人生、東奔西走

自分の人生の備忘録のつもりで作りました。

『スーパーカブ』(角川スニーカー文庫)を読んで

真っ先に行っておくと、書評をするほど、自分の感想をうまく伝えられる自信もないので、そういう記事ではないです。

 

昨日の昼下がり、何か本が読みたくなったものの、活字離れして久しかったもので、なにか軽いものから…と思って、ラノベコーナーを延々30分位悩んでいました。

最初は今流行りの異世界モノでも…と思っていたんですが、大恩あるスニーカー文庫の棚に見つけてしまったスーパーカブの文字。

気になって手にとってあらすじを見てみると、山梨県が舞台ということで購入を即決。

 

簡単にあらすじを言ってしまうと、

天涯孤独の女子高生・小熊さんは、奨学金ぐらしのほそぼそとした生活の中で、ふとバイクを購入する。そのバイクこそが、売上台数1億代を突破し、日本のみならず、世界で多くの人を運んでいるホンダ・スーパーカブ。世界で最も優れたバイクを手に入れた、ない物づくしの生活をする少女の、青春が静かに変わろうとしていた…。

という感じでしょうか。

 

生活の手段として買ったカブが、生活を便利にするのみならず、彩りを与えていくさまが素敵でした。徐々に自分のカブに愛着が湧いていく主人公の姿にも微笑ましさを覚えつつ、大学時代を過ごした山梨県のっ風景を思い出しながら、あっいう間に読み終えてしまって。

 

さて、僕も原付ライダーなんですよ。

大学2年からの3年間はホンダ・TODAYに。今年の2月からはホンダ・リード100に。

過去2台の愛車はどちらもホンダ製。カブは僕の愛車の大先輩でもあるわけですね。

 

カブがあればどこでも行けるとは作中の言葉ですが、原付があればどこにでもいけるという心境、わかります。

大学時代、甲府まで50キロ弱の峠道を平気で往復していたり、相模湖を越えて八王子まで行ってみたり。

今のリードは毎週のように松山今治間の往復100キロを難なくこなしてくれますし、とうとうしまなみ海道を越えて、国道2号経由広島市街突入までやってくれました。

 

かつての愛車は今も頑張ってくれているらしいですし、現愛車は毎日この大男を職場にゲーセンに銭湯にと八面六臂の大活躍です。

自分にとってこの子らは自分をどこかに連れて行ってくれる恩人なわけですね。

 

いやあ、自分が原付を買ったときのことも思い出させてくれるいい本でした。