスしてきまして、女性の膝に頭をあずけているという緊張感もこのあたりで緩やかに溶けていきます。

「お客さん今日はどうしてこられたんですか?」「このあと深夜バスにのるんですけど、その前にリラックスをと思って」「ということはこっちの人じゃないんだ」「そうなんですよ、愛媛から」「えー、愛媛!私○○(愛媛の隣県)なんですよ!」

ちなみに、この愛媛からやってきたネタ、基本的に鉄板です。それで出身地の会話に繋げられて、会話のネタに困らないですからね。あとは何をしに関東にやってきたのかというところで、野球を見にと答えるのも鉄板です。今回は瀬戸内ネタで話が広がったので、非常に気楽に話すことが出来ました。

さて、耳かきの中で自分が楽しみにしているところが3つありまして、一つは耳輪の耳かき、要するに、耳たぶの最も外側の溝の部分を「ツツーッ」と耳かき棒で掃除をするシーンです。これ自分で掃除しても得られないこそばゆさが得られます。非常にいい。

二つ目が、耳かきが一通り終わったあとの息を吹きかけるシーン。同人音声なんかだと鉄板ですね。実際に、あそこまでしっかり耳孔に空気を送り込む感じのことはこれまでなかったんですけど、今回の方は結構しっかり息をふきかけてくれました。いやあ、よかったですね…。

三つ目が、こちらのお店でやっている鼓膜振動マッサージ。耳に細長いなにものかがつっこまれて、それに鳴らした音叉を触れさせることで、得も言われぬ振動が耳の中を駆け巡るというもの。これ最初に受けたときはホント感動して、あとでどんな器具使ってるのか見せてもらったほどです。馬の毛を使ったものらしいんですが、これは逸品ですね。加えて、これけっこう個人の技量が出るところのようで、過去3回で結構ばらつきがあったんですが、今回の方は上手でした。非常によかったですね。

ちなみにこの最中「そういえば、耳の中どんなです?」って聞いてみたら、一瞬の逡巡があって「普段すごいきれいにされてるんですかね、なにもないですよ…」って。いやー、すみません。今回の来訪、わりと突発的だったんで、前の週とか普通に綿棒使って耳かきしてたんすよ…。

膝枕耳かき店ということですが、実際に耳かきをしてもらう時間というと両耳合わせて20分かそこらくらいかなと思います。いやぁ、これほど、癒やしの塊のような20分があるんですね、世の中には。

 

○フェイスマッサージ・ハンドマッサージ

耳かきが終わると、今度は顔を天井に向ける状態の膝枕に向きを変えて、フェイスマッサージが始まります。おでこを中心にツボへの指圧…という感じですかね。

このフェイスマッサージが終わると、膝枕の時間は終了になります。「ずっと頭乗せてると、しびれないですか?」って聞いたら「もうなれちゃいましたね」とのこと。

そして、ハンドマッサージ。膝枕から頭を下ろして、仰向けに寝転がった状態で行います。

こちらの肘から先を手にとって、主に手のひらのツボ、指の関節をほぐしにかかります。

今回このハンドマッサージが感動的に上手でですね。途中あまりに心地よくて寝落ちしかけていたほどです。コツとか聞いてみたんですが、ツボの指圧よりも関節をほぐすということに重点をおいているということ。なるほどー、と思ってこの旅行から帰ってしばらく自分でもやってみたんですけど、だめですね。自分の太いがさつな指ではどうも鰯が足りないです。

触る側の触覚と触られる側の触覚を一つの脳が共有しているので、どうも感覚が満足しないですね。触られる側の触覚だけを感じていることが癒やしの条件なのかもしれません。

「手のマッサージすごい上手ですね。普段指が凝るので…」「ほんとですか。良かったです。強さとかどうですか?」「もっと強くても大丈夫ですよ。」「じゃあ、ギューってやっちゃいますね」という会話を経て、しっかり指をほぐしてもらいました。

 

 

○肩首のマッサージ

最後にあぐらをかいた状態で、背中から肩首のマッサージをして終了になります。

先程のハンドマッサージ強めにという要望を引き継いでか、割とパワフルに体重をかけてマッサージをしてくれました。

「お客さん、肩すごい凝ってますね。」「運動不足ですかねー」「あとは姿勢とかも大切らしいですよ。」という

小柄な方だったので、確かに全力で体重をかけてもらったおかげで効果のあるものになったような気もしますが、それ以上にその甲斐甲斐しさがよかったですね。非常に良い。

 

○退店

名残は付きませんが、時間がやってきたら退店の時間となります。

ポイントカードをしっかり持っているので、系列店で共有できるかを確認して押してもらいました。「わー、遠くからなのにこんないたくさん来ていただいて」と驚かれましたけど、多分今後もしばらくは上京のたびに寄るというのは続きそうです。ポイントカードは全部埋まると1,000円割引き券になるので、その折には指名か時間延長をしてみてもいいかもしれないですね。

そうそう、個室ではないという話をしてましたが、このあたりで隣かその隣の部屋での会話が聞こえてきました。結構大きな声で話をされてたので…。そして、自分はどうも自分語りマンにいろんなところでエンカウントするという特性があるらしく、今回は「日本の俳優・女優について、俺ならこう指導する」をテーマにトークが繰り広げられてました。このように、完全個室ではないので、よそからの会話が聞こえてくるということもあります。その点は一長一短ですね。

最後に、ふたたびお茶をいただいて、荷物等を受け取ると、エレベータまで送ってもらって終了です。

ここまで読まれた方は気づかれたかもしれませんが、今回施術してもらった小町の人、非常に良くてですね。ハンドマッサージの虜になりかけているので、次新宿方面に行くときは再度寄ることになるかもしれません。

 

 

 

というわけで以上、9/29の新宿耳かき専門店でのレポートになります。

いかがだったでしょうか?興味があるという方は一度行ってみてもいいかもしれませんよ。その際は30分コースではなく60分コースがおすすめですね。耳かき以外の部分にも癒やし要素があるというのと、リラックスモードに突入するのに時間は結構かかりますから。

また、東京と言わず、大阪、名古屋にも同タイプのお店は存在してますし、地味に松山にあるんですよね…。一応。

まぁ、そういうわけで、また今後なにかあったら報告します。それでは皆さん、良い夜を。