人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

9/16~9/18の三日間(とあるライオンズファンの備忘録)

どうも、世間一般に三連休の最終日です。
いかがお過ごしでしょうか。
私は東山奈央ドリームシアター放送を待ちながらこのメモを書いている所です。

 

この三日間は結構いろいろなことがありましたよ。
アイマスアニメ作品のニコ生一挙、ミリオンメガトンボイス公演。
史上初の九州、四国、本州、北海道4島踏破の台風襲来。
月曜日は敬老の日ということもあり、敬老の精神の行事が日本中で。

 

そんな中、自分にとっても結構なできごとがありまして。
9/16~18の三日間、我らがライオンズはマジック1のソフトバンクホークスを本拠地に迎えての三連戦でした。
マジック対象チームは自分たちなので三連勝すれば目の前で胴上げを見なくて済むというカード。

 

 

それを前に、自分がとろうとした方法は「三日間、野球の情報を断つためにネットを遠ざける」というもの。
前日にはTwitterでその旨宣言し、心配されないようにして。
翌日土曜の昼過ぎ試合開始時間からはTwitterその他リアルタイムで情報の出るもの、Yahoo!のトップページ、地上波中継、NHKニュースなどなどを遠ざけていました。さらに念入りにTwitterのミュートワードに「優勝」「胴上げ」「工藤監督」などなど見てしまったらすっ飛んでしまいそうなワードを設定。
そして、テレビも見れないので、シンデレラ4thのBDをテレビでつけて鑑賞するという土曜昼。
そもそも三連勝すれば胴上げを見なくて済むという条件なのに、見ないというのはチームを信じてないのでは?と言われても仕方ない。
しかし、皆さん。何度も何度も相手チームの胴上げを目の前で見るというこの悔しさ、わかってくれとは言わないけど、理屈としては理解して欲しい。そういう感情の動き方をするということに関して。
その悔しさをうまく処理する自信がなく、例えばライオンズに対して、ホークスに対して、非道いことを言ってしまい、人間関係が崩壊してしまう可能性を考慮した上での自衛的方法だったと理解して欲しい。
何より、俺はまだプロ野球ファンでいたい。プロ野球ファンとして超えちゃいけないラインを超えないための努力なんです。


まぁ、情報統制は結構成功してましてね、17時半くらいまで、試合の趨勢を全く知ることなくいることができたわけです。
そしたらば、親父が「パ・リーグソフトバンクが優勝したな」(多分テレビのテロップを見たんでしょう)と言ってきたわけですよ。
「まぁ、クライマックスシリーズがある」とかなんとか続けてましたが、その記憶が曖昧になるくらい頭に血が瞬間的に昇ってですね、あんたロッテファンじゃないんかい、よくもまぁ、そんな平然と言えるな。悔しくないのかと心中穏やかならずですよ。

その後、夜中まで気持ちが収まらず。胴上げ映像を見ないために、テレビも見ず、ネットも断って、ひたすら延々パワプロをやってたんですけど、ふと思い出して、とあるネットコミックアプリをダウンロードして、マンガ読んでたんですね。
気持ちを紛らわせようと思って読み始めたのは、確かなんですけど、読んでると面白くて…。
その中、「お仕事楽しい?」って台詞が結構重要な局面で発せられたんですけど、その瞬間ハッとして。

 

「ああ、俺、野球観戦全然楽しんでないじゃん…」と。
もちろん仕事じゃないんですけど、趣味であっても、趣味だからこそ楽しくなけりゃ人生じゃないじゃん。
8月の炎獅子連勝がストップした試合、サファテ相手に劇的に追いついたものの10回表勝ち越されて敗けた試合後の辻監督のコメントで「連勝はいつか止まるもの、でも若手がのびのび試合ができてて、楽しかった。みなさんも楽しかったでしょ。」ってコメントを思い出して、俺はなにをやっていたんだ…と。

 

冷静になることができたので、近くのスーパー銭湯でサウナで悔しさとかを汗といっしょに流し倒しているときに、思い至ってしまった。
ちがう、西武が勝つことがお仕事な連中がいるじゃないか…。
そう、他ならぬライオンズの選手なわけです。
目の前で何度も何度もよそのチームの胴上げを見せられて、悔しいのはファンだけじゃない。いや、ファン以上に選手が悔しいはず…。
辻監督や浅村、栗山たちは「ファンの声援が力になる」とことあるごとに言ってくれますが、それでも、直接声援を送っていない俺は何もしてないのも同義。
ただ、ライオンズの選手は勝敗、シーズンの勝ち負けに直接関わっているわけで、だからこそ負ければ一番悔しいのは選手なはずです。
この三連戦の前辻監督が「選手の悔しい顔はもうみたくない」というコメントを出していました。
そう、この一年間誰よりも悔しい思いをしていたのはライオンズの選手たちだったんですよ。
開幕前Aクラス予想さえ殆ど無いという腹の立つ下馬評を覆し続けて、怒涛の快進撃もあったのに、今や首位と10ゲームさ以上。挙句パ・リーグ最速優勝まで決められて、ライオンズの選手の心中やいかにということに気がつかなかった。

 

 

中でも、野上亮磨。彼の心中を察するになんとも言えない気持ちになります。
2013年の楽天優勝ゲームの負け投手も野上亮磨その人でした。あの日打たれた逆転ツーベースを自分は現地で見ていました。その時、野上を見てるのが辛くて、もうなんともいえない気持ちになったのを覚えています。
その4年後、野球の神というのは心底性格が悪いらしい。めぐり合わせとはいえ、4年ぶりの優勝ゲーム敗戦投手です。
野上亮磨は今シーズン1年間ローテを守ってくれました。それだけでも、ライオンズにとっては替えのきかないピッチャーなんですよ。
悔しくて、寝られない。そういう一晩を過ごしたのかもしれないと思うと、なんというか、こちらの胸も張り裂けてしまいそうな…くっそ、次は優勝ゲームの勝ち投手にしてやりたい…。


そんなことに気が付き、神経が昂ぶってしまったので、寝付きが悪かった土曜の夜。
そのためか、翌朝の目覚めは早く7時前には目が覚めてしまい、髪を切って朝ごはんを食べて、オンラインセッションをスタートして、そういうわけでライオンズから遠ざかっていました。
土曜のライオンズ試合結果を知ったのは夕飯時でした。
ふと、見たんですよ。したら10回裏サヨナラ押出。前キャプテン栗山巧。漢だ…。
そして、日付も回った頃。勝ったのでいろいろ記事を回っていたんですが、日曜のヒーローの牧田和久が言っていました。
「絶対にやり返します!」
やっぱり選手が一番悔しい思いをしてたんすよ。我々のフラストレーションとは比較にならないレベルの重圧に耐えながらの勝負。

牧田についてはFA権の獲得と前日のホークス優勝インスタへのいいね!から穏やかならぬ感情が渦巻いていたところもあったんですけど、この言葉を聞いて救われた…。
ライオンズの選手とライオンズファンは同じ方向を向いて戦っている。
それは決してまやかしなどではなく、純然たる現実をしてここに存在している。そう思える力強い言葉でした。


日がさらにあけて月曜。
今日は普通に見ようかなと思って、初回4点リードを確認して、松山に帰る道中。
コンビニに寄ってコーヒー飲みながら試合経過を見たら「4-11」の文字が。
はぁ?と思ったらガルセス大炎上と源田のエラーからの4失点…。
皆さん御存知の通り、俺は源田壮亮のファンですから穏やかならぬ感情がうずまき始めて。
チクショウ!という気持ちで松山への帰路の続きについたんですよね。
しかしその次のコンビニ休憩で見たらじわじわと点を返してきている…。
8-11になった頃、「これはもしや…」という気持ちになって、道を急ぎました。
そして、部屋に戻ってスマホを見ると「12-13」と。
増田…おまえ…。と思いながらもリプレイを見てると、これはまた源田が悪い…源田と金子が悪い…声出して…ちゃんとチームプレイして…。

 

迎えた1点ビハインドの10回裏。
先頭打者の源田。するとここで汚名返上のレフト線ツーベース。
次打者浅村が内野フライ。せめて進塁打を打ってほしかった…。
打順は木村ですが、ここで代打坂田遼。粘って見極めて、フォアボール。代打打率10割をキープ。
事件が起きたのは次打者今日大爆発の森のとき。
源田壮亮が果敢に三盗を敢行。セーフ。1死1,3塁の状況を作り出します。
ちなみにこれ、ベンチからのサインは「いけたらいけ」。すごい度胸だ…。そして成功するのもすごい。
この生み出したチャンスに、森友哉がライト前同点タイムリー。
続く金子侑司がレフトへサヨナラタイムリー。

 

正直、この10回裏の始まるまで「今日はさすがに源田に苦言を呈さないといけない」と思ってたんですよ。
3回のエラーで失ったのは結果的に4点。10回で1点。計5点を源田が絡んだプレーで失ってるんでですね、今日ばかりは…と腹をくくってたんですが。
ツーベースもすごいけど、そのあとの三盗がもっとすごい。
3塁に進んでなければ森友哉の打球が前進守備の一二塁間を抜けることはなかった…。

しっかし、今日は野手に関しては、全員仕事をしている。
おかわりも犠牲フライ、炭谷も見事なタイムリーツーベース。
その他エトセトラエトセトラ…。
最大7点差を「諦めなかった」ことは大きい。

 

そう、選手ってファンなんかよりよっぽど悔しがるし、諦めないんですよ。
ほんと毎度毎度そのことに気付かされながら学習しない俺もどうかと思うけど…。

8月の炎獅子連勝がストップした試合。同じような試合展開だったんですね。怒涛の追いつきからの10回表に勝ち越される。
その日は10回裏打てずに敗けましたけど、今日は打って勝った!
そう、ライオンズは強くなっている。CSだって勝ち上がれる。そう思える一試合でしたね。


さて、パ・リーグの優勝チームが決まって、実質のこりは楽天・西武の2位争いを残すこととなったペナントレース
今年一年を振り返るにはまだ早いけども、一つのテーマ「自分の思う理想のプロ野球ファンになる」ということを果たせずじまいだったなぁ。
連敗中も投げ出さず選手を信じ、プロ野球選手へのリスペクトを忘れない。そういうファンに私はなりたかった。
実際今シーズンに限って言えば、ライオンズは貯金も20近くあるし、強いほうに違いない。それなのに、俺ときたら日々心を乱し、ちょっと大差がついたら「もう知らん!」と言ってしまう。
どれだけビハインドでも優勝が見えなくなっても、ライオンズを信じて応援している他のファンと、なにより選手に顔向けができない。
この三連戦、メットライフドームは完売御礼を連発しました。
相手チームの胴上げを見せられてしまうかもしれないカード。それでも選手を信じられた現地応援ファンには頭が上がりません。
そういうファンに俺はなりたい。
いつの日か、そういうファンになれるんだろうか…。
この三日間の激動だった感情の揺れ幅をみていると、そのゴールはまだまだ遠くにあるだろうけど、とりあえず、ライオンズファンでいたい。そのための努力は惜しまないつもりです。

今はただ、ライオンズの選手が今シーズンが楽しかったと言えるポストシーズン勝利を願うばかりです。